Opus 5で「念のため確認して」と書いた人から、静かに損をしていく——消す3つ・足す4つ
いま自分がClaudeに渡している指示を思い出してほしい。プロジェクトの設定、カスタム指示、使い回しているプロンプト。そのどこかに、こう書いていないだろうか。
「最後に念のため確認してください」
書いていたなら、あなたはもう、その一文の分を毎回よけいに払っている。
しかも気づく方法がない。エラーは出ない。警告も出ない。返ってくる答えもこれまでどおり正しい。壊れていないから、誰も見に行かない。ただ、同じ仕事を二回やった分の請求だけが静かに増えていく。
なぜ「もう」なのか
Claude Codeの更新履歴に、こう書かれている。
Added Claude Opus 5 (claude-opus-5), now the default Opus model
バージョン2.1.219の項目だ。Opusの既定モデルになった、という意味である。
つまり「Opusを使う」と設定していた人は、自分では何ひとつ触っていないのに、更新した瞬間から別のモデルで動いている。切り替えた覚えがないのは当然で、切り替えていない。既定の中身のほうが入れ替わった。
自分の場合はもっと分かりにくかった。数日のあいだOpus 5がモデル一覧に出てこず、順番待ちだと思っていた。違った。手元のアプリが2.1.216で、表示要件の2.1.219に足りていなかっただけだ。古いアプリは「まだありません」とは言わない。黙って一覧から隠す。更新が走った瞬間、警告ひとつなく中身が入れ替わった。
一覧にまだ出ていない人は、ターミナルで claude --version と打てば分かる。2.1.219より小さければ順番待ちではなく更新待ちだ。
その一文が、なぜ課金に変わったのか
Opus 5は、言われなくても自分の仕事を検証する。これは公式が挙動として明記している。
そこへ「確認しろ」という指示が乗るとどうなるか。公式ドキュメントの記述は、かなり踏み込んでいる。
以前のモデル向けに書いた検証指示は削除しなさい。こうした指示はOpus 5では過剰検証を招く。取り除けば無駄なトークンが減り、品質は落ちない。
品質は落ちない。つまり、残しておく理由がひとつもない。にもかかわらず、その一文はいまも毎回実行され、毎回請求されている。
慎重な人ほど重い
厄介なのは、この一文を書いているのが誰かということだ。
一度失敗した人である。確認させずに出したものが間違っていて、後から直した。だから次から「必ず確認して」と書き足した。丁寧な人ほど、この種の指示を多く持っている。
その慎重さが、いま重りに変わっている。モデルの側が慎重になったからだ。二人とも慎重だと、同じ仕事を二回やる。
そして冒頭に戻る。壊れていないから気づけない。答えは正しく返ってくる。気づかないまま、毎日払い続ける。
消すべき指示は3つ、足すべき指示は4つ。所要時間は設定ファイルを開いて15分ほどだ。あわせて、多くの人が対処を間違える「返答が長い・遅い」の正しい直し方と、前のモデルから設定を引き継いだ人が損をしている箇所も扱う。
今すぐ消す3つ
引き算から入る。消すだけで支出が減り、品質は落ちない。公式がそう明言している珍しい種類の変更だ。
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