3分間TOEIC講座 第8回:動詞の変身!~不定詞・動名詞・分詞の役割~
登場人物:
チャット先生(通称:先生): TOEIC文法マスター。普段は優しく、たまにユーモアも交えながら解説。
ボット助手(通称:ボット君): TOEIC初心者。素朴な疑問を投げかけるのが得意。
ボット君: 先生!助動詞のニュアンス、バッチリマスターしました!「言葉の裏には意志がある」!これからは、短い単語にも込められた意味をしっかり読み取ります!
先生: 素晴らしいね、ボット君!その調子だ!さて、今日のテーマは、動詞なのに名詞や形容詞、副詞のように振る舞う、まるで変身自在の忍者「準動詞」だ!
ボット君: 準動詞ですか?不定詞とか動名詞とか分詞とか、名前からして難しそうで、いつもごちゃごちゃになっちゃいます……。
先生: 大丈夫、ボット君!心配いらない!準動詞は、確かに見た目は複雑だけど、その役割を理解すれば、文をよりシンプルに、そして豊かに表現できる強力なツールになる。今日の講座で、君は不定詞、動名詞、分詞それぞれの「正体」と「使いこなし方」を完璧に理解し、TOEICの長文読解や文法問題で正確に意味を読み取れるようになるはずだ!
動詞の「分身」たち!準動詞とは?
先生: まずは「準動詞」の基本から見ていこう。準動詞とは、動詞の形を変えて、動詞以外の品詞(名詞、形容詞、副詞)として機能する言葉のことだよ。
ボット君: 動詞なのに動詞じゃないんですか?なんだか不思議です!
先生: その通り!動詞は文の中で述語として使われるけれど、準動詞は文の他の要素、例えば主語や目的語、修飾語として使われるんだ。
不定詞 (to + V原形)
動名詞 (Ving)
分詞 (Ving / Vpp)
先生: これらの準動詞を使いこなすと、短い文を組み合わせるのではなく、情報をぎゅっと凝縮して、より洗練された表現ができるようになるんだ。TOEICでは、特に準動詞の形や、それぞれの動詞が不定詞を取るのか動名詞を取るのかといった「語法」が頻繁に問われるぞ。
名詞にもなる、形容詞にもなる!不定詞の3つの用法
先生: まずは「不定詞」から見ていこう。不定詞は to + 動詞の原形 の形で、大きく分けて3つの使い方があるよ。
不定詞の名詞的用法
先生: 名詞的用法は、**「〜すること」**という意味で、文中で名詞と同じように主語、補語、目的語になるんだ。
主語: To learn English is important. (英語をlearn(学ぶ)ことは重要だ。)
補語: My dream is to travel the world. (私の夢は世界をtravel(旅する)ことだ。)
目的語: I want to speak English fluently. (私は流暢に英語をspeak(話す)ことを望む。)
不定詞の形容詞的用法
先生: 形容詞的用法は、**「〜すべき」「〜するための」**という意味で、直前の名詞を修飾するんだ。
I have a lot of work to do. (私にはdo(すべき)仕事がたくさんある。)
He is looking for a place to live. (彼はlive(住むための)場所を探している。)
不定詞の副詞的用法
先生: 副詞的用法は、**「〜するために」「〜して」「〜するには」**など、様々な意味で動詞や形容詞、文全体を修飾するんだ。
目的(〜するために): He came here to meet the manager. (彼はマネージャーにmeet(会うために)ここに来た。)
感情の原因(〜して): I'm happy to see you. (あなたにsee(会えて)嬉しい。)
判断の根拠(〜するとは): He must be rich to buy such a car. (そんな車をbuy(買うとは)、彼はお金持ちに違いない。)
ボット君: 一つの形なのに、色々な働きをするんですね!まるで変身ロボットみたい!
動詞なのに名詞の顔!動名詞の基本
先生: 次は「動名詞」だ。動名詞は 動詞のing形 で、**「〜すること」**という意味で、名詞と同じように主語、補語、目的語になるよ。
主語: Reading books is my hobby. (本をread(読む)ことは私の趣味だ。)
補語: Her job is teaching English. (彼女の仕事は英語をteach(教える)ことだ。)
目的語: I enjoy playing tennis. (私はテニスをplay(する)ことを楽しむ。)
ボット君: 不定詞の名詞的用法と似てますね!どう使い分ければいいんですか?
