寒い季節、家庭内で注意すべき3つのこと
冬は外よりも、実は家の中の方が危険になる季節です。
「自宅で倒れた」「朝起きたら反応がなかった」という通報が増えます。
特別なことをしていなくても起きる。
だからこそ、日常の中にある3つの注意点を知っておくことが大切です。
① 急な温度差(ヒートショック)
冬の家庭内事故で最も多い原因のひとつが、急激な温度変化です。
暖かいリビング → 寒い廊下
寒い脱衣所 → 熱いお風呂
布団の中 → 冷えた洗面所
こうした温度差は、血圧を大きく上下させ、
心臓や脳に強い負担をかけます。
厚生労働省が2025年9月に公表した24年の人口動態統計(各定数)によれば、自宅などの浴槽で溺水により亡くなった人は7,776人。
このうち約95%が65歳以上の高齢者でした。
10年前と比べ5割増。特に冬場に発生しやすい傾向にあります。
参考資料:政府広報オンライン
「交通事故死の約3倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」
特に注意したい場所は、
浴室・脱衣所・トイレ。
脱衣所を暖めてから入浴する
お湯の温度を上げすぎない
入浴前に家族に一声かける
夜中のトイレでは一枚羽織る
こういった小さな工夫が、大きな事故を防ぎます。
② 冬の「隠れ脱水」
寒い季節は、
「汗をかかない=水分がいらない」と思われがちです。
しかし実際には、
暖房による乾燥
就寝中の発汗
のどの渇きを感じにくい
といった理由で、冬こそ脱水になりやすい。
血液がドロドロになると、
心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
朝起きたらコップ1杯の水
寝る前に少量の水分補給
この習慣が、冬の大きなリスクを下げてくれます。
③ 「家だから大丈夫」という油断
家庭内事故で共通しているのが、
「まさか家で」という油断です。
体調が悪くても我慢する
少し休めば治ると思ってしまう
誰にも知らせず一人で過ごす
冬は特に、体調変化が急激に起こります。
迷わず誰かに伝える・相談すること。
救急車が必要かわからない時は、救急あんしんセンターの活用を。
#7119に電話すると医師や看護師などが相談に乗ってくれる行政サービスです。(※実施エリアは事前にご確認ください。)
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate007.html#7119-06
家の中の備えが、命を守る
冬の家庭内事故は、
「不注意」ではなく環境と習慣の問題です。
温度差を作らない
水分を意識する
体調変化を軽く見ない
この3つを意識するだけで、
家庭内のリスクは確実に下げられます。
寒い季節だからこそ、
一番長く過ごす“家の中”を安全にする。
それが、冬のいちばんの備えです。
