3分間TOEIC講座 第14回:Part 6対策(2)時制・受動態の文脈判断
登場人物:
チャット先生(通称:先生): TOEIC文法マスター。普段は優しく、たまにユーモアも交えながら解説。
ボット助手(通称:ボット君): TOEIC初心者。素朴な疑問を投げかけるのが得意。文法の知識も少しずつマスターし始めた。
ボット君: 先生!Part 6の全体像、よく分かりました!長文でも、まずは全体をざっと読むのが大事なんですね!
先生: その調子だ、ボット君!Part 6攻略の第一歩は完璧だね。さて、今日のテーマは、Part 6で最も頻出する文法問題の一つ、**「時制」と「受動態」**だ。Part 5で学んだ知識を、より長い文脈の中でどう活かすか、一緒に見ていこう!
ボット君: 時制と受動態ですか!Part 5でも出てきましたが、長文だと、また違った難しさがありそうですね……。
先生: その通り!Part 6では、時間の流れや**「誰が(何が)行為を行ったか、受けたか」という主語と動詞の関係**を、文脈全体から判断する必要がある。でも、心配いらない!コツを掴めば、確実に得点源にできるからね。
時制問題:時間の流れを読み解く
先生: まずは時制から。Part 6の時制問題では、文中の**「時を表す表現」**が最大のヒントになる。例えば、yesterday(昨日)、currently(現在)、next week(来週)、so far(これまでのところ)などだ。
ボット君: なるほど! Part 5と同じように、時を表す言葉に注目すればいいんですね!
先生: そうだ!ただし、Part 6では単一の文だけでなく、前後の文全体で時間の流れを追うことが重要になる。
例1:時間の流れに注目
"The company launched a new product line last month. Sales have been excellent so far, and we expect continued growth in the next quarter."
last month → launched (先月) → 過去形
so far → have been (これまでのところ) → 現在完了形
in the next quarter → expect (次の四半期) → 現在形(未来の内容を述べる)
このように、一つの文書内で複数の時制が使われ、それぞれの時制が文書全体の時間の流れを示しているんだ。
ボット君: うわあ、本当に時間の流れが読めますね!前後の文を見ることが大事なんですね!
先生: その通り!特に、現在完了形は「過去から現在まで続いている状態や経験」を表すので、Part 6のビジネス文書では頻繁に登場するよ。since(〜以来)、for(〜の間)、already(すでに)、yet(まだ)などのキーワードとセットで覚えるようにしよう。
受動態問題:主語と動詞の関係を見抜く
先生: 次に受動態だ。受動態は「〜される」という受け身の意味を表す形だったね。「be動詞 + 過去分詞」で表される。Part 6では、主語が「行為を受ける側」なのか「行為を行う側」なのかを見極めることが重要だ。
例2:主語が行為を受ける側
"The new policy was approved by the board of directors yesterday. It will be implemented next month."
The new policy(新しい方針)は、自ら承認するのではなく「承認される」ものなので、was approved(承認された)と受動態になる。
It(それは、つまり新しい方針)も、自ら実施するのではなく「実施される」ものなので、will be implemented(実施されるだろう)と受動態になる。by the board of directorsのように「〜によって」という表現があれば、受動態のヒントになることが多いよ。
ボット君: なるほど!主語が人間じゃない場合、受動態になりやすいってことですね!
先生: その考え方で合っている場合が多い!もちろん、人間が主語でも「彼が任命された(He was appointed)」のように受動態になることもある。大事なのは、主語と動詞の間に「〜がする」という能動の関係があるか、それとも「〜がされる」という受動の関係があるかを常に意識することだ。
[発展ポイント]: より高度な時制問題への対策
先生: 最近のTOEICでは、特に時制の選択がより巧妙になってきている傾向がある。単にキーワードだけで判断するのではなく、文脈全体のニュアンスを掴む力が問われるんだ。
例えば、「将来のある時点までに完了するであろうこと」を表す**未来完了形(will have + 過去分詞)や、「過去のある時点まで続いていたこと」を表す過去完了進行形(had been + -ing)**など、少し複雑な時制も登場する可能性がある。
対策:
単発の問題で覚えるのではなく、英文全体を読んで「いつの話をしているのか」を常に意識する。
特に「いつからいつまで」という時間の幅を示す表現(by the end of next month、for the past few weeksなど)に注目する。
時制の基本ルール(現在形は習慣や事実、現在進行形は一時的な行動など)を再確認し、迷った時には立ち戻れるようにしておくこと。
ボット君: うわあ、時制、奥が深いですね!でも、文脈をしっかり読めば大丈夫、ということですね!
実戦演習:Part 6形式の問題に挑戦!
先生: それでは、今日の学びを活かして、Part 6形式の問題に挑戦してみよう。
問題1
Subject: Project Update
Dear Team,
The development phase of Project X _________ on schedule and we anticipate its completion by the end of next month. Several key tasks have already been finalized.
(A) is progressing (B) progressed (C) will progress (D) has progressed
難易度: ★★☆
先生: さあ、ボット君!まずは、この文書が何についてのものか、ざっと読んでみよう。そして、時制のヒントに注目だ。
ボット君: はい!「プロジェクトXのアップデート」についてのメールですね。「来月末までに完了を予定している」とあるから、今はまだ進行中、という感じがします!そして「いくつかの主要なタスクはすでに完了している」とあるので、過去から現在まで継続しているニュアンスですね!
