歯周病のリスクアセスメント
今回から3部作で有料のnoteの記事を書きます。歯周病の専門性を活かし、海外論文を1つ以上取り上げて、引用して書くことにます✍️(・ω・)φ
最初の記事は、歯周病のリスクアセスメントLang & Tonetti (2003)
まずリスクアセスメントとは??
起こりうるリスクを事前に抽出・評価して、対策すること。
1.リスクアセスメントの重要性
・歯周病は進行するまで自覚症状が少なく、適切な評価が不可欠。
・リスク評価には、ポケット深さ・BOP・歯の損失歯数・全身疾患、喫煙リスクなどがある。
2.BOPは10%未満
*️⃣BOPは出血🩸しているポケットが、口腔内全体のうち何%なのかというものです。歯科で歯周病の検査をするとわかります。
口腔内全体BOPが10%未満でしたら、歯肉炎と診断されない。

出血(BOP)と歯周病進行の関係
・BOPは歯周組織の炎症を示す重要な指標。
・出血が持続する部位は歯周病が進行しやすい。Claffey (1990) の研究結果 ・BOP75%以上の部位ではCALの進行リスクが高い。メインテナンス4回受けて、同じポケットから4回のうち3回出血してきたら、歯周病が進行するという意味です。
・特にポケットが4mm以上の部位では、より注意が必要。
→ BOPの評価は、歯周病リスクアセスメントにおいて極めて重要であることが示唆される。
Claffey, N., Nylund, K., Kiger, R., Garrett, S. および Egelberg, J. (1990)、プラーク、出血、化膿、およびプロービング深さのスコアの診断予測可能性とプロービングアタッチメントロス。Journal of Clinical Periodontology、17: 108-114。
3.5mm以上のポケット
*️⃣メインテナンス中に深いポケット数多く残存したり、ポケットが深くなった場合、高い確率で歯周炎は進行している。
・歯周病治療終了後の5mm以上のポケットの進行リスクが4.2倍、骨縁下欠損の進行リスクは10.6倍です。
最初に来院された時よりも進行している状況です。
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✅ポケットが5mm以上あったら進行リスクがあります。
しっかり覚えましょうヾ( -`д´-
4.年齢に対する骨吸収(ボーンロス)の計算の仕方
歯周ポケットが、このかたは47歳で1番骨が吸収しているところのポケットが10mmあり、レントゲンの骨欠損は7mmとします。

なので7mm➗47歳✖️10=1.49
こちらのツールですと、7mm=70%と入力します。
こちら☝を、そのまま引用します。
歯槽骨の吸収度
最も進行した部位における歯槽骨喪失量を入力ください 根尖周囲を含めたX-Ray撮影で、歯槽骨の吸収度の%は、セメントエナメル境界から歯根尖部までの歯根長に対する割合(mm)で計算されます 平行法のX-Ray撮影で歯槽骨の吸収度は、1mmの骨吸収につき、概ね10%として計算してください

5.歯周病リスクアセスメントによるメインテナンス間隔
🐋𓈒𓏸歯周病患者tさんで解説します。
tさんのリスクアセスメント例
🐋口腔内全体のBOP率が、29.6%
(BOP26%〜高リスクです。)
🐋5mm以上のポケットは、51箇所
(8箇所以上で高リスクです)
🐋歯の損失は0本
(8本から高リスクですが、インプラントの場合は歯の本数としてカウントしてください。)
🐋年齢に対する骨吸収が1.49
🐋全身疾患なし
(YES/NOです。YESは高リスクです。)
🐋喫煙はしてないです。
(1本〜19本未満は中リスク、20本以上高リスクです。)

tさんは、歯周病リスクアセスメントのうち、
3つが高リスクのため、高歯周リスク(High PRA)となりました。
・歯科医院メインテナンス間隔
🟩低リスク:全ての項目が低リスク or 中リスク1つ→年に1回メインテナンス
🟨中リスク:最低2つが中リスク、1つリスクが高リスク→半年に1回メインテナンス
🟥高リスク:最低2つ高リスク→3〜4ヶ月に1回メインテナンス
以上となりました。
tさんのメインテナンス間隔は、3〜4ヶ月メインテナンスに来る必要がありました。
7年間一度も来院せず、歯周病が進行してしまいました。
リスクによって間隔は違いますが、年に1〜4回歯科のメインテナンスを受けましょう‼️
次回は、「歯肉を摩耗して傷つけない、よく落とせる歯ブラシの硬さと形状について」です。
