第190話 【地獄】声かけた瞬間、相手の彼氏が背後から現れた件
【もとしの爆笑日記 第190話】
導入(最初の5行で勝負)
「今日は、いける気がする」
この“根拠のない自信”が出た日は、だいたい何かをやらかす。
27歳、独身、もとし。
朝散歩の帰り道、少しだけ心拍数が上がっていた。
なぜかその時、背後の気配には一切気づいていなかった。
① 休日の午後、いちばん油断する時間帯
その日は土曜日の15時過ぎ。
駅から少し離れた、ベンチと自販機しかない小さな公園だった。
・人はまばら
・子どもはいない
・カップルも、いない(と思っていた)
「今なら変じゃない」
「声かけても、日常の範囲内」
そんな言い訳を、頭の中で3回くらい復唱していた。
② 視界に入った“ちょうどいい人”
ベンチの近くで、スマホを見ている女性がいた。
白いスニーカー、黒のロングスカート。
イヤホンは片耳だけ外している。
(あ、これ…話しかけてもいいやつだ)
なぜか人は、
「片耳イヤホン=話しかけOK」
という謎の理論を信じてしまう。
俺も例外じゃなかった。
③ 声をかける直前の、あの数秒
足を止める。
一歩、前に出る。
喉が一瞬だけ乾く。
(大丈夫、大丈夫)
(ただ道を聞く感じで)
(変なことは言わない)
この時の俺は、
まだ“安心フェーズ”にいた。
相手もスマホから顔を上げて、
軽くこちらを見た気がした。
(いける)
④ 最初の一言は、完璧だった(と思っている)
「すみません」
声は裏返っていない。
噛んでもいない。
自分史上、かなり落ち着いていた。
相手もちゃんと反応してくれた。
「はい?」
この「はい?」が、
優しいのか、警戒なのか分からない感じで、
逆に少し安心してしまった。
(よし、普通の会話だ)
⑤ ほんの一瞬の“違和感”
ただ、その時。
なぜか、
周囲の音が少しだけ小さくなった気がした。
風の音。
遠くの車の音。
全部がワンテンポ遅れて聞こえる。
相手の視線が、
一瞬だけ、俺の肩の後ろをかすめた。
(ん?)
でも俺は、
その違和感を都合よく無視した。
⑥ 会話は、まだ続いている
「この辺、あんまり来たことなくて」
俺はそう言いながら、
自分でもよく分からない説明を始めていた。
相手は頷いている。
でも、さっきより少しだけ、
体の向きが変わっている。
ベンチ側じゃない。
俺の後ろ側を、
なんとなく意識している感じ。
(いや、気のせいだろ)
⑦ 空気が、ゆっくり重くなる
会話の途中なのに、
相手が言葉を選ぶ時間が長くなった。
沈黙が、1秒。
2秒。
3秒。
その沈黙の中で、
なぜか俺の背中が、じわっと熱くなった。
振り返る勇気は、なかった。
⑧ 不安が、確信に変わる直前
相手の口元が、少しだけ固くなる。
目線が、完全に俺の後ろへ向く。
そして――
俺じゃない誰かに向けての表情をした。
その瞬間、
俺の中で、何かが音を立てて崩れ始めた。
無料部分の締め(ここで必ず止める)
その直後、
背後から低い声が聞こえた。
それは、
この場に一番いないはずだった人物の声だった。
——このあと、空気が完全に死んだ。
※ここから先は
・背後に現れた“存在”の正体
・相手の表情が一変した理由
・もとしが放ってしまった「最悪の一言」
・なぜこの場が修羅場になったのか
すべて有料部分で回収されます。
この続き、
「見ないで平気な人」は、たぶんいません。
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