読書が教えてくれた、「私は仕事ができない」の嘘
こんにちは。エバンス愛です。アメリカ人の夫といっしょに社会人向けの英語コミュニティを運営したり、英語学習ブログやメルマガを書いたり、通訳翻訳、英語コンサルティングなどをしています。
私は、今でこそ周囲の人に「メンタルが強い」「ポジティブな人」と思っていただいているようなのですが、昔からこうだったわけでは全くないんです。社会人になる時は、「こんな、私みたいな頭が悪くて仕事できない人間を誰も雇ってくれるはずがない」と固く信じていました。
なぜ、そんな考えを持つに至ったのか。
私は、新しいことを覚えるのが苦手です。老化のせいで新しいことが覚えられなくなったわけではなく、若い時からこうなのです。
大学生のとき、あるファーストフード店でアルバイトをしていました。パンにケチャップとマヨネーズかけて、肉をのせて、玉ねぎのせて・・・という順番をメニューごとにたくさん覚えないといけないんですが、何度やっても、どうしても、覚えられませんでした。
他のバイトの学生の子たちは、すぐにレシピを暗記してその通りにサクサクと作れます。でも、私だけ作れないのです。見かねた店長からは、「もうバーガー作らなくていい。レジだけやっといて」と言われる始末。だからレジでお客さんのオーダーを取って「○○入りました」と言うと、年下の高校生のバイトの女の子(物覚えの良い、仕事できる子)に「こっちは人が足りないんで、自分で作ってくれません?」って嫌味を言われたりしてました。
結婚式場でお料理を運ぶバイトをしていた時は、シャンパンのボトルをどうしても開けることができませんでした。配膳も、魚の頭を左右どっちにして置くとか、フォークとナイフをどう配置するとか、そういった基本が全然覚えられず、居心地が悪くてほんの数回で辞めてしまいました。
次に、バイト代の良さでアルバイトをはじめたのは、パチンコ屋。重いドル箱(パチンコ玉が入った箱)をお客さんに代わって運ぶほか、玉が詰まってお客さんに呼ばれたら、台を鍵で開けて詰まりを処理をするのが仕事でした。玉が詰まるのは、だいたい当たりが来ているときなので、手早く直さないと、お客さんが怒るんです。
自分はパチンコで遊んだこともないので、何がなんだか意味が分からず、何回先輩に教えてもらってもよく分からず、モタモタしながらお客さんに怒鳴られながら玉詰まりを直してました。意地悪なお局様に、「向いてないんじゃない?辞めたら?」といつも言われ、窓の拭き方からお辞儀の仕方まで、毎日監視され注意されていました。
いつもちょっとしたミスを遠くから見つけられては、ホールの端から端まで追いかけられ、後ろから制服をぐいっとつかまれて怒られていたものです。バイトがある前の日は、布団の中でも緊張で朝まで眠れず、寝不足でバイトに行くもんだから、さらに仕事に集中できずにミスを繰り返す日々。
こんな毎日だったので、私は、どんどん自分に自信をなくしてネガティブになっていきました。「私は仕事ができない人間だし、何やってもダメ。大学を卒業したら、どうやって生きていこう?」と真剣に悩んでいました。そして、「私みたいなのを雇ってくれる会社はどこにもない。万が一雇ってもらえても、どうせ仕事を覚えられなくてミスばかりだろうし、就職活動なんかするだけ無駄だな」と思い、就職活動はしませんでした。
結局、たくさんやったバイトの中では一番マシだった、中高生向けの学習塾の講師になりました。バイト先にそのまま就職という、逃げパターンです。(私を雇ってくださった塾には、本当に本当に感謝しています)
学習塾で働きながら、私は毎週図書館に通って、本を読むようになりました。とにかく「このままでは私はダメだ」ということだけは分かっていたので、なんとしても自分を変えたかったからです。その後、英語なら「オーディオブック」というものがあると知り、たくさんの自己啓発書を英語で聞きはじめました。(2007年当時、日本語のオーディオブックはほとんどありませんでした)
当時、私が覚えるほど何度も何度も聞いていたのは、たとえばこれらの本です。
これを読んで、「英語のオーディオブックが聞き取れる英語力がある人が頭が悪いはずないじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、TOEIC800点台、900点台の高得点が取れる人でも、「自分は要領が悪いし、仕事ができない人間だ」と悩んでいる人は、たくさんいるのではないでしょうか?
本からの学びの結果、分かったことは、私は仕事ができない人間なのではなく、「自分でそうしている」ということでした。「私は仕事ができない」というのは、とても卑怯な考え方だったと今は思います。もちろん、その時は一生懸命仕事をしているつもりでした。でも、「仕事ができないバカな私」という自己像にあぐらをかき、本気で仕事に向き合っていなかったのです。
今の私は、もちろん自分の能力が及ばないなと思うこともたくさんあります。でも、私は「頭のいい人」とか「優秀な人」という評価をいつもされてきたわけではないし、むしろバカ扱いをされてきた人間です。それでも、人は変われるんです。
「私には何も取り柄がなくて」
「自分に本当に自信がないんです」
「根っからネガティブなので仕方ないんです」
「私は愛さんのように優秀じゃないので」
こういうメールをいただくたびに、「私もあなたと全く同じだったし、気持ちも本当によく分かる。でもそれってあなた次第で変わるんですよ」とずっと伝えたいと思っていました。私がダメな自分を卒業できたのは、読書をきっかけに、心を変えたおかげです。少しでも何かのお役に立ったら嬉しいです。
私の人生を変えた本や英語学習の面でお勧めの本を、以下のページで詳しくご紹介しています。
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