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林道ツーリングを始めたい方へ(7)

アドベンチャーレオ林道部の岩田です。

林道を探して人里を離れて周りに何も無い山の奥まで入り込んで行くとだんだんと不安になってくることがあります。
今回は林道ツーリング中にどこまで進んでいいのか、引き返し時はいつかについて話してみようかと思います。

確実な地図が無い林道に入る時はどこまでいけるのかわかりませんし、また抜けられてもどこに出てくるのかわからないこともあります。
こんな時に先に進むか引き返すかの判断を誤ると危険なこともあります。
次の優先順位を参考に引き返し時を判断しましょう。

1.ガソリン
 ガソリンが無いと走行できないバイク、林道があるあたりでは近辺でガソリンの入手が困難なところも多いです。引き返せばガソリンが給油できるところまでが進める限界としておきましょう。
 先に進めば給油ポイントがあるとしても通行できなくなっているかもしれませんので、その日に確実に給油ができるポイントを把握した上で行動範囲を決定するようにしましょう。
 ちなみその昔、林道を抜けてこの先で給油しようと思っていたら林道を出た先の国道が崩落して進めなかった経験があります。

携行缶で予備燃料をもっておくと気持ちに余裕がもてます

2.飲料水
 
林道走行で必ず携行して欲しいのが飲料水。のどの渇きは体力を奪うとともに判断力も低下させますので、飲料水の残りが少なくなっていたら無理に進まず引き返しましょう。
 暑い夏だけでなく湿度の高く蒸し暑い梅雨時期の林道走行では大量の汗をかきやすいので水分は多めに用意しておくのがおすすめです。

バイクにはガソリン、人には水分無しでは動けません

3.体力

 先の飲料水にも通じるものがありますが、運動量の多いオフロード走行では体力が無くなると途端に転倒の危険が増えてきます。疲れたなと感じたら休憩をして水分や栄養分を補給して、それでもオフロード走行をする体力に自信が無い時は無理せず引き返しましょう。

疲れて休憩をとる時には糖分の補給で回復が早くなることも

4.時間
 
帰宅や目的地までに到達しなければならない時間的制約や、日没までの時間の計算も林道ツーリングでは結構重要になります。ついつい無理して進んでしまい山の中で暗くなると、焦りから走りのペースが乱れてしまうと危険が増します。

時計だけでなく日没までの時間も表示してくれるGPS

5.道の状況
 
ようやく出てきました路面の状態での判断。
 今回のテーマからすると真っ先にこれを思い浮かべる方が多いのではと思いますが、上の4つの条件をクリアせずしてここまで来てはいけません。

 さて、路面状況で進んでいいかの判断ですが、突き詰めて行けば答えは一つ、Uターンが出来るかどうかです。進んだ先が行き止まりになって引き返さなければならなくなるのは林道ツーリングではお約束ですので、確実に引き返すことができることがその先へ進む条件になります。
 Uターンが出来ない状況にはどんなものがあるでしょうか、ありがちな4つの例をあげてみましょう。

i)狭い道幅
  単純にバイクの向きを変えるだけの道幅が無い状態です。道の片側、もしくは両側ともが崖になっていてバイクを回転させて向きを変えようとすると落ちてします。その逆に道の両側が壁になっている、いわゆるV字谷にはまりこんだ状態。
  力技でバイクを引っ張ってでもバックできればいいのですが、それすらもかなわないと前に進んでどこかに出られるかに賭けるしか無くなります。その先で進めなくなっていたら、完全に詰んでしまいます。

ここでのUターンはトライアルテクニックでも持っていなければ厳しいでしょう

ii)下り 
 下り道を進むときは、必ずその道を上って来れることが大前提になります。下り方向は行けた路面も、勾配のきつさ、段差、滑りやすい土質、きついガレなどの条件によって上って来られなくなることがあります。

かなりの急な下り坂、この先は石も多く引き返して上ってくるのは結構大変です

iii)泥とガレ 
 Uターンできるだけの広さがあってもタイヤや足が埋まってしまうくらいの泥地や大きな石が一面にゴロゴロ転がっているような路面では勾配がなくても車体の向きを変えられないこともあります。そんなところには進入しないと思われるかもしれませんが、気付くと入り込んでいたということもありますのでご注意を。

ここでのUターンは出来ないことは無さそうですがかなり手こずりそうです

iv)倒木
 これくらいの倒木であれば越えられると判断しても、その前に逆側からも戻って来られそうかを下見しておきましょう。意外と逆からだと難しいこともあります。

倒木を越える時は高さだけでなく進入角度や助走距離が取れるかも見ておきましょう


 ざっとですが以上のことを頭に入れて進むか引き返すかを判断してください。不安を感じたら迷わず止まって先の状態を確認することです、無事に帰って来られてこその楽しい林道ツーリングですので。


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