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「それ、命に関わるんです。」〜ある労務担当の、静かな戦い〜

メールの通知音が鳴ったのは、月曜の朝いちばんだった。

送り主は、現在休職中の社員。

「おはようございます。体調が落ち着いたので、来月から復職したいと考えています」

通知のプレビューだけで、胃の奥がズシンと重くなった。
「おかえりなさい」と返したい気持ちはあった。
でもそれと同じくらい、胸の奥で、何かが警告を鳴らしていた。


現場の部長は、浮き立った。
「明後日、顔出すってよ!」
人事部の同僚も「よかったですね!」と、復職日を意識してか、カレンダーを開きはじめる。

だけど私は、何も言えなかった。言わなかった。
その社員から、診断書は、まだ届いていなかった。


「元気になったって、本人が言ってるんだよ?」
そう言ったのは、直属の上司だった。
無理もない。業務は逼迫している。少しでも戦力が戻れば助かる。
そして何より、復職を望む社員の気持ちを、尊重したいという優しさも感じた。

でも私は、はっきり言った。

医師の診断がなければ、復職は認められません

上司の眉がピクリと動く。
「そんな杓子定規な話、今どき通じるの?」とでも言いたげだった。
でも、私は引かなかった。


その夜、家に帰ってからもずっと考えていた。
スマホで「復職 診断書 必要」
「復職後 再発」
「安全配慮義務 判例」

気づけば子どもを寝かしつけた後の時間が、検索とメモで終わっていた。
疲れていた。けど、気が抜けなかった。
万が一、復職直後に何かあったら——責任は、どこにいく?


翌朝。出社してすぐ、私は再び上司に話しかけた。

「復職についてですが、本人の申告だけで進めるのは、やはり避けるべきです」

「またその話?」と、少し苛立ち混じりの声が返ってくる。
「医者がOKって言うまで放置しろってこと?本人はもう働きたいって言ってるのに?」

カッとなる感情を、どうにか抑えた。
だけど、喉の奥に何かが詰まって、どうしても黙っていられなかった。

「……それ、命に関わるんです。

空気が凍った。


私は、声を震わせながら続けた。

「本人の気持ちを否定してるんじゃありません。
でも、もし無理な復職で体調が再発したら、
それは会社の安全配慮義務違反になります
社員の命を、会社が守らなきゃいけないんです」

言い終えて、肩から力が抜けた。
怒鳴ったわけじゃない。でも、心臓がバクバクしていた。


午後、社労士と相談のうえ、正式に「診断書が必要」と通達された。
当人からも後日、医師の復職可診断書が届き、きちんとした手続きのもとで、復職が決まった。


命がかかっている。

現場から、人事部内から、杓子定規と言われようとも。

命より優先すべきものなど無いと思う。




この話は、フィクションです。


すみません、いつものノリで会社員の豆知識「安全配慮義務」ってご存じですか?という記事を書こうとしたのですが、うちのChatGPTさんがあまりにも本気出したイラストを生成してしまったので、イラストに合わせて鬼気迫るお仕事小説に仕立て直しました。

「人の命がかかってる。いい加減なこといわないで」と、
残業中に、人のいなくなったオフィスで上司を怒鳴りつけたのは本当の話。

この話はフィクションですが、
こうした場面は、どんな職場にも起こりうる現実です。
人事のみなさま、管理職のみなさま、経営者の皆様へお願いがあります。

本人の意思だけで、復職を決めないでください。
医師の診断を、必ず確認してください。

それが、会社の安全配慮義務であり、
働く人の命を守る行為です。

どうか、みなさま、命を大事にしてください。

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凛🦁|転職活動中|ワーママ|AI活用 いつも温かい応援をありがとうございます。 いただいたチップは、記事づくりや画像・動画制作など、今後の創作活動に大切に活用させていただきます。 これからも楽しんでいただける記事を作っていきます🦁✨