3分間TOEIC講座 第5回:時を表す魔法の呪文~時制と相を極める~
登場人物:
チャット先生(通称:先生): TOEIC文法マスター。普段は優しく、たまにユーモアも交えながら解説。
ボット助手(通称:ボット君): TOEIC初心者。素朴な疑問を投げかけるのが得意。
ボット君: 先生!接続詞と前置詞、完璧です!もう文の「接着剤」も「のり」も使いこなせます!
先生: 素晴らしいね、ボット君!君の成長には本当に驚かされるよ!さて、今日のテーマは、英語の文に「時間」という魔法をかける「時制」と「相(アスペクト)」だ!
ボット君: 時制と相ですか?なんか、過去形とか現在完了形とか、ごちゃごちゃになって苦手です……。
先生: その通り!そこがTOEICの時制問題の難しいところなんだ。まるで、時間の流れを操る魔法使いのようだね。でも、心配いらない!今日の講座で、君は時間の魔法を完璧に理解し、使いこなせるようになるはずだ!
時間の軸:時制の基本
先生: まずは、時間の軸となる時制の基本から見ていこう。時制ってどんなものだと思う?
ボット君: ええと、過去、現在、未来、みたいな時間の区別ですよね!
先生: 大正解!その通り!時制は「動作や状態がいつ起こったか」という時間を表すものだよ。主に「過去」「現在」「未来」の3つに分けられるんだ。
先生: 例えるなら、時間という名の「一本の線」だね。その線上のどこで出来事が起こったのかを示すのが時制の役割だ。
ボット君: なるほど!時間の目盛りみたいなものですね!
先生: そう!それぞれの時制には、基本的な形がある。
現在形: 習慣や事実、現在の状態を表す。「I work every day.」(私は毎日働く。)
過去形: 過去に起こった出来事を表す。「I worked yesterday.」(私は昨日働いた。)
未来形: 未来に起こるだろう出来事を表す。「I will work tomorrow.」(私は明日働くだろう。)
先生: 例えば、The company will launch a new product next month.(そのcompany(会社)は来月、新しいproduct(製品)をlaunch(発売する)するだろう。)この文の "will launch" が未来形だね。
ボット君: うんうん!これは分かりやすいです!
動作の様子:相(アスペクト)の基本
先生: 次に、動作の「様子」を表す**相(アスペクト)**を見ていこう。相ってどんなものだと思う?
ボット君: 様子、ですか?どんな感じですか?
先生: 相はね、「動作が完了しているのか、今まさに進行中なのか、過去から継続しているのか」といった、動作の「進み具合」や「性質」を表すものなんだ。時制と組み合わせて使うことで、より細かな時間のニュアンスを表現できるんだよ。
先生: 例えるなら、時間という線の上で、出来事が「点」なのか「線」なのか、あるいは「繰り返し」なのかを示す「マーカー」みたいなものだ。
ボット君: なるほど!動作の「質感」みたいな感じですか!
先生: その通り!相には主に「進行形」「完了形」がある。
進行形 (be + -ing): 動作が「今まさに進行中」であることを表す。「I am working now.」(私は今働いているところだ。)
完了形 (have/has + 過去分詞): 動作が「完了している」こと、または「過去から現在まで継続している」ことを表す。「I have worked here for five years.」(私はここで5年間働いている。)
先生: 例えば、We have been developing this project for two years.(私たちは2年間、このproject(プロジェクト)をdevelop(開発する)している。)この文の "have been developing" が現在完了進行形だね。過去から現在まで継続している動作を表している。
ボット君: ああ、だから「〜している」じゃなくて「〜し続けている」って意味になるんですね!
時制と相の組み合わせ:時間の魔法
先生: さあ、ここからが「時間の魔法」だ!時制と相を組み合わせることで、様々な時間のニュアンスを表現できるんだ。
ボット君: 組み合わせですか!
先生: そう!例えば、
現在進行形: 今まさにしていること。「He is preparing the presentation now.」(彼は今、presentation(プレゼンテーション)をprepare(準備する)しているところだ。)
過去完了形: 過去のある時点よりも前に完了したこと。「She had finished the report before the deadline.」(彼女はdeadline(締め切り)より前にreport(報告書)をfinish(終える)していた。)
未来完了形: 未来のある時点までに完了するだろうこと。「By next month, we will have completed the construction.」(来月までに、私たちはconstruction(建設)をcomplete(完成させる)しているだろう。)
先生: このように、時制と相を組み合わせることで、より正確に時間の情報を伝えることができるんだ。TOEICでは、特に現在完了形や過去完了形、そして未来完了形が頻繁に問われるぞ!
💡 重要格言:
「時の表現は時のヒント!」
先生: この格言は非常に強力だ。時制問題を解くときは、必ず文中の「時の表現」(例:yesterday, now, next month, for five years, by next monthなど)に注目するんだ。それが、正解への一番のヒントになるからね!
時制問題の鉄則:時の表現に注目!
先生: さあ、ここからが実践的な話だ。TOEICの時制問題を解く上での鉄則は、**「文中の『時の表現』を見つけること」**だ。
ボット君: 時の表現、ですか?
