孫正義の74兆円スターゲート計画――1GW級データセンターは本当に動いているのか
100MWで業界紙がざわめくなら、1GWでは情報洪水になる
100MW級の発電所ですら業界紙が連日報じる。ならば1GW級の計画が『秘密裏に進む』ことなどあり得ない。現場を知る者にとって、孫正義の『74兆円スターゲート計画』は、実業を知らぬ虚業家の幻想に過ぎない。
孫正義は100MW級でつまずいた
私は100MW級の発電所を建設してきた経験がある。100MWは世界基準では零細だが、日本の業界紙は連日記事を出す。『日本電気新聞』を筆頭に、環境・建設・金融紙まで報じ、地元紙も便乗する。
実際、孫正義がFITブーム期に112.5MW級のバイオマス発電に参入したとき、日本中の業界紙が騒然となった。しかし結果は頓挫。彼は100MWすら扱えなかったのだ。
1GW『スターゲート計画』は業界紙に隠せない
100MWで業界紙が洪水のように記事を流す。ならばその10倍の1GW規模ではどうか。
発電方式、燃料調達、送電網強化、用水権、EPC契約、金融調達――あらゆる業界紙が一斉に情報を放出するのは必然だ。
つまり『SBGが中心となって1GW級・74兆円計画が秘密裏に進行している』などという話は幻想に過ぎない。クオリティペーパーが記事にする頃には、すでに業界紙・自治体議事録・系統接続リスト・建設許可台帳に事実が積み上がっている。
74兆円計画を読む『業界紙マップ』
電力・規制:日本電気新聞、各州PUC議事録、ERCOT・PJM・MISOの接続キュー
データセンター建設:Data Center Dynamics、日刊建設工業新聞
地域経済:Business Journals 系列、郡議会議事録、建築許可台帳
資金・法務:Infrastructure Investor、Law360、Delaware登記簿
半導体・供給網:EE Times、The Information、化学工業日報
これらを追えば、1GW級の進捗は『隠しようがない』。
現状(2025年9月末時点)
Doña Ana County:税優遇承認済み
Lordstown:旧GM/Foxconn工場を転用、稼働時期報道あり
Milam County:データセンター税控除案件、SB Energy関与
Shackelford:既存1.4GWキャンパスと重複、スターゲート関連濃厚
中西部未公表拠点:公式発表はあるが詳細未開示
さらに、OpenAI–Oracleの4.5GW契約、CoreWeaveの65億ドルGPU調達、連邦送電網迅速化プログラムも、業界紙と一次資料で裏付けが取れる。
結論:孫正義の『74兆円スターゲート計画』は虚業
100MW級ですら、日本中の業界紙がざわつく。ましてや1GW規模になれば、電力・建設・資金・半導体・地域経済まで全方位から情報が溢れる。
私はクオリティペーパーを信じない。業界紙と一次資料を追うだけで、74兆円スターゲート計画の真実は丸裸になる。
孫正義が1GWの夢を語っても、それは実業を知らぬ虚業家の数字遊びに過ぎない。真実は業界紙の紙面と議事録にすでに書き込まれている。
武智倫太郎
