17年間見えなかった季節を今年は記していく
こんにちは、愛音です。
これから季節は秋から冬へと変わっていきます。今まで、一番苦手で辛かった季節です。
母の病室に急いで向かった最後の夜。頬が寒さでヒリヒリ、ピリピリした12月のことでした。
病室のベッドには意識のない母が寝ていました。私は手をぎゅっと握って、一生懸命話しかけました。
私がちゃんと元気になるの見ててよ!
お願いだから死んじゃ嫌だ!!
目開けて!話して!
こっち見てよ!
どんなに涙流して叫んでも、母は反応してくれなかった。病室に集まった大人はみんな静かでした。私にはそれが分からなかった。まるで母がもうダメだと諦めているように見えたのです。
諦めなかった。握った手をいつか、握り返してくれるかもしれない。だって2日前には振袖着た私へ《あい、ね…き、れ、い》そう言ってくれたんだ。
だから私は、私だけでも、諦めない。
12月の寒くて、静かで、真っ暗な夜が朝になりました。母は無反応のまま。私はもう泣いても喚いてもいませんでした。心が、静かになったんです。冬の朝日が病室の窓から母の眠るベッドへ注がれました。
その時、ハッと分かったんです。
ーおじいちゃんが、お母さんのこと、迎えに来てくれた
祖父の声も聴こえた気がしました。
《よく頑張ったなぁ。さすが俺の娘だ。
でももう頑張るなよ。
痛いのも、苦しいのも、終わりだ。
さあ、連れて行ってやる》
冬の差し込んだ朝日がまるでお空までの道のようで。その道を祖父と母がゆっくり歩いていったんだ。
悲しかったです。でも悲しいだけじゃなかった。母の闘いが終わった。もうつらい治療も苦しい体も解放された。祖父と向かったお空では人生で一番綺麗な姿で、痛みも苦しみもない状態で過ごせるよ、ね、お母さん…
ここから数日間の記憶はさっぱり消えています。
気づいたら喪服を着て兄に手を繋いでもらい、葬儀がおこなわれている記憶に飛びます。
11月から12月は毎年大きな試練の月。
でも今年は穏やかに過ごせています。ご飯も食べて、父と向かい合ってコーヒータイムを楽しんで、家事を日々こなし、今は読書に没頭して。
ようやく長い時間をかけ《辛い期間》を通り抜けた気分です。心の整理が本格的に出来た。
だから母はお空から【今年は100点だよ!】そう叫んでいるかもしれない。
寂しくないとか、悲しくないとか、それは決してお空にいる家族を忘れた訳じゃないです。いつもより、普段より、目線をぐっと上げて生きれるようになった《自信》が生まれた証拠と思っています。
寒くて頬がピリピリするこれからの季節、この季節を怖がることなく、きっと乗り越えていける。目線を上げて、今まで見れなかった11月と12月を心に記していこう。
*愛音*

不思議だね
今まであんなに怖かったのに
今年は心の目線が上がってる
知らなかった時期を
懸命に探すかのように
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これからも頑張りますね!