第220話 【修羅場】「仕事何してるんですか?」で詰んだ夜
【もとしの爆笑日記 第220話】
●1. 導入(最初の5行で生死が決まる)
「仕事、何してるんですか?」
その一言で、
俺の脳内だけ非常ベルが鳴り始めた。
別に違法なことをしているわけじゃない。
でもなぜか、この質問だけは毎回、心臓に悪い。
27歳・独身・実家暮らし。
――この夜、俺は確実にやらかす未来に足を踏み入れていた。
●2. 「今日は、いける気がしてた」
その日は、駅から少し離れた落ち着いたバーだった。
照明は暗め。
BGMは小さめ。
隣の席との距離も、ちょうどいい。
(今日は…会話、いけそうじゃね?)
本は好き。
朝散歩もしてる。
プラモデルも黙々と作れるタイプ。
つまり俺は、
**“うるさくはないが、地味に会話はできる男”**だ。
実際、その時も空気は悪くなかった。
「このお店、よく来るんですか?」
「たまにですね。落ち着くので」
――うん、いい。
ちゃんと大人の会話してる。
(今日は、詰まないかもしれない)
そう思った瞬間だった。
●3. 例の質問は、雑談の顔をしてやってくる
会話が一段落した、そのタイミング。
グラスを置く音。
一瞬の沈黙。
相手が、少しだけ首を傾けて――
「…お仕事って、何されてるんですか?」
来た。
来た来た来た来た来た。
(落ち着け。これは普通の質問だ)
(27歳なら、答えられる)
(社会人として当然だ)
俺は一度、軽く咳払いをした。
「えっと…」
――この**「えっと」**が、すべての始まりだった。
●4. 一瞬の安心 → すぐに混乱
「今は、いろいろやってて…」
自分で言ってて思う。
(“いろいろ”って何だよ)
相手は笑顔のまま、うなずいている。
でも目が、少しだけ待ちの姿勢になった。
(まずい。具体例を出せ)
「読書とか、好きで」
「あと、朝散歩もよくしてて」
……違う。
それは趣味だ。
仕事の話だ。
今は仕事の話をしている。
(落ち着け。まだ取り返せる)
「あと、プラモデル作るのも好きで」
完全に違う。
相手の「へぇ〜」が、
0.5秒だけ遅れた気がした。
●5. 空気が、じわじわ重くなる
(あ、これ…変だな)
相手は優しい。
笑顔も崩れていない。
でも、
グラスを持つ回数が減った。
相槌が短くなった。
視線が、一瞬だけテーブルに落ちた。
(今、完全に「仕事」の話してない)
「えっと…」
「その、今は…」
言葉を探せば探すほど、
頭の中が白くなる。
(27歳だぞ)
(何か言え)
(ちゃんとした大人だろ)
その時、
相手がもう一度、同じ質問をした。
●6. 二度目の質問は、逃げ場を消す
「お仕事は…どういう感じなんですか?」
声は柔らかい。
でもこれはもう、雑談じゃない。
確認だ。
事実確認だ。
(あ、これ詰みかけてる)
俺は、笑ってごまかそうとした。
「はは…説明するの、ちょっと難しくて」
言った瞬間、
自分で分かった。
(それ一番ダメなやつ)
相手は、ゆっくりうなずいた。
そして――
ほんの一瞬だけ、沈黙が落ちた。
●7. 絶望は、静かに近づく
周りの会話が、急に大きく聞こえる。
グラスの氷の音。
店員の足音。
自分の心臓の音。
(お願いだから、話題変わってくれ)
(このまま流れてくれ)
そう祈った、その時。
相手は、
静かに、こう言った。
●無料部分・締め(ここで必ず止める)
「で、今は何を“お仕事”にしてるんですか?」
その瞬間、
なぜか全身の血が一気に下がった。
このあと、
俺は“絶対に言うべきじゃない一言”を口にすることになる。
――
空気が完全に死んだ理由は、ここからだった。
※ここで無料部分は終了です。
続き(有料部分)では、
なぜこの質問が“修羅場”になったのか
もとしが口走った致命的な一言
相手の反応が一変した瞬間
読者が声出して笑う“地獄の回収”
を一気に描けます。
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