春だねぇ
お昼頃。
車を運転していたら、胸元に花のついた学生と保護者であろう人達と多くすれ違った。
あぁ、今日は卒業式か。
おそらく式が終わった帰り道なのだろう。多くの人達が通りを歩いていた。
道は一本道でそんなに広くなく、向こうから来た車とギリギリすれ違えるくらい。なので、割と運転している車と距離が近いところでその様子を伺えた。
すると、その一本道のちょうど中央くらい、一本の電柱が立っているところで一組の男女を見かけた。
電柱の陰にひっそりと2人で立って話をしている。あくまでも健全な感じで。ギリギリ保護者からも見えず、学生達からも距離があって、2人にとってはちょうど良さそうな場所。
学生服とセーラー服。
卒業式後の花がお互いの胸元に付いていて。
卒業証書の筒が見えて。
あーーー、いいなーーー!
学生時代、そんなの無かったもんなーー。
うらやましさ爆発。
こういう経験ができる学生って、スクールカーストの上位数%「一軍」と呼ばれる人達な気がする。
自分は、まぁ縁がなかった。そういうの。
でも、最近思うことがある。
学生時代に「The青春」を経験できている人は、多分ちゃんと自分からそれを手にしようと動いた人なんだと。
自分なんかは「ドラマティックなものが勝手にやってきてくれて、自然と青春が経験できる」なんて、どこかで勘違いしてたんだろうな。受け身過ぎたというか。
ただ、学生時代から20年近く経った今になっても、その図式は変わらない気がしている。
欲しいものには自分から動かないと手に入らない。
遠いところで見ていてもそれが手に入るラッキーなんて、ほとんど起こらない。
当たり前のことなんだけど、忘れてしまいがち。
あともう少しで新年度。
新年度は何事も実力で全部かっさらえるように動きたい。
そんなことを思いながら、高速に乗ったら遠くの山に薄く桜が見えた。
もう少しで春だねぇ。
アクセルを踏みこむと、遠くの春に近付ける気がした。
