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ワイン1本飲んでも普通だった。——酔いの感じ方、最初から違ってた。

お酒を飲んでも変化を感じにくい人、友達と飲んでいて取り残された感覚になる人へ。

飲んでる。でも変わらない。弱いんじゃなくて、強いんじゃなくて——設計が最初から違った。


■ はじめに

お酒を飲むのは好きなんですよ。カクテルとか、バーで独自に作られたお酒を飲むのが好きで。だけどなんといっても、酔わないんですよ。

お酒に強いのかどうなのか、いやアルコールを摂取してるんだから酔ってるはずなんですけど、何も変わらなくて。家で何杯ぐらい飲めるか試したことがあって、ワインをボトル1本、カルーアミルクを1杯、ジンのロックを2杯——流石にお腹がいっぱいになって止めたんですけど、それでも至って普通なんです。

バーでいろんなお酒を飲むのは好きなんですけど、居酒屋でのお酒があまり好きじゃなくて。友達と居酒屋に行っても、友達はいい感じに酔って楽しそうなのに、僕だけなんか取り残されたみたいで——。

皆さんの中にも、お酒は好きだけど酔えない人、いませんか?

■ AIと僕の対話

僕:「ワイン1本+ジンロック2杯+カルーアミルク1杯飲んでもお腹がいっぱいになっただけで、全然普通だったんだよな。酔えてないのか、酔ってるのに感じないのか、どっちなんだろ。」

AI:「両方あるかもしれないけど、後者の可能性が高い。アルコールは摂取してれば血中濃度は上がってる。でも『酔いを感じるかどうか』は、人によって大きく違う。」

僕:「感じ方が違うのか。なんで?」

AI:「大きく2つの仕組みがある。一つはアルコール代謝の速さ。アルコールは体内でADH(アルコール脱水素酵素)によってアセトアルデヒドに分解され、次にALDH(アルデヒド脱水素酵素)によって酢酸に分解される。この代謝速度が遺伝子によって変わる。ADH1B遺伝子の変異を持つ人はアルコールの分解が速く、酔いにくい傾向がある。」

僕:「遺伝子で決まってるのか。」

AI:「もう一つが、脳のGABA受容体の感受性。アルコールはGABA受容体に作用して脳を鎮静化させることで、あの「ゆるっとした」感覚を作り出す。受容体の感受性が遺伝的に低い人は、同じ量のアルコールを飲んでも脳がその信号をあまり受け取れない。体には影響が出てるのに、主観的に『酔い』として感じにくい状態になってる。」

僕:「脳がアルコールの信号を受け取りにくいのか。」

AI:「そのデータを見てほしい。」


僕:「じゃあなんで友達は居酒屋でいい感じに楽しそうになるの?あれは酔いのせい?」

AI:「アルコールはGABA受容体だけじゃなく、ドーパミンとエンドルフィンも放出させる。特にエンドルフィンがドーパミンをさらに放出させる、という二段階の効果がある。小量のアルコールでドーパミンが約40%増加するというデータがある。これが『楽しい』『気分が上がる』感覚を作ってる。」

僕:「酔いと楽しさって別のものなのか。」

AI:「そう。酔い(GABA受容体の鎮静効果)と楽しさ(ドーパミン・エンドルフィン)は別の回路で起きてる。しかも社交的な場——複数人で飲んでいる状況——だと、ドーパミン活性がさらに上がることも研究で確認されてる。居酒屋で友達が楽しそうなのは、アルコール×社交の相乗効果が起きてるから。」

僕:「自分はその効果を感じにくい体質ってこと?」

AI:「GABA感受性が低い場合、鎮静の効果だけじゃなく、アルコールによる報酬感(楽しさ)も感じにくい可能性がある。バーで味を楽しんで飲むのが好きなのに、居酒屋が苦手なのはその場の空気と合ってないことも大きいかもしれない。味として飲むのと、酔うために飲むのは、目的が違う。」

ちょっと立ち止まって聞いてみます。
お酒を飲む時、目的はなんですか?味が好き?雰囲気が好き?酔いたい?それとも別の理由?

💡 豆知識:「顔が赤くなりやすい人」は逆の遺伝子を持っている
お酒を飲むと顔がすぐ赤くなる人は、ALDH2*2という遺伝子変異を持っていることが多い。これはアセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱い変異で、少量のアルコールでもアセトアルデヒドが蓄積して、フラッシング(顔が赤くなる・動悸・吐き気)が起きやすい。東アジア人の約36%がこの変異を持つとされている。酔いにくい体質と酔いやすい体質は、まったく反対の遺伝子の仕組みで説明される。どちらも「体がそう設計されてるだけ」で、意志や鍛え方の問題ではない。

僕:「酔いにくい体質って、何かリスクはある?」

AI:「一つ知っておいてほしい研究がある。シュキットが1994年に発表した研究で、アルコールへの反応が低い(酔いにくい)人は、そうでない人と比べてアルコール依存症になるリスクが4倍高いことが示された。息子が依存症患者の場合、40%が低反応だったのに対し、一般対照群では10%未満だった。」

