赤い光の中に残った目―『悪魔城ドラキュラ』マグヌスのこと
『悪魔城ドラキュラ』で、マグヌスが市民を襲う場面の目が、今も印象に残っています。
上からも下からも赤いライトを浴びていて、その場面だけ空気が変わったように見えました。
人間のいる場所というより、別の世界の中にいるような感じがしました。
その中にいるマグヌスは、恐ろしいのに美しかったです。
特に残っているのは、目でした。
瞳に赤い光が入り、どこを見ているのか、何を見ているのかがつかめなくなる。
私には黒目まで見えなくなり、目の中から焦点そのものが消えてしまったように見えました。
怖い。
でも、目を離せないくらい美しい。
その両方が同時にありました。
あとから、マグヌスのメイクやカラコンについての話を読んで、黄色のカラコンで「視線の不明瞭さ」を演出していると知りました。
それを読んだ時、あの場面で感じた違和感とつながった気がしました。
私が見ていたのは、視線の強さではなく、視線の行き先がわからなくなる怖さだったのだと思います。
目が合っているのか、合っていないのか。
こちらを見ているのか、どこも見ていないのか。
その曖昧さが、マグヌスをこの世のものではない存在に見せていました。
ただ怖いだけなら、ここまで残らなかったかもしれません。
赤い光の中で、黒目が消えたように見えた目。
恐ろしいのに、美しいと思ってしまった目。