混乱しやすい!不定詞と動名詞の使い分け
先生: いい質問だ、ボット君!ここがTOEICでも頻出のポイントだ。動詞や前置詞の後ろに来る場合、不定詞か動名詞か、どちらか一方しか使えないことが多いんだ。
動詞の後に続く不定詞・動名詞
先生: 特定の動詞の後には、不定詞しか来ない、あるいは動名詞しか来ないというルールがあるんだ。
不定詞しか取らない動詞(未来志向・目的): want, hope, decide, plan, agree, expect, promise, refuse など。
例:I decided to study abroad. (私は留学するstudy(ことを決めた)。)
動名詞しか取らない動詞(過去志向・習慣・感情): enjoy, finish, stop, avoid, mind, consider, admit, deny など。
例:She finished writing the report. (彼女はwrite(報告書を書く)ことを終えた。)
どちらも取れるが意味が変わる動詞: remember, forget, try, regret など。
例:
I remember locking the door. (ドアをlock(施錠したことを覚えている)。) ※過去の事実
I remember to lock the door. (ドアをlock(施錠することを覚えておく)。) ※未来の行為
I try to open the box. (その箱をopen(開けようと試みる)。) ※努力
I try opening the box. (試しにその箱をopen(開けてみる)。) ※試しにやってみる
前置詞の後の動名詞
先生: 前置詞の後は必ず動名詞が来る、という重要なルールがあるよ。
Thank you for helping me. (私をhelp(手伝ってくれて)ありがとう。)
He is good at drawing. (彼は絵をdraw(描くのが)得意だ。)
I'm looking forward to seeing you. (あなたにsee(会うのを)楽しみにしている。) ※to が不定詞の to ではなく、前置詞の to の場合
ボット君: うわー、これは覚えるのが大変そうですね!
先生: 大丈夫!これはたくさん例文に触れて、慣れるのが一番の近道だ。TOEICでは、この語法が頻繁に狙われるから、問題演習を通じてマスターしていこう。
能動と受動、そして時制も表現!分詞の役割と分詞構文
先生: さあ、次は「分詞」だ。分詞には「現在分詞(Ving)」と「過去分詞(Vpp)」の2種類があるよ。
現在分詞と過去分詞の基本
現在分詞 (Ving):
能動(〜している)、**進行中(〜しているところの)**の意味を持つ。
例:a sleeping baby (眠っている赤ちゃん), the man reading a book (本を読んでいる男性)
過去分詞 (Vpp):
受動(〜される)、**完了(〜された)**の意味を持つ。
例:a broken window (壊された窓), the car repaired by him (彼によって修理された車)
感情を表す分詞の使い分け
先生: 前回も少し触れたけど、TOEICでよく出るのが感情を表す動詞の分詞だ。
Ving(〜させる): That movie is boring. (あの映画はbore(退屈させる)。)
Vpp(〜させられる、〜する): I am bored. (私はbore(退屈している)。)
ボット君: 「I am surprising.」とか「This is surprised.」とか間違えそうになります!
先生: そうだね!「私を驚かせている」のは surprising、「私が驚かされている(驚いている)」のは surprised だ。主語が「感情の原因」なら Ving、「感情を受けている」なら Vpp と覚えておこう。
文をコンパクトにする分詞構文
先生: そして、分詞を使った応用表現が「分詞構文」だ。これは、接続詞で始まる副詞節を、分詞を使ってよりコンパクトに表現するものだよ。
When I arrived at the station, I bought a ticket. → Arriving at the station, I bought a ticket. (駅に到着したとき、私は切符を買った。)
Because she was tired, she went to bed early. → Being tired, she went to bed early. (疲れていたので、彼女は早く寝た。)
Being は省略されることが多い:Tired, she went to bed early.