僕:「酔いにくいのにリスクが高いの?なんで?」

AI:「メカニズムはこう。酔いを感じにくいと、『もっと飲まないと効かない』という方向に向かいやすくなる。気づかないうちに摂取量が増えていくことで、長期的にリスクが上がる。酔いにくいこと自体が問題なのではなく、酔いにくいがゆえに飲み過ぎるパターンが生まれやすいということ。」

僕:「知らないうちに飲み過ぎてたってことになり得るのか。」

AI:「そう。お腹がいっぱいで止めるという自分の判断は、実は酔いの判断じゃなく別のリミッターを使ってるということ。それ自体は悪くないけど、量の目安として血中アルコール濃度の目安を知っておくことは意味がある。」

あなたは今どのレベル?

レベル1〜3「酔えない理由がわからなかった段階」
□ お酒を飲んでも何も変わらないと感じてた
□ お酒に強いのか弱いのかよくわからなかった
□ 友達が楽しそうにしてるのに取り残された感覚があった

→ まずここから:「酔いにくい」のは遺伝子とGABA受容体感受性の話で、意志や練習の問題ではない。取り残された感覚は、アルコール×社交の相乗効果を感じにくいことで起きてる。

レベル4〜6「酔いにくいと知った上で、飲み方を考えたい段階」
□ 酔えないなりにお酒の楽しみ方を探している
□ 居酒屋より味を楽しめるバーの方が合ってる感覚がある
□ 飲み量が増えやすいリスクについて考えたい

→ 次のステップ:「酔うために飲む」ではなく「味や場を楽しむために飲む」という目的で設計し直すと、居酒屋での取り残され感が薄らぐ。飲む目的が違うだけで、合う場所も変わる。

レベル7〜10「仕組みは理解したが、社交の場での対処を知りたい段階」
□ 友達が酔って盛り上がってる中で自分だけ素面に近い感覚が続く
□ アルコール以外で気分を上げる方法を知りたい
□ 依存リスクの話を踏まえて、自分の飲み方を見直したい

→ 上級アクション:飲み会の「楽しさ」はアルコール単体ではなく、会話・笑い・音楽などの社交刺激と組み合わさることで生まれる。アルコールなしでも同じ社交刺激があれば、ドーパミンは出る。酔えないなら、社交の部分を意識的に楽しむ方向にシフトするのも一つ。

よくある誤解

「酔いにくいのは体が強い証拠、自慢できること」

酔いにくいのは体が「強い」のではなく、アルコール代謝の速度やGABA受容体の感受性という遺伝的な個体差の結果。しかもシュキット(1994)の研究が示すように、アルコールへの反応が低い人は知らないうちに飲み量が増えてしまうリスクがある。

「酔いにくい=お酒が強い」「たくさん飲める=すごい」という認識は、実際の生理的リスクとズレがある。酔いにくいことを理解した上で、意識的に飲む量を管理することが大事。

📊 まとめ画像説明


🛠️ 今日の一歩

自分のレベルを確認して、そのレベルの「まずここから」だけやってみる。

レベル1〜3の人は:「酔いにくいのは遺伝子とGABA受容体の話」と一回だけ覚えておく。取り残された感覚は、自分のせいじゃない。 レベル4〜6の人は:「酔うために飲む」ではなく「味・場を楽しむために飲む」に目的を変えてみる。 レベル7〜10の人は:飲む量をお腹ではなく杯数で把握する習慣を一回だけ試す。

💡 読者への一言

本当にお酒は好きなんですけどね。酔えないとあんまり飲む意味がないんじゃないかって思ってしまうんですよ。

ちなみに皆さんは好きなお酒ありますか?

僕は炭酸が飲めないのでカクテルとかワインになるんですけど、特にデザートワインが大好きなんですよ。

もう本当に疲れたーって時は贅沢にバニラアイスクリームの上にデザートワインをかけて食べたり本当に最高ですよ。皆さんもやってみてください。

ちなみにおすすめのデザートワインはギョユギョル・サペラヴィ 2018年/Goygol Saperavi 2018です。興味のある方はぜひ

たまに百貨店のワイン売り場に置いているのをみます

参考になったらスキしてもらえると励みになります。

📎 関連記事

📚 参考・引用

・ADH1B/ALDH2遺伝子多型とアルコール感受性(PMC 3860432)※代謝速度の個人差 ・GABAA受容体とアルコール感受性(PMC 2814770)※GABA受容体の感受性とアルコール反応 ・Schuckit, M. A.(1994)"Low level of response to alcohol as a predictor of future alcoholism" American Journal of Psychiatry, 151(2), 184–189. ※酔いにくい人のアルコール依存リスクが4倍 ・ScienceDaily(2012)アルコールとエンドルフィン放出研究 ※ドーパミン約40%増加データ ・Neuroscience News 社交的な飲酒とドーパミン活性の研究

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