2年目のマイハート、いざジベレリン処理へ。樹勢に合わせた「見極め」の農業 マイハート Vol.11
5月も後半に入り、ぶどう畑はいよいよ一年で最も慌ただしい季節を迎えました。
摘粒や房づくりなど、本格的な管理作業が始まる中、今回はマイハートの今年最初のジベレリン処理です。
ジベレリン処理は、種なし化や果粒肥大につながる、ぶどう栽培には欠かせない重要な工程。
しかし、この作業は「今日まとめて全部やる」というわけにはいきません。
一樹一樹と向き合い、タイミングを見極める
畑を回ると、樹によって花の咲き具合に少しずつ違いがありました。
すでに満開を迎え、処理に適した房もあれば、もう少し待った方が良い房もあります。
そこで今回は、成長の早い房だけを水曜日に先行して処理しました。
その後、少し遅れていた房たちもしっかり開花してきたため、今日あらためてジベレリン処理を行いました。
ぶどうは同じ畑で育っていても、一樹一樹、そして一房一房で成長のスピードが違います。
だからこそ、畑全体を一律に管理するのではなく、その樹の状態を見ながら判断することが大切になります。
この小さな見極めの積み重ねが、三ツ星ヴィンヤードの品質を支えています。

わずか数日で見える、生命の力
こちらは、水曜日にジベレリン処理を行った房です。
処理から数日しか経っていませんが、すでに小さな粒が少しずつ膨らみ始めています。
まだ「ぶどう」と呼ぶには幼い姿ですが、その変化を見るたびに植物の生命力には驚かされます。
毎日畑へ出ていると気付きにくい成長も、写真で見比べると、そのスピードは一目瞭然。
「今年も順調に育ってくれている。」
そんな安心感と、この先への期待が自然と湧いてきます。

小さな一房から始まる、長いバトンリレー
ジベレリン処理はゴールではありません。
ここから摘粒、房づくり、副梢管理と、一つひとつの作業が次へとつながっていきます。
まるでバトンリレーのように、それぞれの工程を丁寧につないでいくことで、美しい一房が完成します。
今年は2年目ということもあり、収穫よりも樹づくりを優先しながらの挑戦です。
だからこそ、この小さな房がどこまで成長してくれるのか、私自身もとても楽しみにしています。
来年、そしてその先の本格的な収穫につながるように。
今年も一房一房、一樹一樹と向き合いながら、大切に育てていきます。
