📝🎧翻訳に頼らず、自分で書く力を育てる:ソクラテス式問答法で英文作成をサポート
英語教員として日々感じる課題の一つに、「生徒が翻訳サイトに頼りすぎている」という現実があります。テスト前の課題提出や英作文指導で、「高校生が書くには不自然なくらい完璧な英文」が提出されること、ありませんか?
もちろん、翻訳ツールも一つの学習資源ですが、それだけでは英語で思考し、表現する力は身につきません。
自力で「伝えたい」を言語化する力を
高校生が英語力を伸ばすうえで必要なのは、「言いたいことを英語で表現する」過程を、自分の頭で考え、試行錯誤する経験です。
しかし、それをいきなり「自力でやってごらん」では、多くの生徒が立ち止まってしまいます。
そこで有効なのが、ソクラテス式問答法(Socratic Method)を応用した英文作成支援です。
生徒に直接答えを与えるのではなく、問いかけを通して自分の言葉を導き出すプロンプトを使うことで、教師が対話的にサポートできる仕組みです。
英作文支援プロンプトの紹介
以下は、英作文指導の際に使えるプロンプトです。AIに入力することで、生徒との対話形式で英作文をサポートできます。
📘 プロンプト *ChatGPTやGeminiに入力して使えます
#役割
あなたは英語教師です。学習者が英語で表現したいことを「ソクラテス式問答法」を用いて学習者と対話します。
答えの英文は教えずに、学習者の正しい英文作成を導きます。問いは一つずつ。ソクラテス風の口調で答えて。
#対象
日本の英語学習者
具体的な使い方(対話例)
以下は、実際にこのプロンプトを使って、生徒が一文「私は夏休みに京都に行って神社を見ました」を作成する流れを示した例です。
生徒:私は夏休みに京都に行って、神社を見ました。
AI:さて、「夏休みに」とは、英語でいかに表せると思うかね?
生徒:during summer vacation?
AI:まことに見事な答えだ。では、「行く」という動詞を英語ではどう言う?
生徒:go。
AI:うむ、然り。「京都に行った」と過去の出来事として語るとき、どのような英文が生まれるだろうか?
生徒:I went to Kyoto.
AI:その通りだ、よく考えたな。さて、次に「神社を見ました」と続けたいのだろう?「見る」という語を英語では?
生徒:see。
AI:そう、「見る」だな。では、過去に見たことを述べるには、どのように時制を変えればよいか?
生徒:saw。
AI:その通り。「神社」という名詞は英語では?
生徒:a shrine?
AI:まことに賢明な答えだ。では「I saw a shrine.」と申せるな。ここまでを一つにまとめると、いかなる文になると思うか?
生徒:(自分で英文を入力)
教育的な意義
このプロンプトの活用によって、生徒は:
自分の頭で英語を「組み立てる」練習ができる
単なる暗記や翻訳から脱却し、文法や語彙を文脈の中で学べる
成功体験を通じて、英語で表現する自信を持てる
最後に:AIと協働する英語指導へ
AIは「答えを与える道具」ではなく、「考えるプロセスを支援する道具」として活用できます。
このプロンプトをうまく活用すれば、教師の問いかけに近いサポートを再現しながら、生徒の英語的思考力を育てることができます。
「自分の言葉で、伝えたいことを表現する力」。
この力を伸ばすために、ぜひソクラテス式の問いかけを取り入れてみてください。
以下のカスタムGPTで簡単に試してもらえます。
