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こんにちは。エバンス愛です。アメリカ人の夫といっしょに社会人向けの英語コミュニティを運営したり、英語学習ブログやメルマガを書いたり、通訳翻訳、英語コンサルティングなどをしています。

昨年、このブログで「アサシンクリードシャドウズ」というフランス製のゲームが炎上しているという話をしたことがありました。

↓昨年8月に書いた記事

アサシンクリードシャドウズは、安土桃山時代の日本が舞台のゲームですが、「弥助(やすけ)」という名前のアフリカ系の人物が主人公になっています。

弥助はアフリカ(現在のモザンビーク)の出身で、ポルトガル宣教師の奴隷として安土桃山時代に日本に連れて来られました。その姿を見た織田信長が気に入って家来にした人物です。

信長は、弥助の肌が黒いことに驚き黒く塗っているのだろうと思って体を洗わせたけど、黒い色は落ちなかった・・・みたいなエピソードがあるそうです。でも、おそらく日本史の授業では習いません。もともとは、歴史に詳しい人しか知らないような存在でした。

ですが、コロナ後の旅行先として世界中の観光客が日本に殺到するようになり、真田広之さん主演のドラマ『SHOGUN』の世界的大ヒットなどもあり「侍ブーム」が巻き起こるにつれて、この弥助が海外で「英雄的な活躍をした黒人侍」として注目をされるようになりました。

弥助が侍と言えるのかどうか、弥助が英雄的な活躍をしたかどうかは、弥助に関する歴史資料が少なく不明です。が、そう主張しているイギリス人研究者(正しくは英語講師)がいて、その人が英語で書いた出版物がこのゲームの元資料になっているようです。


日本が舞台のゲームなのに、なぜ黒人が主人公?

このゲームは、2024年に発売開始予定でしたが、炎上によって発売が延期され、先月にようやく販売開始となりました。炎上の理由はいくつかあります。一つは、「日本が舞台のゲームなのに、なぜ黒人が主人公?」ということ。

2020年にBLM(ブラック・ライヴズ・マター)という運動がアメリカで起きましたが、この頃から「DEI」というキーワードをよく聞くようになりました。DEIというのは

・Diversity(多様性)
・Equity(公平性)
・Inclusion(包括性)

の頭文字で、「人種、性別、年齢、宗教、性的指向、障がいの有無、外見の美醜などのあらゆる差をなくして、みんなに平等な活躍の場を与えよう」という考え方です。その考え方自体は素晴らしいのですが、このDEIのやっかいなところは、平等な「チャンス」ではなく「結果」を求めていること。

具体的には、映画制作で有色人種やLGBTQの俳優や制作スタッフなどが、その実力や才能のためではなく、「多様性のある人材活用」の結果として起用されたりしています。その結果、不自然なまでの有色人種の俳優起用や、ストーリーに不要な同性愛描写が増えたりと、作品の質の低下にうんざりする人が増えています。

つい最近大きな話題になったのが、白雪姫の実写版映画。白雪姫を演じているのはヒスパニック系の女優さんで、言ってみれば「白くない」白雪姫。「原作を尊重していない」として炎上しています。ストーリーはガン無視でDEIを重視した結果、映画はかなり評判が悪く、興行的にも大失敗となってしまったようです。

そして、今回の弥助ブームも、こういったDEIムーブメントに乗じたものではと言われています。

天皇家の血筋に黒人の血が??

ですが、実際にゲームが発売されてみて新たに大きな問題になっているのが、ゲームの中の弥助の設定なんです。私はこのゲームをやったことがないので、以下はあくまでも聞いた話です。

このアサシンクリードシリーズのゲームでは、プレイヤーが操作する主人公がゲーム中の特定の登場人物と恋愛関係になれる(肉体関係を持てる)オプションがあるそうです。そして、今回話題にしているアサシンクリードシャドウズの中で弥助と関係を持つ設定なのが、なんと織田信長の妹、お市の方なのだそうです。

お市の方は、もちろん実在の人物。あくまでもWikipediaの情報ですが、孫を通じて今上天皇と血筋がつながっているそうです。

当然ながら、史実として弥助とお市の方の間に恋愛関係はなく、二人の間に子供はいません。でも、ゲームにあえてこういう設定を加えることによって「天皇家には弥助の血が入っている(?)」といった主張をねじ込みたい何らかの勢力があるのではないか・・・ということで、新たな炎上をしています。