先生: 分詞構文は、主に「時」「理由」「条件」「譲歩」「付帯状況」などを表すことができるんだ。TOEICの長文読解では、分詞構文が使われている文を正確に読み解く力が求められるぞ。
💡 重要格言:
「動詞の変身を見抜け!準動詞は文をスリムにする魔法!」
先生: この格言を胸に刻んで、準動詞の奥深さを理解していこう。
実践問題に挑戦!
先生: それじゃ、学んだ知識を使って、TOEICの穴埋め問題に挑戦してみよう!
ボット君: はい!動詞の変身を見抜きます!
問題1
The committee decided _________ the project due to budget constraints.
(A) to postpone (B) postponing (C) postpone (D) postponed
難易度: ★★☆
先生: さあ、ボット君!この問題、どこに注目する?
ボット君: 空欄の直前に "decided" という動詞がありますね!「decide」は「〜することを決める」という意味で、未来志向の動詞だから、不定詞が続くはずです!
先生: 素晴らしい!その通りだ。「decide」が取る準動詞の形はどれだったかな?
ボット君: (A) to postpone だと思います!
先生: 大正解!完璧だ!よくできたね。
解説:
(A) to postpone: 不定詞
(B) postponing: 動名詞
(C) postpone: 動詞の原形
(D) postponed: 過去形または過去分詞
動詞 decide は、その後に「〜すること」という未来志向の目的語を取る場合、不定詞 to V を取る。したがって、to postpone が正解。
問題2
The presenter was very _________, keeping the audience engaged throughout the seminar.
(A) interesting (B) interested (C) interest (D) interests
難易度: ★★★
先生: 次の問題だ!これも、ヒントが隠されているぞ。
ボット君: 「presenter」(発表者)が主語で、その状態を表す形容詞を選ぶ問題ですね!「audience engaged」(聴衆が引き込まれていた)という結果があるので、発表者が「興味を抱かせた」という意味になるはずです!
先生: その通り!よく見抜いたね!感情を表す動詞の分詞で、「〜させる」という意味を持つのはどちらだったかな?
ボット君: 「感情の原因」だから、(A) interesting だと思います!
先生: 大正解!完璧だ!よくできたね。
解説:
(A) interesting: 現在分詞(〜を面白くさせる)
(B) interested: 過去分詞(〜に興味を持っている)
(C) interest: 名詞または動詞原形
(D) interests: 名詞複数形または動詞三人称単数現在
「発表者が聴衆を惹きつけた(engaged)」という文脈から、発表者自身が「興味を抱かせる」存在であったと考えるのが自然。よって、interesting(面白い、興味深い)が適切。
ボット君: 準動詞、少しずつ分かってきました!文がスッキリする魔法、使いこなせるようになりたいです!
先生: その調子だ、ボット君!君の「英語の筋トレ」は着実に実を結んでいるよ。今日の学びをしっかり復習して、次回の講座に備えよう!次回は、TOEIC文法における最難関の一つ、「仮定法」の応用編だ!現実とは異なる「もしもの世界」を、さらに深く、正確に表現する方法をマスターしていこう!
今日のまとめ!
準動詞: 動詞の形を変えて、名詞、形容詞、副詞として機能する言葉。(不定詞、動名詞、分詞)
不定詞 (to + V原形):
名詞的用法: 「〜すること」(主語、補語、目的語)
形容詞的用法: 「〜すべき」「〜するための」(名詞を修飾)
副詞的用法: 「〜するために」「〜して」(動詞、形容詞、文全体を修飾)
動名詞 (Ving):
**「〜すること」**の意味で名詞として機能。(主語、補語、目的語)
前置詞の後は必ず動名詞。
不定詞と動名詞の使い分け: 後に続く準動詞が不定詞か動名詞か、動詞によって決まる(未来志向は不定詞、過去志向・習慣・感情は動名詞が多い)。意味が変わる動詞もある。
分詞:
現在分詞 (Ving): 能動(〜している)、進行。
過去分詞 (Vpp): 受動(〜される)、完了。
感情を表す分詞: Vingは「〜させる」、Vppは「〜している」。
分詞構文: 接続詞の副詞節を分詞でコンパクトに表現する。
