3分間TOEIC講座 第4回:文と文をつなぐ接着剤~接続詞と前置詞の使い分け~
登場人物:
チャット先生(通称:先生): TOEIC文法マスター。普段は優しく、たまにユーモアも交えながら解説。
ボット助手(通称:ボット君): TOEIC初心者。素朴な疑問を投げかけるのが得意。
ボット君: 先生!形容詞と副詞の見分け方、ばっちりです!もう文の「飾り」も完璧に使いこなせそうです!
先生: 素晴らしいね、ボット君!君の成長には目を見張るものがあるよ!さて、今日のテーマは、英語の文の要素を「つなぐ」役割を持つ「接続詞」と「前置詞」だ!
ボット君: 接続詞と前置詞ですか?なんか、似たような意味の言葉が多くて、どっちを使えばいいか迷います……。
先生: その通り!そこがTOEICのひっかけポイントなんだ。まるで、接着剤とのり、どちらを使うべきか迷うようなものだね。でも、心配いらない!今日の講座で、君は接続詞と前置詞の「役割」と「見分け方」を完璧に理解し、使いこなせるようになるはずだ!
文と文をつなぐ「接着剤」:接続詞
先生: まずは、強力な「接着剤」、接続詞から見ていこう。接続詞はどんな言葉だと思う?
ボット君: 「and」とか「but」とか「or」とか……文と文をつなぐものですよね?
先生: 大正解!よく知ってるね!接続詞は「文(節)と文(節)をつなぐ」言葉だよ。一つの文の中に、二つ以上の「主語+動詞」の塊(これを「節」と呼ぶ)がある場合、その節同士を繋ぐのが接続詞の役割なんだ。
先生: 例えるなら、家と家をつなぐ「橋」のようなものだね。橋がないと、それぞれの家は独立してしまって、行き来ができない。
ボット君: なるほど!一つの文の中で複数の「誰がどうする」をくっつけるのが接続詞なんですね!
先生: その通り!代表的な接続詞としては、ボット君が挙げた "and" (そして), "but" (しかし), "or" (あるいは) の他に、"because" (なぜなら), "when" (〜するとき), "if" (もし〜ならば), "although" (〜だけれども), "while" (〜している間に) などがある。
先生: 例えば、The team will hold a meeting once the supervisor approves the plan.(supervisor(監督者)がplan(計画)をapprove(承認する)したらすぐに、team(チーム)はmeeting(会議)をhold(開催する)する予定です。)この文の "once" が接続詞だね。"The team will hold a meeting" と "the supervisor approves the plan" という二つの節をつなげている。
ボット君: ああ、本当だ!二つの文がつながってる!
単語と単語をつなぐ「のり」:前置詞
先生: 次は、比較的小さな「のり」、前置詞を見ていこう。前置詞ってどんな言葉だと思う?
ボット君: 「in」とか「on」とか「at」とか、場所を表す言葉ですか?
先生: その通り!非常に良いね!前置詞は「名詞(または代名詞)の前に置いて、時間、場所、方向、手段などを表す」言葉だよ。名詞と他の単語との関係を示す役割があるんだ。
先生: 例えるなら、家具(名詞)を床(他の単語)に固定する「滑り止め」みたいなものだね。これがないと、家具がどこにあるのか、どんな状態なのかが分かりにくい。
ボット君: なるほど!名詞をどこかに貼り付けるイメージですね!
先生: その通り!代表的な前置詞としては、ボット君が挙げた "in", "on", "at" の他に、"for" (〜のために), "with" (〜と一緒に), "about" (〜について), "after" (〜の後で), "before" (〜の前に) などがある。
先生: 例えば、Please submit your application form by the deadline.(deadline(締め切り)までにapplicationform(申請書)をsubmit(提出する)してください。)この文の "by" が前置詞だね。"the deadline" という名詞句と "submit" という動詞句をつなぎ、期限を示している。
ボット君: うんうん!前回出てきた問題ですね!
