3分間TOEIC講座 第17回:Part 6対策(5)文挿入問題の基本戦略
登場人物:
チャット先生(通称:先生): TOEIC文法マスター。普段は優しく、たまにユーモアも交えながら解説。
ボット助手(通称:ボット君): TOEIC初心者。素朴な疑問を投げかけるのが得意。文法の知識も少しずつマスターし始めた。
ボット君: 先生! Part 6の語彙問題、コロケーションの重要性がよく分かりました!これからは単語をセットで覚えるようにします!
先生: 素晴らしい!その意識が、Part 6の正答率を大きく引き上げるはずだ。さて、Part 6の文法と語彙対策はこれでほぼ完璧だ。しかし、あと一つだけ、少し毛色の違う問題が残っている。それが**「文挿入問題」**だ。今日はこの問題の解き方を、基本からじっくり学んでいこう!
ボット君: 文挿入問題ですね!4つの選択肢の中から、文章の空欄にぴったりの一文を選ぶ問題ですね。文法や語彙だけでは解けなさそうで、一番の難関だと思っていました…。
先生: その通り。文法や語彙の知識だけでは解けないからこそ、多くの受験者が苦手意識を持つ。しかし、文挿入問題には、正解を見つけるための**「手がかり」**が必ず隠されている。その手がかりを読み解く戦略を身につければ、この問題も得意分野にできるぞ!
文挿入問題とは?その特徴と攻略の心構え
先生: Part 6の文挿入問題は、4つの選択肢から空欄に最も適切な一文を選ぶ形式だ。この問題は、文章の流れを理解する読解力が問われる。
攻略の心構えは、**「空欄の前後にある文との論理的なつながりを探すこと」**だ。文章はパズルのようなもの。空欄の前後をよく観察し、そこにどんなピースがはまるかを予測することが重要になる。
💡 TOEICの出題比率について Part 6は合計16問で構成されている。そのうち文挿入問題は4問(25%)のみだ。残りの12問(75%)は文法・語彙問題だということを頭に入れて、学習の優先順位を決めよう!
攻略法(1):接続詞・接続副詞を探す
先生: 1つ目の攻略法は、選択肢や空欄の前後にある文に、接続詞や接続副詞がないか探すことだ。これらは、文と文の関係を示す強力なヒントになる。
例:However
前の文: The company's profits have been declining recently.(会社の利益が最近減少している。)
挿入すべき文: However, we are confident that the new marketing strategy will reverse this trend.(しかしながら、私たちは新しいマーケティング戦略がこの傾向を覆すと確信しています。)
例:Therefore
前の文: The customer service team is understaffed.(カスタマーサービスチームは人手不足です。)
挿入すべき文: Therefore, we are planning to hire three new employees next month.(したがって、来月、3人の新しい従業員を雇用する予定です。)
このように、However(逆接)やTherefore(因果)といった言葉が、文の論理的な流れを明確に示してくれるんだ。
攻略法(2):指示語・代名詞の指すものを見つける
先生: 2つ目の攻略法は、選択肢の文や空欄の前後にある文に、指示語や代名詞がないか確認することだ。
よく使われる指示語・代名詞: this, that, these, those, it, they, such a + 名詞 など。
例:This
前の文: Our office will install a new high-speed internet system next week.(来週、私たちのオフィスに新しい高速インターネットシステムが導入されます。)
挿入すべき文: This new system is expected to improve our work efficiency.(この新しいシステムは、業務効率を向上させると期待されています。)
挿入すべき文のThis new systemは、前の文で言及されたa new high-speed internet systemを指している。このように、指示語は「これ」が何を指しているのかを教えてくれる、強力なヒントになる。
攻略法(3):文脈の論理的なつながりを読む
先生: 最後の攻略法は、接続詞や指示語といった明らかなヒントがない場合でも有効だ。空欄の前後にある文が、どんな論理的なつながりになっているかを考えるんだ。
問題提起 → 解決策
原因 → 結果
一般論 → 具体例
出来事 → 感情や反応
といった、典型的な文章の流れを意識することで、空欄にどんな内容が入るべきか予測しやすくなる。
例:問題提起 → 解決策
前の文: The company's new product has been well-received.(当社の新製品は好評です。)
(空欄)
後の文: We are already preparing for a second production run.(私たちはすでに第2生産の準備を始めています。)
この場合、前の文が「好評」という良い出来事を述べている。そして後の文が「第2生産の準備」という具体的な対応を述べている。この間に挿入される文は、この状況を受けての判断や決定(例: Therefore, the management has decided to increase production.)が自然だと推測できる。
実戦演習:文挿入問題に挑戦!
