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medetaico
【ショートショート】 『ネコクインテット』
五匹のネコにギターを弾かせる『ネコクインテット』なるユニットが大ウケしていた。あらかじめコードを押さえてあるギターにちょっとした工夫をし、五匹の猫が弦を叩くと、それぞれのコードが鳴るようにしてあるのである。
座長のピッキは、その曲に合わせて即興で歌う。ネコはみな無表情でおとなしく、中にはほとんどギターを鳴らさないものもいれば、変なタイミングで鳴らすものもいて、世界で一度きりの名曲に良い味つけをしていた。
ある日、音楽著作権協会の人物がやってきた。
「ちょっとネコクインテットさん。動画にあがっていた曲が、ハウンド・ドッグの曲そっくりだって話題になってますよ。お金払ってください」
「そんなこと言われても、あれは即興だし…」
そのときなにか危機を察したのだろう。おとなしかったネコたちが、男によってたかって噛みついた。
なんとか逃げてきた男は言った
「あいつら、ネコかぶっていやがった」