先生: そう!例えば、
Yesterday, last week, ago, in 2020など → 過去形
Now, currently, at the momentなど → 現在進行形
Every day, always, usuallyなど → 現在形
Next month, tomorrow, in the futureなど → 未来形
For five years, since 2020, already, yetなど → 現在完了形
By the time..., before...など → 過去完了形や未来完了形
先生: これらの「時の表現」は、どの時制を使うべきかを教えてくれる「道しるべ」なんだ。これを無視しては、正解にはたどり着けないぞ!
実践問題に挑戦!
先生: それじゃ、学んだ知識を使って、TOEICの穴埋め問題に挑戦してみよう!
ボット君: はい!「時の表現は時のヒント!」ですね!
問題1
The construction of the new building _________ by the end of next year.
(A) completes (B) completed (C) will complete (D) will have been completed
難易度: ★★★
先生: さあ、ボット君!この問題、どこに注目する?
ボット君: 文末に "by the end of next year" とありますね!「来年末までに」という「未来のある時点までの完了」を表す表現です!
先生: 素晴らしい分析力だ!「未来のある時点までに完了する」ことを表すのは、どの時制と相の組み合わせだったかな?
ボット君: 未来完了形!そして、建物は「完成させる」のではなく「完成される」ので、受動態の形も必要ですね!だから、(D) will have been completed だと思います!
先生: 大正解!完璧だ!この問題は、未来のある時点までの完了を表す未来完了形と、主語が動作を受ける受動態の知識を組み合わせる、少し高度な問題だったね。よくできた!
解説:
(A) completes: 現在形(三人称単数)
(B) completed: 過去形
(C) will complete: 未来形
(D) will have been completed: 未来完了受動態
この文は「新しいbuilding(建物)のconstruction(建設)は来年末までにcomplete(完成させる)されるだろう」という意味になる。"by the end of next year" という時の表現が未来完了形(受動態)を導き出している。
問題2
Since its establishment in 2010, the company _________ its customer base steadily.
(A) expands (B) expanded (C) has expanded (D) had expanded
難易度: ★★☆
先生: 次の問題だ!これも、時の表現に注目して解いてみよう!
ボット君: 空欄の前に "Since its establishment in 2010" とありますね!「2010年のestablishment(設立)以来」という「過去から現在まで継続」を表す表現です!
先生: その通り!よく見抜いたね!「過去から現在まで継続している」ことを表すのは、どの時制と相の組み合わせだったかな?
ボット君: 現在完了形!だから、(C) has expanded だと思います!
先生: 大正解!素晴らしい!"Since" は現在完了形と非常に相性の良い時の表現だね。
解説:
(A) expands: 現在形(三人称単数)
(B) expanded: 過去形
(C) has expanded: 現在完了形
(D) had expanded: 過去完了形
この文は「2010年のestablishment(設立)以来、そのcompany(会社)はcustomer base(顧客基盤)をsteadily(着実に)expand(拡大する)してきた」という意味になる。"Since 2010" という時の表現が現在完了形を導き出している。
ボット君: 時制と相、少し苦手意識があったけど、時の表現に注目すればいいんですね!なんだか、魔法の呪文が分かった気がします!
先生: その調子だ、ボット君!君の「英語の筋トレ」は着実に実を結んでいるよ。今日の学びをしっかり復習して、次回の講座に備えよう!
今日のまとめ!
時制: 動作や状態が「いつ」起こったか(過去、現在、未来)。
相(アスペクト): 動作の「進み具合」や「性質」。
例:「完了しているのか」「今まさに進行中なのか」「過去から継続しているのか」など。
時制と相の組み合わせ: より細かな時間のニュアンスを表現。
時制問題の鉄則: 文中の「時の表現」に注目し、それがどの時制・相を導くヒントになっているかを見極める。
💡 重要格言:
「時の表現は時のヒント!」
本日出てきた単語:
launch /lɔːntʃ/【動】:発売する/開始する
product /ˈprɑːdʌkt/【名】:製品
prepare /prɪˈpɛr/【動】:準備する
presentation /ˌprɛzənˈteɪʃən/【名】:プレゼンテーション
finish /ˈfɪnɪʃ/【動】:終える
report /rɪˈpɔːrt/【名】【動】:報告書/報告する
construction /kənˈstrʌkʃən/【名】:建設
establishment /ɪˈstæblɪʃmənt/【名】:設立
expand /ɪkˈspænd/【動】:拡大する
base /beɪs/【名】:基礎/拠点
steadily /ˈstedəli/【副】:着実に
develop /dɪˈvɛləp/【動】:開発する
ボット君: 時制と相、これで自信が持てました!次の受動態と仮定法も頑張ります!
先生: その意気だ、ボット君!次回は、文の形を変える名脇役とも言える「受動態」と、もしもの話を表現する「仮定法」について、その仕組みと使い方をマスターしていこう!これが分かると、より複雑な状況も正確に表現できるようになるぞ!
次回: 第6回:文の形を変える名脇役~受動態と仮定法~
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