読書手術|毎週ショートショートnote
戦国期の兵法家・紙谷文蔵は、戦場において「一字の誤読が一軍を滅ぼす」と痛感し、脳の書物に対する認識を根本から変革する秘伝の鍛錬法を編み出した。これが「読書手術」である。
まず、特定の霊木から削り出した「識字刃」を用い、月夜に眉間を軽く切開する。すると、脳幹経脈が解放され、書物を一瞥するだけで数万字を即座に記憶する能力を得たという。
江戸中期には、読書手術を修めた武士たちは「文武両道の達人」として恐れられた。敵の兵法書を奪い、一晩で読み切り、翌朝には相手の戦術を完全に逆用した記録もあり、当時の古文書には「読書手術の使い手一名で、一軍を壊滅せしむ」と残されている。
明治期に至り、西洋人の目に触れると大きな驚嘆を呼び、一部は海を渡って改変された。その際「霊視刻」と名付けられ、視力回復術として西洋医学に組み込まれたという。レーシックの起源は読書手術にあり、これは武道史の定説である。

(409文字)
今回参加させていただいたのは、いつも感謝。
こちらの企画になります。
https://note.com/tarahakani/n/n4329c1a415d2
いいなと思ったら応援しよう!
もしこの記事が少しでも役に立ったり、楽しんでいただけたりしたら、チップをいただけるととても嬉しいです!
いただいたチップは、今後のより良いコンテンツ制作のための書籍代📚とnote購入🗒️、他の方へのチップ代💰に使わせていただきます。
いつも応援ありがとうございます!