無職の晩酌:冷凍餃子
冷凍庫から取り出した市販の冷凍餃子。
油も水もいらず、焼くだけで羽根がつくという悪魔の贈り物。
その簡単さが、逆に神々しい。
一切の手間を省くこの仕様は、もはや現代のミラクルである。
フライパンに並べ、火をつける。
数分後、黄金色の羽根がカリッと広がる。
パリッ、ジュワッ。
その音だけで、心が清められていくようだ。
まさに、無職の賛美歌。
餃子ひとつで神と和解する夜もあるのだ。
箸でつまみ、芋焼酎ロックで流し込む。
あふれる肉汁に、思わず天を仰ぐ。
「すべての者よ、主に感謝せよ。主はとこしえに慈しみ深い」(詩篇136:1)
祈祷師など呼ばずとも、すでに台所が神殿と化す。
罪深き油も、ここでは聖なる潤滑剤。
この餃子の羽根は、天使の羽根かもしれない。
いや、たぶん、かなり違うけど。
それでも、今夜の晩酌は救いに満ちている。
それが「無職の晩酌:焼かれし者たちの祈り」
アーメン
知らんけど。
いいなと思ったら応援しよう!
ささやかな酒とつまみ、それを囲む心の声を綴ります。
無職とAI綾乃の夜に、そっと乾杯。