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自信がない自分でいるのが嫌だった

先生はどうして日本語を教えているんですか?

先日、ある生徒さんとのレッスンで、

「先生はどうして日本語を教えているんですか?」

と聞かれた。

私は少し考えて、

「たまたまですかね」

と答えた。

本当にそうだったからだ。

日本語教師養成講座を受けたわけでもない。

昔から先生になりたかったわけでもない。

気づいたら始めていた。

そんな感じだった。

でもレッスンが終わったあと、

ふと昔のことを思い出した。


人前で話すのが苦手だった

大学生の頃の私は、人前で話すことがとにかく苦手だった。

授業中に発表があるだけで憂鬱になる。

順番が近づくにつれて心臓がバクバクして、手のひらには汗がにじむ。

発表が終わるまでは、正直授業の内容なんてほとんど頭に入っていなかった。

ある必修の授業でプレゼン発表があった。

同級生の中には発表慣れしている人もいて、

その場でアドリブを入れたり、

身振り手振りを交えたり、

まるでTEDトークでも見ているような発表をしていた。

私はその姿を見るたびに、

「同じ大学生なのになんでこんなに違うんだろう」

と思っていた。

私にできることは一つだけだった。

台本を作ること。

「これを読めば大丈夫」

という原稿を作り、

さらにそれを自分で読み上げてiPhoneのボイスメモに録音した。

通学中の電車で何度も聞く。

お風呂でも聞く。

寝る前にも聞く。

一言一句間違えないように。

どこで息継ぎをするかまで覚えるくらいに。

これだけ準備したんだから大丈夫。

そう思っていた。

でも当日になると頭が真っ白になった。

結局、

暗記したはずの内容も飛んでしまい、

手元の台本をほとんど読み上げるだけの発表になった。

なんとか終わった。

でも達成感よりも、

「やっぱり私は人前で話すのに向いていないんだな」

という気持ちの方が大きかった。

だから当時の私は、

人に何かを教える仕事なんて自分には無理だと思っていた。

本当は少し憧れていた。

学校の先生。

会社の研修担当。

発信している人。

知識や経験を誰かに届けられる人。

そういう人を見るたびに、

かっこいいなと思っていた。

でも同時に、

自分はそっち側の人間ではないとも思っていた。

資格がない。

実績がない。

専門性がない。

人前で話すのも苦手。

そんな自分が誰かに教えるなんて無理だと決めつけていた。

だから何かを始めたいと思っても、

もっと勉強してから。

もっと経験を積んでから。

もっと自信がついてから。

そうやって、

ずっとスタート地点の周りをぐるぐる歩いていた。


最初の一歩は、勇気ではなかった

だから今振り返ると不思議に思う。

そんな私がなぜ日本語講師を始めたのだろう、と。

よく、

「自信をつけるには小さな成功体験を積むことが大事」

と言われる。

私も今ならその通りだと思う。

でも当時の私は、

その言葉を聞くたびに少しひねくれた気持ちになっていた。

いや、その小さな成功体験を作るための最初の一歩が怖いんだよ。


と思っていた。

成功体験を積めば自信がつく。

それは分かる。

でもその成功体験を作るためには、

まず何かを始めなければいけない。

そして私はその「始める」ができなかった。

だから、

何か特別な勇気が湧いたから始めたわけではない。

夢を追いかけたかったわけでもない。

人生を変えたいと思ったわけでもない。

むしろ逆だった。

もう自信のない自分でいることに疲れていた。

変わりたいというより、

このままの自分でいたくなかった。

何かに挑戦したいという前向きな気持ちというより、

今の自分から逃げ出したい気持ちの方が近かった。

全然キラキラしていない。

むしろ少し暗い。

でもそれが本当だった。

このまま何もせずに、

「本当はやってみたいけど、でも自分には向いてない」

と言い続ける自分を見るのが嫌だった。

だから勇気を出して挑戦したというより、

“現状に耐えられなくなって動いた“

そんな感じだったと思う。


自信がついてから始めるんじゃない

そして始めたのが、

Preplyでの日本語講師だった。

もちろん最初から上手くいったわけではない。

初めてのトライアルレッスンの日なんて、

今思い返すと笑ってしまう。

緊張で開始前からソワソワしていたし、

お手製の台本を片手にレッスンをしていた。

生徒から何を聞かれても答えられるように、

想定問答まで準備していた。

でも実際は、

台本を読むだけで精一杯だった。

30分の体験レッスンなのに、

10分で話すことが終わってしまったこともある。

残り20分。

必死に天気や趣味など、当たり障りのない話をした。

とにかく、沈黙にならないように必死だった。

今思い出しても恥ずかしい。

それでも、

レッスンを重ねるたびに台本を直した。

質問を増やした。

流れを改善した。

タイムマネジメントも覚えた。

少しずつ、

本当に少しずつできるようになっていった。

そして気づいた。

自信がついてから始めるんじゃない。

始めるから少しずつ自信がつくのだと。

生徒が増えたことよりも。

収入が増えたことよりも。

実は一番嬉しいのは、

昔の自分が

「どうせ無理」

と思っていたことを、

少しずつできるようになったことかもしれない。


最近、

日本語講師を始めたいという相談をいただくことがある。

そのたびに思う。

みんな昔の私みたいだなと。

・資格がないから

・経験がないから

・英語が話せないから

・まだ早いから

もちろん不安は分かる。

私も同じだった。

でも、

もしあの頃の私に一言伝えられるなら、

こう言うと思う。

「完璧になってから始めようとしなくていい」

と。

私はずっと、

自信がつく日を待っていた。

でもその日は来なかった。

来たのは、

自信がないまま始めた後だった。

だからもし今、

少しでも日本語講師に興味があるなら。

あるいは、

何か始めたいことがあるなら。

未来のあなたが振り返ったとき、

「あの時やってよかった」

と思えるかもしれない。

私がそうだったように。


じゃあ、どうやったら最初の一歩を踏み出せるの


ここまで読んで、

「でも私は特別な資格もないし、自信もないし、何から始めればいいか分からない」

と思った方もいるかもしれません。

実は私もそうでした。

だから最初は、

とにかく始めながら学びました。

実際に生徒と話してみる。

失敗する。

改善する。

また挑戦する。

そうやって少しずつ今の形になっていきました。

もし今、

「Preplyを始めたいけど何から手を付ければいいか分からない」

という方は、
そのまま真似したらPreply の日本語講師になれるスタートキットがおすすめです。

また、

「トライアルレッスンで何を話せばいいか分からない」

という方向けには、

実際に私が使っている流れをまとめた『トライアルレッスン台本』があります。

そして、

「何か一つ看板になるレッスンを作りたい」

という方には、

私自身の人事経験を活かして作成した『就活対策レッスン台本』も用意しています。

専門性は最初から持っているものではありません。

後から作るものです。

私も最初はただの未経験講師でした。

だから今、

自信がなくても大丈夫です。

まずは一歩踏み出してみてください。

その経験が、

きっと未来のあなたの強みになっていくはずです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました💐

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