💡 重要格言:
「文には接続詞、単語には前置詞!」
先生: この格言が、接続詞と前置詞を見分ける最強の武器だ。空欄の後に「主語+動詞」の塊(節)が来るなら接続詞、そうでないなら前置詞、と判断できる。
接続詞と前置詞の紛らわしい仲間たち
先生: さあ、ここからがTOEICパート5で最も間違えやすいポイントだ!接続詞と前置詞には、形が似ているのに役割が違う「紛らわしい仲間たち」がたくさんいるんだ。
ボット君: うわあ、やっぱりそういうのがいるんですね……。
先生: 大丈夫!今日の格言をしっかり覚えていれば、乗り越えられる!特に気をつけたいのは、意味は似ているのに片方が接続詞、もう片方が前置詞というパターンだ。
先生: 例えば、「〜にもかかわらず」という意味では、although (接続詞) と despite / in spite of (前置詞) がある。
Although he was busy, he attended the meeting. (忙しかったけれども、彼はmeeting(会議)にattend(出席する)しました。) ← 後ろに節 (he was busy)
Despite his busy schedule, he attended the meeting. (忙しいschedule(スケジュール)にもかかわらず、彼はmeeting(会議)にattend(出席する)しました。) ← 後ろに名詞句 (his busy schedule)
In spite of his busy schedule, he attended the meeting. (忙しいschedule(スケジュール)にもかかわらず、彼はmeeting(会議)にattend(出席する)しました。) ← 後ろに名詞句 (his busy schedule) 先生: "despite" と "in spite of" はどちらも「~にもかかわらず」という同じ意味の前置詞で、どちらも後に名詞句を伴うよ。大きな意味の違いはないから、TOEICではどちらかが選択肢にあり、接続詞と区別させる問題が多いね。
ボット君: なるほど!後ろに続くものが節か名詞かで決まるんですね!"despite" と "in spite of" は同じ仲間なんだ!
先生: その通り!他にも、「〜なので」という意味で、because (接続詞) と due to (前置詞) がある。
We delayed the project because it rained heavily. (雨がひどく降ったので、私たちはproject(プロジェクト)をdelay(遅らせる)しました。)
We delayed the project due to heavy rain. (大雨のため、私たちはproject(プロジェクト)をdelay(遅らせる)しました。)
先生: さらに、「since」は前置詞としても接続詞としても使われるから特に注意が必要だ。
前置詞の「since」: 「〜以来(ずっと)」という意味で、後に「時点」を表す名詞句が続く。
I haven't seen her since last year. (去年以来、彼女に会っていません。)
接続詞の「since」:
「〜以来(ずっと)」という意味で、後に「主語+動詞」の節が続く(特に現在完了形と相性が良い)。
Since she moved to Tokyo, she has been very busy. (東京に引っ越して以来、彼女はとても忙しいです。)
「〜なので、〜だから」という意味で、後に「主語+動詞」の節が続く("because" とほぼ同じ意味)。
Since you are busy, I will go alone. (あなたが忙しいので、私一人で行きます。)
ボット君: うわー、"since" は本当にややこしいですね!でも、後に続く形と文全体の意味で判断すればいいんですね!
先生: その通り!このように、意味で選ぶのではなく、「空欄の後に続くのは節(主語+動詞)なのか、それとも単語や句なのか」、そして**「文全体の意味」**を見極めるのが、正解への一番の近道だ!
実践問題に挑戦!
先生: それじゃ、学んだ知識を使って、TOEICの穴埋め問題に挑戦してみよう!
ボット君: はい!「文には接続詞、単語には前置詞!」ですね!
問題1
The conference was a great success _________ the unexpected delay in the equipment setup.
(A) because (B) although (C) despite (D) since
難易度: ★★☆
先生: さあ、ボット君!この問題、どこに注目する?
ボット君: 空欄の後に "the unexpected delay in the equipment setup" とありますね。これは「主語+動詞」の形ではないので、名詞句です!
先生: 素晴らしい分析力だ!名詞句が続いているのだから、空欄には何が入るべきかな?
ボット君: 名詞句を伴うのは前置詞!意味は「〜にもかかわらず」だから、(C) despite だと思います!
先生: 大正解!完璧だ!この問題は、意味は似ているものの、後に続く形が全く違う接続詞と前置詞を見分ける典型的な問題だね。
解説:
(A) because: 接続詞(〜なので)
(B) although: 接続詞(〜だけれども)
(C) despite: 前置詞(〜にもかかわらず)
(D) since: 接続詞(〜なので、〜以来)または前置詞(〜以来)
この文は「equipment(備品)の設置における予期せぬdelay(遅れ)にもかかわらず、そのconference(会議)は大きなsuccess(成功)でした」という意味になる。"despite" の後には名詞句が続く。
問題2
You can receive a full refund _________ you return the item within 30 days.
