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2025.5.18
読了「ファントムの病棟 天久鷹央の推理カルテ」知念実希人
天久鷹央シリーズ2冊目。絵柄がアニメ風だし、一見キャラノベに分類されがちだけど、めちゃくちゃ医療ミステリーなんですよね。
そういうところ、少し勿体ないなと思う。
アニメ絵だからこそ買うタイプと、買わないタイプがいるし、どの方向に向けるかは出版社次第だけど、どうせ出版社が変わるならそれを機会に、完全版は一般風に変えて差別化を図っても良かったのではと思った。
今回は、運転中に突然意識がなくなり毒を飲まされたのだと訴える男性の話『甘い毒』、血液パックが盗まれ吸血鬼騒動が起こる『吸血鬼症候群』、退院間近だった同じ病室の三人が原因不明の急変を起こし、同室の白血病の少年は”天使”を見たという『天使が舞い降りる夜』の三つの短編集。
どれも医療知識が豊富な作者だからこそ描ける話で、上手くストーリーに組み込まれていて、本当に上手いなと思う。
犯人の動機に関しては、今回は優しさから来るものが多く、こんなことがあってはいけないが一歩間違えば大変なことになっていたわけだしやるせなさも感じた。
始めの話に戻ってしまうけど、絵柄から想像するもの以上にちゃんとしたミステリー要素があり、医療の知識がないと謎を解くことは出来ないが、知ってしまえば、なるほどと思えるものが多く、とても読み応えがある。
正直言うと、1巻よりも面白く感じた。
個人的に1巻以上に2巻が面白くなるのは珍しい。
作品ごとに独立しているものの、シリーズとしてたくさん出ているので、これからも少しずつ読んでいきたい。
