Claude Opus 4のAPI代が1/30になった。Claude Code subagentにローカルのQwen3を繋いだだけだ
夜間バッチ1回で$3.60だったOpus課金が、$0.12に落ちた。Opus 4は今も毎晩、同じ本数だけ回している。止めていない。削ったのは「Opusに投げる必要がなかったタスク」だけだ。
月$108が$3.60になった計算になる。Orchestrationだけ残して、他を全部ローカルに逃がしただけだ。
このノートでわかること
Claude Code subagentにLM Studio経由のローカルモデルを繋ぐ具体設定
どのタスクをローカルに落としどれをOpusに残すかのルーティング設計
実測のトークン削減と、品質を落とさないための線引き
課金不安ゼロで自律システムを回すための構成判断
Claudeのクレジット消費量を抑える方法

Opusのトークン代が怖くてブレーキを踏んでいた
brainという自作の自律AIシステムを夜間に自走させている。でもOpusに重タスクを投げるたびに、カウンターが回る感覚があった。
要約。下書き。ログ整形。
全部Opusに任せていたのが問題だった。autoresearchでRedditやHacker Newsから収集して、記事を分析して、skill/hookで自動実行する。これを全部Opus経由で回すと1夜で$3.60。毎日で月$108。個人の可処分所得でやる規模じゃない。
それで考えた。Opusじゃなくていいタスクを、Opusに投げるな。
仕組み:Claude Code subagentとローカルLLMをつなぐ
Claude Codeにはsubagentがある。~/.claude/agents/にMarkdownを置くだけで、メインのOrchestrator(Claude)が必要なタイミングで専門エージェントを呼び出す。
効くのは、subagentに任意のモデルを指定できる点だ。
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name: local-worker
model: qwen3-30b-a3b
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LM StudioはローカルでOpenAI互換APIを立てられる。Claude Codeの設定でsubagent用にそのエンドポイントを向ければ、Orchestratorはクラウド(Opus)、ワーカーはローカル(Qwen3)という分業が成立する。
構成はこうなる。
Claude Opus(Orchestrator)
├── 判断・計画・最終チェック → Opus API
├── コード生成・要約・分析 → Qwen3 via LM Studio(ローカル)
└── ファイル操作・検索 → ツール直呼び出し
Orchestratorは「何をすべきか」を決めるだけ。重い作業はローカルのsubagentに投げる。Opus本体のトークン消費は、ほぼ計画分だけまで落ちる。

セットアップ手順:3ステップで完結する
ステップ1:LM StudioでQwen3を起動
LM Studioを起動してQwen3-30B-A3B(MoE、VRAM 24GBで動く)をロードする。ServerタブでローカルAPIを有効にすると、http://localhost:1234/v1でOpenAI互換エンドポイントが立つ。
Qwen3を選んだ理由は2つ。32Kコンテキストで長いコードやログを一度に処理できる。thinking mode(/think)で複雑な推論にもそれなりに耐える。
ステップ2:Claude Codeにカスタムエンドポイントを登録
~/.claude/settings.jsonにLM Studioのエンドポイントを追加する。
{
"customApiEndpoints": {
"local-llm": {
"baseURL": "http://localhost:1234/v1",
"apiKey": "lm-studio"
}
}
}
ステップ3:subagentファイルを作成
~/.claude/agents/local-worker.mdを作る。
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name: local-worker
description: コード生成・要約・ログ分析など計算負荷の高い下処理
model: qwen3-30b-a3b
apiEndpoint: local-llm
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あなたはローカルで動く高速ワーカーです。
Orchestratorから与えられたタスクを正確に実行し、
構造化された出力を返してください。
あとはClaude Codeが自動でルーティングする。これだけ。
どのタスクをローカルに落とすか:ルーティングの線引き
最初はOrchestrationまで全部ローカルに任せようとした。余裕だろ、と思った。俺の読みが甘かった。計画が破綻した。
Qwen3は優秀だが、長期の依存関係を追いながら複数エージェントを調整する「メタ判断」はOpusに劣る。ここは割り切った。
ローカル(Qwen3)に落とすタスク:
コード生成・リファクタリング(仕様が明確なもの)
テキスト要約・翻訳
ログ・データの整形と分析
記事下書き・構造化ドキュメント生成
繰り返し実行するバッチ処理
Opus(クラウド)に残すタスク:
複数エージェントのOrchestration
曖昧な仕様の解釈
最終的なコードレビューと品質チェック
セキュリティ上のリスク判断
判断基準は1つ。「この出力が間違っていたとき、後で検知・修正できるか」。できるならローカル。できないならOpus。
brainに実装しているmodel-routeスキルでは、タスクのメタデータ(complexity・reversibility・output_type)を見て自動選択させている。まだ未検証の部分もあるが、おおよそこの基準で回る。

