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根源

悪夢に溺れる白昼に
恐怖の根源が首を掻く

私達が理由を欲しがるのは
子どもの頃より臆病になったから

保身という名の盾を持ち
責任という名の言い訳を編む

あの頃のように
「好きだから」

それだけの意思では
選べなくなっていた

桜貝が好きだった
桜草が好きだった

別世界へ
連れて行ってくれるような

雨上がりの
水溜まりが
好きだった

それが今はどうだろう

空は生活を左右する
一要因へ成り下がり

足元を見る余裕もないまま
誰かの躓きばかり探り合う

そんなつまらないことが

いつの間にか
日常となっていた

胸が高鳴り
夢に満ち溢れ
希望に輝く歩み

しかし
期待していた
路を辿る足は

いとも容易く
襲いかかる“責任”と
“らしい生き方”に嵌り

純真無垢だった私達は

明ける空に溺れ
常闇の星々にしか
心安らぐ時はなく

夜の水溜まりは
革靴を濡らし
映るネオンを歪ませる

「ああ…かえりたい。」

好きだけで選べない
己の小心さを

尤もらしい
大人らしさで覆い

今日も変わらず
本能だけで

奥底に眠る
無垢なる意思を
何度も殺して
生き延びる

#詩 #ポエム

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