(A) during (B) while (C) once (D) in spite of
難易度: ★★☆
先生: 次の問題だ!これも、後に続く形をしっかり見極めるんだぞ!
ボット君: 空欄の後に "you return the item within 30 days" とあります!これは「主語 (you) + 動詞 (return)」の形になっているので、節ですね!
先生: その通り!よく見抜いたね!節が続いているのだから、空欄には何が入るべきかな?そして、意味も考えてみよう。
ボット君: 節を伴うのは接続詞!「〜すれば」とか「〜したときに」みたいな意味が欲しいので、(C) once だと思います!
先生: 大正解!素晴らしい!"once" は「いったん〜するとすぐに」という意味の接続詞で、後に節を伴うことができるね。
解説:
(A) during: 前置詞(〜の間)
(B) while: 接続詞(〜している間に)または名詞(間)
(C) once: 接続詞(いったん〜するとすぐに)、副詞(一度)、名詞(一度)
(D) in spite of: 前置詞句(〜にもかかわらず)
この文は「item(品目)を30日以内にreturn(返す)すれば、全額refund(払い戻し)をreceive(受け取る)ことができます」という意味になる。"once" は接続詞として、「〜するとすぐに」という条件を表している。
ボット君: 接続詞と前置詞、ややこしいけど、ルールが分かるとスッキリしますね!
先生: その調子だ、ボット君!君の「英語の筋トレ」は着実に実を結んでいるよ。今日の学びをしっかり復習して、次回の講座に備えよう!
今日のまとめ!
接続詞: 「文(節)と文(節)をつなぐ接着剤」。
後ろに「主語+動詞」の節が続く。
例:once (いったん〜すると), although (〜だけれども), because (なぜなら), while (〜している間に), since (〜なので、〜以来)
前置詞: 「名詞(または代名詞)の前に置いて、時間、場所、方向などを表すのり」。
後ろに「名詞」または「名詞句」が続く。
例:by (〜までに), despite (〜にもかかわらず), during (〜の間), after (〜の後で), before (〜の前に), in spite of (〜にもかかわらず), since (〜以来)
紛らわしい仲間たち: 意味が似ていても、後に続く形が節か名詞句かで品詞が異なるものに注意。
Although (接) vs Despite / In spite of (前)
Because (接) vs Due to (前)
Since (接) vs Since (前)
💡 重要格言:
「文には接続詞、単語には前置詞!」
本日出てきた単語:
supervisor /ˈsuː.pərˌvaɪ.zər/【名】:監督者
plan /plæn/【名】:計画
approve /əˈpruːv/【動】:承認する
team /tiːm/【名】:チーム
hold /hoʊld/【動】:保有する/開催する
once /wʌns/【接】【副】【名】:いったん…すると/一度
schedule /ˈskedʒ.uːl/【名】:スケジュール
project /ˈprɒdʒ.ekt/【名】:プロジェクト
delay /dɪˈleɪ/【名】【動】:遅れ/遅らせる
conference /ˈkɒn.fər.əns/【名】:会議
success /səkˈses/【名】:成功
despite /dɪˈspaɪt/【前】:〜にもかかわらず
refund /ˈriː.fʌnd/【名】【動】:払い戻す/払い戻し
item /ˈaɪ.təm/【名】:項目/品目
return /rɪˈtɜːrn/【動】:戻る/返す
receive /rɪˈsiːv/【動】:受け取る
although /ɔːlˈðoʊ/【接】:〜だけれども
while /waɪl/【接】【名】:〜している間に/…の一方で
in spite of /ɪn spaɪt əv/【前置詞句】:〜にもかかわらず
ボット君: 接続詞と前置詞、これで自信が持てました!次の時制も頑張ります!
先生: その意気だ、ボット君!次回は、英語の文に「時間」という魔法をかける「時制」と「相(アスペクト)」について、その仕組みと使い方をマスターしていこう!これが分かると、リスニングでもリーディングでも、文の意味がスッと入ってくるようになるぞ!
次回: 第5回:時を表す魔法の呪文~時制と相を極める~
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