先生: それでは、今日の学びを活かして、Part 6形式の問題に挑戦してみよう。 💡 注意点: この例題は、入門レベルの問題です。実際の試験では、より複雑な文脈が問われる可能性があることを頭に入れておきましょう。
Subject: Update on our annual conference
Dear Employees,
Thank you all for your hard work in preparing for this year's annual conference. The event was a huge success, with over 500 attendees. ① _________ We have already started planning for next year's event to make it even more memorable.
(A) We received very positive feedback from the participants.
(B) The conference took place on Friday, October 15.
(C) This year's budget for the event was higher than last year's.
(D) Please submit your expense reports by the end of the month.
難易度: ★★☆
先生: さあ、ボット君!空欄①に入るべき文はどれだろう?前後の文のつながりをよく見て考えてみよう。
ボット君: はい!空欄の前は「イベントは大成功でした」という結果ですね。そして、後ろは「来年のイベントの計画をすでに始めています」という行動です。
先生: 素晴らしい!では、この結果と行動を自然につなぐ文はどれかな?
ボット君: (A)の We received very positive feedback from the participants.(参加者から非常に良いフィードバックをいただきました。)だと、成功した理由が説明できて、その後の「来年の準備」という行動につながりそうです!
先生: 大正解!完璧な論理だ。
解説:
文脈の把握: 年次カンファレンスの成功を伝える社内メール。
問題のポイント:
前文のThe event was a huge success(イベントは大成功でした)は、結果。
後文のWe have already started planning for next year's event(来年のイベントの計画を始めています)は、その結果を受けての行動。
この間を繋ぐのに最も自然なのは、成功の具体的な証拠や理由を示す文。選択肢(A)の「ポジティブなフィードバック」がこれに該当する。
選択肢(B)は日付の説明、(C)は予算の話、(D)は経費精算の依頼と、いずれも文脈からずれている。
今日のまとめ!
先生: よし、ボット君!今日のまとめだ!
Part 6は1問あたり30秒〜45秒を目安に解こう!
文挿入問題は、文法や単語だけでなく、文の論理的なつながりを読む問題だ。
接続詞・接続副詞(However, Thereforeなど)は、文と文の関係を示す強力なヒントになる。
指示語・代名詞(this, it, theyなど)は、直前の文の内容を指す手がかりになる。
文書全体の論理展開(問題→解決策など)を理解すると、正解を予測しやすくなる。
💡 重要格言: 「文挿入はパズルだ!手がかりを拾って、論理的な流れを完成させろ!」
本日出てきた単語
pillar /ˈpɪlər/【名】:柱
mindset /ˈmaɪndˌsɛt/【名】:考え方、心構え
logical /ˈlɑːdʒɪkəl/【形】:論理的な
clue /kluː/【名】:手がかり、ヒント
decline /dɪˈklaɪn/【動】:減少する
reverse /rɪˈvɜːrs/【動】:覆す、逆転させる
understaffed /ˌʌndərˈstæft/【形】:人手不足の
implement /ˈɪmplɪˌmɛnt/【動】:実行する、導入する
annual /ˈænjuəl/【形】:年次の、毎年の
conference /ˈkɑːnfərəns/【名】:会議、会合
attendee /əˌtɛnˈdiː/【名】:参加者
feedback /ˈfiːdˌbæk/【名】:フィードバック、意見
memorable /ˈmɛmərəbəl/【形】:記憶に残る
submit /səbˈmɪt/【動】:提出する
expense /ɪkˈspɛns/【名】:経費
ボット君: 難しいと思っていた文挿入問題も、先生のヒントを使えば解けそうです!次回の上級テクニックも楽しみです!
先生: その調子だ!次回の講座では、今日学んだ基本戦略をさらに深掘りし、より複雑な問題に対応できる上級テクニックを解説していくぞ!
次回: 第18回:Part 6対策(6)文挿入問題の上級テクニック
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