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たった一言で涙が溢れた曲@backnumber_ブルーアンバー



1. 理由より先に、涙が溢れた


サビの終わりの一語が来た瞬間、涙が一気に溢れた。

それまでの言葉は、ずっと自分を責めるような響きをしていた。
悲しさを抱えていること。
醜くなりたくないと思っていること。
誰にも見つけられないまま、長い時間が過ぎていたこと。

そういう言葉が、静かに積み重なっていく。

そして、その積み重ねの最後に、たった一言だけ、まったく違う種類の言葉が置かれていた。

責めるのでも、励ますのでもなく、ただそう言われた。

私はその瞬間、頭で理解する前に、何かが崩れたような感覚があった。

この話は、バックナンバーの「ブルーアンバー」という曲の話です。


2. たった一言で涙が出た


何故その一言が、そこまで効いたのか。

それまでの言葉は、ずっと自分の中にしまってきたものに、静かに触れてくる言葉だった。

誰にも見せないようにしてきたもの。
仕方なく抱えてきたもの。
説明する気もなければ、説明できる気もしないもの。

そういうものは、長い間、ただ自分の中だけに置いてきた。

人に見せれば、きっと違う風に見られる。
「大変だったんだね」と言われるのも、
「そんな大変な思いをしてきたなんて」と扱われるのも、 どちらも、なんだか少し違う気がしていた。

だから、ただ隠して、ただ抱えて、ここまで来た。


3. 隠してきたものと、その理由


私には、小さい頃からずっと、人には話さずにきたことがいくつかある。

家庭の事情で、早くから家族の生活を自分で支えなければならない時期があったこと。
同じ年齢の子が普通に経験していたことを、同じようにはできなかったこと。
それを誰かに説明しても、結局「大変だったね」で終わる。
分かってもらえる気もしないし、分かってほしいわけでもない。

だから、ただ抱えて、ここまで来た。

大人になって周りからは、むしろ恵まれて育ったように見られることがある。
「箱入り娘だったんでしょうね」と言われて、内側で静かに苦しくなることもある。
説明すれば誤解は解けるかもしれないけれど、説明する気にはなれない。

そうやって、隠してきたものが、私の中にいくつも積み重なっている。


4. 名前ではなく、肯定だけが置かれた瞬間


この曲は、隠してきたものの正体を言い当てようとはしなかった。

何があったのかを聞かなかった。
理由を求めなかった。
同情もしなかった。

ただ、最後にひとこと、それを置いた。
隠してきたものまで含めて、それでも「綺麗」だと。

説明しなくていい、というのとは少し違う。
説明できないまま抱えてきたものに、初めて名前ではなく、ただ肯定だけが置かれた感じがした。

私はその瞬間、頭で理解する前に、何かが崩れて、理由は分からないけど涙が止まらなかった。

分かることと、追いつくことは、同じ速さでは進まないものなのかもしれない。

「綺麗」という、その一言が涙が止まった後も私の心に強く残っている。


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