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カフェを選ぶことと、お取り寄せを選ぶことは似ている

カフェ巡りが好きです。

今日はカフェの話から始めます。でもこれは、私がお取り寄せや手土産を選ぶ時の話でもあります。

お取り寄せが天職なら、カフェは私にとって「なくては生きていけないもの」。以前は専門で発信していたくらい、あちこち巡ってきました。周りにも知られていて、「どこがいい?」って聞かれたり、一緒に行く場所を提案したりすることもよくあります。

でも、選ぶのが好きだからこそ、たまに「あ、今日はこっちじゃなかったな」と思うこともあります。

以前、仕事でもつながりのある友人から「aiko*さんの好きなカフェに連れてってほしい」って言われて、お気に入りの古民家カフェに案内したことがあって。靴を脱いで上がる、ちゃぶ台のお店。壁の古い時計がチクタクチクタク音を立てていて、田舎のおばあちゃん家に遊びに行った時みたいな空気が流れてる、大好きなカフェです。

なのに、いざ座ったら仕事の話になってしまって。つい熱が入って、気づけばちゃぶ台を挟んで真剣な打ち合わせに。あとになって、しみじみ思いました。これ、スタバかファミレスで先に思いっきり仕事の話をして、それからお茶にこの店に来ればよかったな、って。なんとなく疲れが残ってしまいました。

選んでいるのは、味だけじゃない

一人で行きたいカフェと一言で言っても、私の中で全然違うんです。景色が良くてカウンターがあって、のんびりぼけっとできる店。電源も回線もあって、周りもサクサク作業してる人が多い店。

少し早起きしてカフェでモーニング

考えてみると、一人・二人客のお客さんが多くて、四人席が少ない店を無意識に選んでいます。友達と複数人で行くカフェを探す時は「あそこ四人席あるから行こ」ってなるし、なくても席をくっつけてOKなお店が条件に。でも一人でじっくりリセットしたい時は逆で、四人席がない店、構造上くっつけられない店を選んでる。どっちが悪いわけでもなく、求めているものが違うだけなんですよね。

夫とカフェに行く時も同じです。コーヒー好きの夫だから、コーヒーが美味しいのは外せない。休憩したいのか、家で話せないことを話したいのか、ついでにランチも済ませたいのか。夫はスマホ、私はタブレットで、目の前にいながら違うことをする――そんな時間にしたいのかどうか。そんなことを考えて、選んでいます。

それ、お取り寄せの選び方と同じだった

実はこの話、カフェに限ったことじゃないんです。お取り寄せや手土産を選ぶときも、私はいつも同じことをしています。お取り寄せや手土産を選ぶ時も、私が見ているのは味だけじゃないんです。むしろ「美味しい」以外の部分で選んでいることが多いです。

記憶をたぐり寄せる嬉しさ

カフェ巡りだけでなく、美味しいお店を訪ね歩くのも好きで。コロナが流行る前、京都・嵐山にあるお店でねぎ焼きを食べたことがあって。それを食べるためだけに嵐山まで行く地元の友人がいたくらい、本当に美味しいお店でした。

美しい焼き目にうっとり上品なねぎ焼き

コロナ禍に入って、外出もままならない自粛期間中、「落ち着いたら、また行きたいな」って思っていた頃。そのお店が、お取り寄せを始めたんです。ネギも、国産牛を使った自家製そぼろこんにゃくも、液状になった生地も入っていて、卵以外は全部そろって届くんです。それを知った時、家であの味を食べられるんだって嬉しくなりました。

お店の意図がどうだったかは分からないけれど、私には「今は来られないでしょう?だから今はお店からおうちに行きますよ。また落ち着いたら京都に来てね」って言われたみたいに感じられました。ホットプレートで焼くところだけを自分たちでやって、夫とすごく楽しい時間を過ごせて。今でも、その記憶がちゃんと残っています。(そのお取り寄せ、今はもう終わってしまったのですが。お店自体は、変わらず大人気です。)

コロナ禍で実は2回お取り寄せしました

お取り寄せって、味を届けてくれるだけじゃなくて、戻れない時間や楽しかった旅の記憶まで、手元にたぐり寄せてくれることがあるんですよね。

相手に、合わせて選び続ける

一番付き合いが長い友人は、幼馴染です。今私は51歳なんですが、2分とかからないご近所さんで生まれ、幼稚園から高校まで一緒で、お互いの誕生日に贈り物をし合う習慣が、いつからか始まって、少なくとも30年以上は続いています。

同じ人に、こんなに長く贈り続けていると分かることがあって。年齢を一緒に重ねてきたからこそ、その時々で置かれている立場や生活スタイルが変わっていくんです。だから毎年、その年のその人に合わせて選ぶようにしています。

同じ人に贈り続けるって、実は「一度正解を見つけたら終わり」じゃないんですよね。私の選び方も、更新され続けています。

検索で出会える情報は「映え」や「話題性」が多い

とはいえ、これがなかなか難しくて。「間違いないお取り寄せ」「褒められる手土産」で検索すれば、ランキングも口コミもいくらでも出てくる。でもそこにあるのは、映えるかどうか、話題になっているかどうか、そういう情報ばかり。「どれを選んだらいいかわからない」という相談を、よく受けます。

「記憶をたぐり寄せられるか」「相手の"今"に合っているか」――そういう軸の情報は、ほとんど見かけないですよね。
情報が足りないんじゃないんです。選ぶ軸は、自分の中にしかない。 100人いたら、100人違う軸。

今日からできる、選び方のちいさなステップ

私がやっているのは、シンプルなことです。買う前に、自分にこう聞くようにしています。これは、誰と食べる(渡す)か。今のその人の暮らしや立場に、合っているだろうか。渡したあと、どんな気持ちが、あるいは私たちの関係性がより深くなるかな。探してる時間は、相手のことを考えている時間です。

ありがとう、また会いたいね、おめでとう・・
伝えたいのはどんな気持ち?

たったこれだけなんですけど、考えてみると、選ぶものがするするっと絞られていくんです。美味しさは、もちろん外せない条件。でもその先まで考えると、不思議と迷わなくなるんですよね、これが。

まとめ

カフェを選ぶとき、私たちは無意識に「誰と」「何のために」を考えていますよね。お取り寄せや手土産も、本当は同じ。美味しいものを探すんじゃなくて、その先に得られる時間や気持ち、時には記憶まで、そして相手が今どんな状態なのかまで想像しながら選ぶ。それだけで、情報に振り回されることも、選んだあとに後悔することも、ぐっと減っていくはずです。

次にお取り寄せを選ぶ時、少しだけ立ち止まって、「これは、誰との、どんな時間のためのものだろう」そんなふうに考えてみるのも、楽しいかもしれません。

私もまた、次のカフェを選ぶみたいに、次のお取り寄せを選んでいくんだと思います。今度は、そんなふうに選んできたものの話も、少しずつ書いてみようと思っています。


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