実測:Opus消費が1/30になった夜
brainのautoresearchパイプラインで、実際に走らせた数字を並べる。
Before(全部Opus):
1記事分析サイクル:12,400 input tokens / 3,100 output tokens
コスト:$0.18/サイクル
夜間20サイクル実行:$3.60/夜
After(ローカルルーティング導入後):
Opus消費:410 input tokens / 230 output tokens(Orchestrationのみ)
Qwen3消費:ローカルなのでAPI課金ゼロ
コスト:$0.006/サイクル
夜間20サイクル実行:$0.12/夜
削減率96.7%。トークン比で約30分の1。
「品質を落とさず削減」と書きたいが、正直に言うと要約精度は微妙に落ちた場面があった。Qwen3はOpusより指示の解釈が硬い。プロンプトを丁寧に書き直す必要があった。
ただし、最終的な記事構造の分析や差別化ポイントの抽出はOpusが見直す。だからアウトプット品質の劣化は感じていない。
レイテンシにも触れておく。Qwen3-30B-A3BはRTX 4090で動かしていて、1,000トークン生成に約8秒。Opusより遅い瞬間もある。夜間バッチは気にならないが、インタラクティブ作業には向かない。
「ローカルLLMは品質が落ちる」はもう古い前提だ
通説を1つ壊しておきたい。
「ローカルLLMは品質が落ちるから本番では使えない」——1〜2年前ならその通りだった。2026年4月の時点では崩れている。
Qwen3-30Bはコーディングベンチマークで旧世代のGPT-4と遜色ない水準まで来ている。MoE構造で推論コストも低い。これがVRAM 24GBで動くという事実そのものが、去年までの前提を壊している。
ただし、全タスクをローカルに置き換える話ではない。Orchestrationと最終判断はOpusに残す。ここを間違えると品質が崩れる。この使い分けが設計の核心だ。
なぜここまでやるか(本音)
ここだけ本音を書かせてほしい。
僕には脳過敏症がある。課金カウンターが回る感覚に、人より強く反応する。毎回APIを叩くたびに金額が積み上がる感覚、月末の請求への漠然とした不安。これが蓄積すると、AIを使う手そのものが止まる。本末転倒だ。
MAXプランに入ってはいるが、APIで安上がりにしたいと思っている。
brainを作ったのは、AIをストレスなく使い倒せる状態を作るためだった。Opusを使うは目的じゃない。良いアウトプットを出し続けることが目的だ。重い下処理はローカルに任せ、Opusは本当に必要な判断だけに使う。
収集。分析。保存。全部ローカルに回す。

まとめ:明日から何をすればいいか
行動レベルまで落とす。
LM StudioをインストールしてQwen3-30B-A3Bをロード(VRAM 24GBで動く)
~/.claude/settings.jsonにカスタムエンドポイントを1行追加
~/.claude/agents/local-worker.mdを作ってsubagentを宣言
ローカルに落とすのは「出力を後で検証できるタスク」だけに限定
Orchestrationと最終判断はOpusに残す
この順で入れれば、今夜からOpus消費は確実に落ちる。
同じ構成で試した人、あるいは試したけどうまくいかなかった人、どんな組み方をしているか教えてほしい。特にQwen3以外のモデル選択や、VRAMが少ない環境での工夫は知りたい。
参考にした記事: https://reddit.com/r/LocalLLaMA/comments/1sqdg0u/using_qwen36_via_lm_studio_as_a_claude_code/
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