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鶏を観るのに免許はいらない!

愛鶏園には『鶏の言葉がわかる職人』がいますが、その棟梁を務めるのが生産部長の中根さんです。先日彼が、『鶏を観るのに免許は要らない!』と大先輩から励まされたという昔話をしてくれました。とても嬉しそうでした。

愛鶏園は50年前から30年間ほど、複数人の獣医師を採用し、獣医師が鶏の飼養管理を決定する仕組みを構築していました。その当時の大きな経営課題が生産性を阻害する鶏病だったからです。

獣医師の免許を持っていなかった彼は、その獣医集団の中で鶏飼いとして鍛えられました。一人だけ獣医師免許がないという大きなギャップを、持ち前の情熱と根性と努力で乗り越えてきました。彼の乗り越えてきた苦難を考えると、先輩のその一言が彼をどれだけ勇気づけたか想像できます。そして、鶏と向き合うのに何が一番大切なのかを、一番よく知っているのは、多くの成功や失敗を鶏から教えてもらった彼なのだと私は思います。

創業者の言葉であり私達の社訓である『養鶏とは、働くこと、辛抱すること、鶏を愛することと見つけたり』の中の『鶏を愛すること』とは、鶏に感謝し、鶏に向き合い、鶏に尽くすことだと私は思います。まさに、我が子を毎日『観る』母親のようにです。子供を『診る』お医者様も必要だが、毎日の愛情こそが最大の強さなのだと思います。

数年前に私は中根さんに棟梁として愛鶏園の鶏を託しました。そしてその棟梁は今、彼に続く『鶏の言葉がわかる職人』を必死に育てようとしています。将来が楽しみです。


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