1月23日:冬の日の針仕事と、軽やかな足取り
暮らしを整える、デザインの「お直し」
数日前にお引き受けした、アメリカのAmazonで販売されるというデザインのお仕事。今日届いたお返事は、たくさんの修正のお願いでした。
ご注文のときに丁寧にお聞きしていたサイズでしたが、「やっぱり変えたいな」とのこと。デザインの縦横比を変えるのは、実はお洋服のサイズ直しと同じ。絵柄を置き直したり、文字の居場所を整えたり。一針一針、糸を解いて縫い直すような、静かで決して短くない時間が必要な作業です。
見積書には追加料金のことを記していましたが、きっとお相手の方は、目の前の仕事に一生懸命で、うっかり見落としてしまわれたのでしょう。36枚分となると少し大きな金額になりますが、それも「より良いものを作りたい」という、あわただしい日常の中の情熱の裏返し。
「こうしたらもっと素敵になりますよ」という私の提案が、今はまだ届かないこともあるけれど、それはそれ。私は私のできる範囲で、誠実に筆を動かすだけです。どんなお仕事でも、心地よい距離感を見極めることは、自分を健やかに保つための大切な知恵ですね。
街を歩いて、新しい風を知る
午後は、少し気分を変えてお出かけ。収入証紙を求めて郵便局へ向かいました。
そこで教えていただいたのは、「証紙」は郵便局ではなく地方銀行で扱っているということ。デジタル化が進む世の中でも、昔ながらの丁寧な手続きが残っていることに、なんだか少し、ゆっくりとした時間の流れを感じて可笑しくなりました。
その足で百五銀行さんへ。無事に証紙を手にし、ふと思い立って、海外での暮らしに想いを馳せて口座のことを聞いてみました。
数年使っていない口座には「管理手数料」がかかり、いずれは解約されるという新しい決まり。それを知ったときは一瞬、ちくりと胸が痛みましたが、「使っていないものを手放す、良いきっかけ」と捉え直すと、ふっと心が軽くなりました。
知らない間に変わっていくルールも、今の自分に必要なものを選び取るための「整理整頓の合図」かもしれません。あまり使っていなかった口座は、感謝を込めて後日お別れすることに決めました。
暮らしのノイズをそっと削ぎ落としたら、また明日から、清々しい気持ちで机に向かえそうです。