先生: 素晴らしい!その通り!「現在進行中」と「すでに完了していること」のバランスを考えると、どれが適切かな?
ボット君: 「現在進行中」で「予定通りに進んでいる」という意味合いなので、(A) is progressing だと思います!
先生: 大正解!完璧だ!
解説:
文脈の把握: プロジェクトが「現在、予定通り進行しており」、by the end of next month(来月末までに)完了予定であることが示唆されている。また、have already been finalized(すでに完了している)という現在完了形が使われていることから、現在進行中の状況が適切。
(A) is progressing: 現在進行形。「現在、まさに進行中である」という状況を表す。文脈に最も合致する。
(B) progressed: 過去形。すでに完了した過去の行動を表すため、文脈に合わない。
(C) will progress: 未来形。これから進行するという意味だが、「現在進行中」のニュアンスが失われる。
(D) has progressed: 現在完了形。過去から現在までの進行状況を表すが、この文脈では「現在進行中」であるという連続性をより強く示す現在進行形がより自然。
したがって、(A) is progressing が正解。
問題2
Subject: Office Renovation Notice
Dear Residents,
Please be informed that the main lobby of our building _________ for a major renovation starting next Monday. We apologize for any inconvenience this may cause.
(A) will be closed (B) will close (C) closes (D) is closing
難易度: ★★★
先生: 次の問題だ!今度は「主語と動詞の関係」に注目して考えてみよう。
ボット君: はい!主語が the main lobby(メインロビー)ですね。ロビーは自分で「閉まる」のではなく、誰かによって「閉められる」はずなので、受動態が来ると予想します!そして、starting next Monday(来週の月曜日から)なので未来のことですね!
先生: 素晴らしい分析だ、ボット君!まさにその視点が重要だ。では、未来の受動態の形はどれかな?
ボット君: (A) will be closed だと思います!
先生: 大正解!完璧だ!よくできたね。
解説:
主語と動詞の関係: the main lobby(メインロビー)は、自ら閉まるのではなく、誰か(建物管理者など)によって「閉鎖される」側なので、受動態にする必要がある。
時制のヒント: starting next Monday(来週の月曜日から)という未来の時点が示されている。
(A) will be closed: 受動態の未来形。「ロビーが閉鎖されるだろう」という文脈に合致する。
(B) will close: 能動態の未来形。「ロビーが自ら閉まる」という不自然な意味になる。
(C) closes: 能動態の現在形(習慣・事実)。未来の意味でも使えるが、今回は受動態が適切。
(D) is closing: 能動態の現在進行形。「ロビーが(今)閉鎖しつつある」という能動的な意味合いになる。
したがって、(A) will be closed が正解。
今日のまとめ!
先生: よし、ボット君!今日のまとめだ!
時制問題: 文中の**「時を表す表現」**だけでなく、文書全体の時間の流れを読んで判断しよう。特に現在完了形は頻出だ。
受動態問題: 主語が**「行為を行う側(能動)」か「行為を受ける側(受動)」**かを、意味的に考えて見極めることが重要だ。
[発展ポイント]: 時制は単純なキーワードだけでなく、文脈全体のニュアンスから判断する力がより求められる傾向にあるぞ。
💡 重要格言: 「時制は時間の流れ、受動態は主語と動詞の関係を見極めろ!」
本日出てきた単語
progress /ˈprɑːɡrɛs/【動】:進む、進行する【名】:進歩、進行
anticipate /ænˈtɪsəˌpeɪt/【動】:予想する、期待する
completion /kəmˈpliːʃən/【名】:完了
finalize /ˈfaɪnəˌlaɪz/【動】:最終決定する、完了させる
launch /lɔːntʃ/【動】:開始する、発売する
excellent /ˈɛksələnt/【形】:素晴らしい、優秀な
expect /ɪkˈspɛkt/【動】:予期する、期待する
growth /ɡroʊθ/【名】:成長
quarter /ˈkwɔːrtər/【名】:四半期
approve /əˈpruːv/【動】:承認する
board of directors /bɔːrd əv dɪˈrɛktərz/【句】:取締役会
implement /ˈɪmplɪˌmɛnt/【動】:実行する、実施する
subtle /ˈsʌtl/【形】:微妙な、繊細な
nuance /ˈnjuːɑːns/【名】:ニュアンス、微妙な違い
Office /ˈɔːfɪs/【名】:オフィス、事務所
Renovation /ˌrɛnəˈveɪʃən/【名】:改修、リノベーション
Notice /ˈnoʊtɪs/【名】:通知
Resident /ˈrɛzɪdənt/【名】:居住者、入居者
inform /ɪnˈfɔːrm/【動】:知らせる
lobby /ˈlɑːbi/【名】:ロビー
major /ˈmeɪdʒər/【形】:主要な、大規模な
apologize /əˈpɑːlədʒaɪz/【動】:謝罪する
inconvenience /ˌɪnkənˈviːniəns/【名】:不便
ボット君: 時制と受動態、長文の中でもしっかり判断するコツが分かりました!特に、主語と動詞の関係を意識するって、大事ですね!
先生: その通りだ、ボット君!今回の内容をマスターすれば、Part 6の文法問題はかなり得意になるはずだ。今日の学びをしっかり復習して、次回の講座に備えよう!次回は、Part 6で引き続き重要な文法項目、「品詞」、「接続詞」、そして**「代名詞」**の応用問題について学んでいくぞ!
次回: 第15回:Part 6対策(3)文法問題の最終確認と文脈への応用(品詞・接続詞・代名詞)
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