💡 重要格言:
「動詞の変身を見抜け!準動詞は文をスリムにする魔法!」
本日出てきた単語:
learn /lɜːrn/【動】:学ぶ
important /ɪmˈpɔːrtənt/【形】:重要な
dream /driːm/【名】:夢
travel /ˈtrævl/【動】:旅する
world /wɜːrld/【名】:世界
speak /spiːk/【動】:話す
fluently /ˈfluːəntli/【副】:流暢に
work /wɜːrk/【名】:仕事
do /duː/【動】:する
look for /lʊk fɔːr/【句動】:〜を探す
place /pleɪs/【名】:場所
live /lɪv/【動】:住む
come /kʌm/【動】:来る
meet /miːt/【動】:会う
manager /ˈmænɪdʒər/【名】:マネージャー
happy /ˈhæpi/【形】:嬉しい
see /siː/【動】:見る/会う
rich /rɪtʃ/【形】:お金持ちの
buy /baɪ/【動】:買う
car /kɑːr/【名】:車
read /riːd/【動】:読む
book /bʊk/【名】:本
hobby /ˈhɑːbi/【名】:趣味
teach /tiːtʃ/【動】:教える
enjoy /ɪnˈdʒɔɪ/【動】:楽しむ
play /pleɪ/【動】:遊ぶ/演奏する/(スポーツを)する
tennis /ˈtɛnɪs/【名】:テニス
decide /dɪˈsaɪd/【動】:決める
study abroad /ˈstʌdi əˈbrɔːd/【句】:留学する
finish /ˈfɪnɪʃ/【動】:終える
write /raɪt/【動】:書く
report /rɪˈpɔːrt/【名】:報告書
remember /rɪˈmɛmbər/【動】:覚えている
lock /lɑːk/【動】:施錠する
door /dɔːr/【名】:ドア
try /traɪ/【動】:試す/努力する
open /ˈoʊpən/【動】:開ける
box /bɑːks/【名】:箱
thank you for /ˈθæŋk juː fɔːr/【句】:〜してくれてありがとう
help /hɛlp/【動】:助ける
good at /ɡʊd æt/【句】:〜が得意な
draw /drɔː/【動】:描く
look forward to /lʊk ˈfɔːrwərd tuː/【句】:〜を楽しみにする
sleep /sliːp/【動】:眠る
baby /ˈbeɪbi/【名】:赤ちゃん
man /mæn/【名】:男性
break /breɪk/【動】:壊す
window /ˈwɪndoʊ/【名】:窓
repair /rɪˈpɛr/【動】:修理する
car /kɑːr/【名】:車
movie /ˈmuːvi/【名】:映画
boring /ˈbɔːrɪŋ/【形】:退屈させる
bored /bɔːrd/【形】:退屈している
surprise /sərˈpraɪz/【動】:驚かせる
arrive /əˈraɪv/【動】:到着する
station /ˈsteɪʃən/【名】:駅
buy /baɪ/【動】:買う
ticket /ˈtɪkɪt/【名】:切符
tired /taɪərd/【形】:疲れた
go to bed /ɡoʊ tuː bɛd/【句】:寝る
early /ˈɜːrli/【副】:早く
committee /kəˈmɪti/【名】:委員会
postpone /poʊˈspoʊn/【動】:延期する
project /ˈprɑːdʒɛkt/【名】:プロジェクト
budget /ˈbʌdʒɪt/【名】:予算
constraint /kənˈstreɪnt/【名】:制約
presenter /prɪˈzɛntər/【名】:発表者
audience /ˈɔːdiəns/【名】:聴衆
engage /ɪnˈɡeɪdʒ/【動】:引き込む
throughout /θruːˈaʊt/【前】:〜の間中ずっと
seminar /ˈsɛmɪnɑːr/【名】:セミナー
ボット君: 準動詞、使い分けが大事なんですね!特に前置詞の後は動名詞、しっかり覚えます!
先生: その調子だ、ボット君!君の「英語の筋トレ」は着実に実を結んでいるよ。今日の学びをしっかり復習して、次回の講座に備えよう!次回は、TOEIC文法における最難関の一つ、「仮定法」の応用編だ!現実とは異なる「もしもの世界」を、さらに深く、正確に表現する方法をマスターしていこう!
次回: 第9回:もしもの世界と現実をつなぐ~仮定法と仮定法応用~
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