でも、これを聞いても多くの日本人は「まあ、ゲームの中の話だし、単なるファンタジーでしょ?」と、深く考えもしないと思います。が、こういう現象って、実はすごく気をつけないといけません。

このアサシンクリードシリーズは、過去にも世界中のいろんな国が舞台となりゲームが作られています。いずれも、厳密な歴史考証を経てゲーム制作がされていることで、ファンの人気を集めているゲームです。だから、日本の歴史をよく知らない外国人がこのゲームをプレイして、Wikipediaでお市の方のページを読み、「日本の天皇の先祖は、弥助だったんだ・・・!」と勘違いする人がいないとも限りません。

これが、ただ一回のゲームの話ならそれで終わりかもしれません。でも、こういった嘘のカケラがたくさん積み重なることで、いつしか「真実」になってしまう・・・というのは過去にも起こったことです。上記のnoteの記事にもちょっと書きましたが、「平安時代の坂上田村麻呂は黒人だった」というトンデモ説もあります。

今回の弥助の問題は、現在のモザンビーク人たちが「俺達の祖先が日本の歴史を変えた!」と主張しているとかいう話ではありません。この裏には、日本の歴史を改変したい、天皇家を中心に世界一長く続いてきた王室(皇室)を破壊したい、そういった誰かの意図があるかもしれないのです。

それを仕掛けているのは黒人だと考えるのは、早合点しすぎかもしれません。アサシンクリードシリーズの販売会社の株を多く持っているのは「とある国」だそうで、夫のマイクによると、その国の意図が反映されていると考えるのが自然かもねとのことです。

日本人はどこだ

そして、このゲームに関する騒動について、マイクは言っています。「日本人はどこだ?」と。

多くの欧米人(日本が好きな、このゲームのファンたち)は、日本を擁護してくれています。「日本が舞台のゲームなのに主人公が黒人なんて、おかしいじゃないか」「天皇家につながっているお市の方と弥助を恋愛関係にさせるなんて、ゲームの設定とはいえ不適切だ」と。

でも、マイクが知る限り日本人で、この話題について英語でXとかで発言している人はほぼ見たことがないそうです。「日本人は、何をやってる?日本人が自分の国を守らなくて、どうする?」そうマイクに言われて、反省しました。

「ああ、まだまだ世の中で話題になっていることも、日本の歴史のことも、知らないことばかりだな」「こういうことは、これを読んでくださっている英語学習者、英語指導者の方たちに早くちゃんと伝えないといけないのにな」と。そんなことを思いながら今朝、ALPメンバーさんとの自習室で、この話をシェアしました。

私自身、XやYoutubeで英語で情報発信なんてしてないので、日本人としてこれをどう主張していけば・・・?と思ったりしますが、少なくとも、この話題が外国人から振られたら「事実はこうです!」とちゃんと英語で説明できるようにしておき、私たちで日本の歴史を守っていかないといけません。

日本人って、こういうトラブルがあっても「ああ、変な人がデマを流してる」「そのうち、騒ぎも収まるだろう」って放置しがちです。「いずれ、わかってくれるだろう」って。でも、ちゃんと違うことは違うと言わないと、国際問題になってしまう可能性があります。だから、私たち日本人が歴史を学んで、英語で発信できないといけないなと本当に思いました。知識がなければ、必要な時に戦えません。

私は、最近ますます「奥ゆかしい日本人でも、ちゃんと主張すべきことは主張しないと。日本語で主張しても世界には届かないから、英語でそれが言えるようにならないと。それができる日本人を、増やさないと」と思うようになりました。歴史を学び、英語を学び、私たちの歴史を守っていかないといけませんね。

日本史を勉強し直します

ちなみに私も、歴史を勉強しています。私は、「スタディサプリ」という学生向け(大人も受講できる)の通信講座を活用して、ずっと挫折続きだった世界史の勉強をやっとやり直すことができました。そして旅行をより楽しめましたし、トルコ人女性に熱烈にアイラブユーと言われ、生涯トルコ旅行が無料になりました(笑)。詳しくは下記の記事で。↓

私がスタディサプリを使ってどう勉強したかは、以下の記事にも書いてますので、ご興味があれば、あわせてお読みください。

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