私が好きになる人、全員すでに誰かを好きなんですが!?
ふと、思ったんです。
お盆なのに、実家にも帰らず。
こんな事ばかり考えてる自分がいる。
何を考えていたのか?
ええ。
まず先に、妄想をしてました。
一人なんでね、それくらいしかする事無いでしょ。
思い浮かべるのは、過去の自分。
私、これまでの人生で、
現実の恋愛にろくな思い出がねえな、と。
……あ、待って。言い方が悪かった!
正確かつ精密に、事実を述べさせていただきます。
「私が過去に好きになった人って、ことごとく全員、
既に意中の相手がいました」
って不思議な現象についてです。
なんで???????
私が「あ、この人ちょっといいかも……」
と恋の芽を膨らませた瞬間、
相手の心には別の花が満開で咲き誇っている。
私の恋愛、毎回よーいドン!
の「よー」の段階でゲームオーバーになってるんですが!?
もしこれが恋愛シミュレーションゲームなら、
画面にこう表示されています。
【選択肢】このキャラクターを攻略しますか?
[ Yes]
【エラー】このキャラクターは現在、他ルートを進行中です。
あなたの攻略権限はありません。
なんでだよ!! 私にも攻略させろ!!
ログインボーナスすら貰えてないんだぞ!!
しかもタチが悪いことに、
私は根が物分りのいい人間なのです。
「好きな人がいるなら、邪魔しちゃ悪いよね……」
頭では100%理解できている。
そりゃそうです。
誰を好きになるかなんて個人の自由。
私に割り込む権利なんてミリもありません。
だから私は、そうか……幸せになれよ……と静かに、
そして迅速に撤退します。
いや、むしろ心の中では、その好きな人をふってます。
こっちから、願い下げよ!って。
しかし。問題は私の「心」です。
頭「OK、OK!! 撤退完了。撤収〜!」
心「いや!! ちくしょぉぉぉぉぉッ!!!」
深夜に脳内で繰り広げられる、不毛な緊急会議。
頭はどこまでも冷静沈着。心はただの駄だだっ子。
毎回このパターンで、一人静かに勝手に恋して、
勝手に敗北し、一人で勝手に散ってきました。
美しすぎる自爆。切なすぎるでしょ?
まあ、引きこもりになってからは、
そんな対象は一人もいないんですけどね。
で、こういう時に私が行き着く最高の避難所。
それがBLです。
いいか、お前たち。
現実の私の恋愛ルートは、土砂崩れで完全閉鎖された。
だからこそ……お前らだけは絶対に幸せになれッッッ!!!
私の分の幸せまで背負って、全力で二人の愛を育んでくれ!!
私は物陰から双眼鏡を持って、お前たちを命がけで応援する!!
二人の距離が15センチ縮まっただけで、
「おい……!」
手がふと触れ合っただけで、
「きた……! きたぞコレは……!」
目が合っただけで、
「頼むから今すぐ婚姻届を出してくれぇぇぇぇッ!!!」
現実の私の恋愛では、
一握りのチリほどもドラマが起きないのに、
画面の向こうの二人には勝手に幸せになってもらう。
自分の恋愛HPはゼロなのに、
イケメン達の尊さでMPが満たされていく。
これでいい。
なんて素晴らしい循環システムなんでしょう。
BLは世界を救うポーションです。
でもね、これって恋愛に限った話じゃないと思うんです。
心が傷ついた時って、
世間はよく立ち直りなさいとか、
前を向かなきゃダメとか言ってくるじゃないですか。
……知るかボケぇぇぇ!! 放置させろ!!
すぐ元気になる必要なんてどこにもありません。
好きだったなら悲しくて当然。
うまくいかなかったなら凹んで当然。
「そんなことで傷つくな」なんて自分を責める必要もナシ。
「あ〜、私、今しっかり傷ついてんな〜。よしよし」
それくらいでいいんです。
そして、傷を癒すためにやるべきことはただ一つ。
BLを読んで尊さに悶絶する。
そしたら、泥のように寝る。
そうやって、ちまちまと、
自分のHPを「+2」ずつ回復させていけばいいのです。
よくよく考えてみたら、今の私。
恋愛どころか、就職活動という……、
特大のラスボスが目の前にド派手に君臨しています。
恋愛成就を目指す前に、
まずは社会復帰成就を成し遂げなきゃならんのです。
……まあ、ここまで書いていて思ったんですけど。
もしかしたら、私が好きになる人に毎回好きな人がいるのって、
恋愛のタイミングが異常に悪い呪いにかかってるだけなのでは……?
……いや。
どっちでもいいわ!!!!
くそが!
とりあえず、今日もBLを読みます。
現実の恋愛は一旦物置の奥深くにしまっておきます。
二次元の男子たちよ、私の分まで幸せになってくれ。
私は今日も、画面の向こうの愛を全力で応援しながら、
香ばしく焼いた鶏肉を噛み締め、
コーラで流し込んで生き延びます。
鶏肉はソールドアウトです。
辛い辛い、思いで話でした!
たぶん、過去に両想いになってハッピーエンドになってたら、
いまごろ、引きこもってなんていないんだろうなぁ。
と、社会が悪いことにして終わります。
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ここまで読んだあなたは、だいぶ仲間です。
チップというパン代を投げてくれると、たぶん明日も生きます。