あの頃は地べた、今は社長室。
繁華街の中にあるファミマの前がいつもの定位置だった。
地べたに座り込み、
複数人で輪になって、
コンビニで買ったカップラーメン(カップ焼きそば)をみんなで食べる。
今日は頑張った!今日は贅沢しよう!
そんな日はファミチキも買って、カップ焼きそばの上に乗せ、口の中いっぱいに夢中になってかきこむ。それが幸せだったし、すごく贅沢をしている気分だった。
お金が無くてご飯を食べれない時もあったけど、
周りにはいつも仲間や友達がいて、ちっとも寂しくなかった。
こうして、毎週のように名古屋の栄(住吉・女子大)などの繁華街に行くと、「自分は一人じゃない」ってことをしっかりと実感することができた。
たくさんの夢を、何度も語った。
あーでもない、こーでもないと。
でもそれは「僕の夢」
つまり「僕だけの夢」だったと今なら分かる。
あれから約15年。
今僕は社長室の椅子に座っている。
父親から受け継いだ会社。
この社長室。
そして僕が座るこの椅子。
この椅子に座っている時、
基本的に僕は1人。
孤独だ。
「社長は孤独」など迷信だと思っていたけれど
社長になってからというもの、孤独を感じるタイミングが日を追うごとに増えている。
寂しいか?と聞かれたら
全然寂しくない。と答えたい。
(ほんとはたまに寂しい時もある)
なぜなら、僕が座っているその裏側には、
代わりに動いてくれている人がいるから。
現場を見るとそれはとても分かりやすい。
現場の人たちが常に動き続けてくれる。
だから自分はこの場所に座っていられる。
今座っているこの場所に、
僕以外の人はいないけれど、
ここに座っていられることがとても幸せだと思うし、とっても有難いと思っている。
この椅子に座って毎日やっていることは
夢を言葉にし、それを毎日読み返し、その夢が実現できた日のことを具体的にイメージすること。
そして、その夢を実現させるためには、今何をしなくてはならないかを毎日考え、動くこと。
どんな夢をイメージしているのか。
今僕が抱いている数々の夢は、必ず僕以外の誰かが登場する。
つまり「僕だけの夢」では無い。
この椅子に座っている時、
基本的に僕は1人。
孤独だ。
だけど、今僕が見ている夢には必ず、僕以外の誰かがいる。
孤独だけど、孤独じゃないって思う。
15年前とはえらい違いだな。
今日もこの椅子に座り、僕は夢を見ている。
それは「僕だけの夢」ではない。
僕が日々座っていられるのは
代わりに ”誰か” が動いてくれているから。
この ”誰か” を幸せにしたい。
一緒に幸せになりたい。
そのために僕は、いつもの椅子に座る。
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