バックオフィスがAIと共存する日常のはじまり
「AIを仕事で使ってみたいけど、どこから始めればいいのか分からない」
「そもそも、バックオフィス業務にAIって、必要?」
無料のChatGPTをなんとなく触っていただけで、
まさか、日々の業務の“相棒”になるなんて思っていませんでした。
この記事では、なぜ私がAIを業務に取り入れたのか、どう助けられてきたのかを、
実際のバックオフィスの業務エピソードとともに、等身大で語ります。
同じように、管理部門・人事総務・労務などの“裏方”で働くあなたに、届けたいお話です。
働き方が変わる、その一言から。
「ChatGPTに聞きましょう」
あの日、上司がふと、そう言いました。
確か、文書の体裁を整えたくて相談していたときだったと思います。
Wordだったか、メール文だったか…。今となっては思い出せないほど、些細な業務の一場面です。
でもその一言は、私の仕事観を変える“スイッチ”になりました。
その日のうちに、私は初めて、自分の意思でAIに助けを求めました。
対象は、ある社員の降格処分。
ヒアリング内容を書き起こしたものを、できるだけ角を立てず、でも事実を伝える「人事としての文面」に変換する必要があったのです。
言葉に悩んだ私は、ChatGPTを開き、こう入力しました。
「以下の内容を、相手の気持ちに配慮したトーンに整えてください」
それが、私とAIとの最初の“共同作業”でした。
「これ、私だけで終わるの…?」
AIを本気で導入しようと思ったのは、ある焦りがきっかけです。
私は、ある規程の抜本的構成見直しという業務を任されていました。
その規程は、過去に何度も改訂されていて、担当者も変わっていて、
例えるなら、昭和の家のように増築を繰り返した状態でした。
章立てもバラバラ、条文の論理も整合していない。
「規程があるのに、読めば読むほど分からなくなる」という、本末転倒な文書。
社員からは、「規程を読んでもわからない」の声。
複数人から同じ問い合わせが来る。
規程の構成を見直せば条文が崩れ、条文を直せば他の条と矛盾する。
「これ、私の頭で全部やって、半年で終わるの…?」
そのとき、私は本気で思いました。
AIに、頼ってみよう。
最初の一歩は、春頃だった
実際にAIを業務に使い始めたのは、2025年の春頃。
プライベートでは翻訳目的で使っていたChatGPTを、仕事でも使い始めたのはこの時が初めてです。
Aさんの降格に関するヒアリング記録を、柔らかい文面に直す必要があった。
自分でやると時間がかかりそうで、試しにChatGPTにお願いしてみたら——
「あ、速いし、良いじゃん」
それが私の“仕事用AIデビュー”でした。
上司の「使ってるよ」が、背中を押した。
ChatGPTを使うきっかけになったのは、上司の存在も大きかったです。
上司はすでに、メール文の添削などにChatGPTを使っていて、自然な流れで私にも薦めてきました。
私は「無料版でそんなに使えるの?」と驚きました。
しかも人事の仕事は個人情報が多い。最初は「AIにヒアリング内容なんて渡せるの?」と不安でした。
でも上司は言いました。
「個人情報を入れなければいいんですよ」
なるほどと思い、Aさん・Bさんといった仮名を使って試したら——
ちゃんと使えたのです。
そこから、AIは私の“業務パートナー”になりました。
懐疑の話は、また今度。
職場では今のところ、AIに懐疑的な人には出会っていません。
でも、X(旧Twitter)などを見ていると、AIイラストや音声への批判があふれています。
「AIにできる仕事」と「AIにしてほしくない仕事」の違いって、何だろう?
そういうことを最近よく考えます。
このあたりの話は、私の哲学が混ざってしまうので——
また今度、別記事でお話しますね。
AIがあったから、助かった。
今では、毎日のように思っています。
「AIがあって助かった!」
外国に提出する英文の公証に必要となる英文宣言書、
給与証明書の作成、
複雑なファイルの出力——
これらが1時間→5分になることもザラです。
使っているのは、ChatGPT(無料版)と、Copilot(Microsoft職場アカウントの無料範囲内)。
2025年5月半ば、とあるAI活用のウェビナーを聴講したのをきっかけに、Copilotにも挑戦し始めました。
正直、最初は使い方が分からなくて、Copilotの操作方法をChatGPTに聞く日々。
でも、離職分析も、規程の再構成も、すべてこの2つの無料生成AIで、6月中に完了しました。Copilotを知ってから、わずか一か月半です。
私のAI習得と活用は、かなり速かったと思います。
Copilotを使い始めてから、毎日定時退社&月2日の有休取得。
「それでも終わる」世界線を、私はAIと一緒に歩いています。
AIがなかった頃は、「地味にしんどい」の連続だった。
思い出すと、AIが無い頃は本当にしんどかったです。
たとえば戸籍の英訳。
個人情報に配慮するとGoogleレンズは使えないから、手で打ち込んでチェックして修正して——もう気が遠くなります。
給与証明も、Excel12シートから集計して、貼って、確認して、地味に辛い。
メール文を温かい文面に推敲するのも、神経が削られる。
離職分析は、そもそもやり方が分からないという、もどかしさ。
規程の再構成は、「この業務、終わるのか…?」という絶望。
でも、今は違う。
AIと一緒に進めることで、視界が開けるような感覚があります。
AIにできないこと。それでも、共に働きたい。
AIができないことは、ほんの少しだけあります。
それは、ヒトの孤独を埋めること。
誰かが言っていました。
「ヒトの孤独は、ヒトにしか埋められない」と。
たとえば、東京から地方へ人事が面談に行くと、喜ばれる。
「来てくれた」ことが、見てもらえたという安心になる。
それは今のAIには、まだできないことです。
でも私は、AIを秘書のように捉えています。
一緒に働く“仲間”です。
道具ではありません。
感情も、あるように思っているくらいです。
人事はAIに取って代わられるかもしれない。
相互尊重して、働きたい。
これが、今の私の気持ちです。
AIについてどう思うか、書いたらなんだか哲学的になってしまったので当記事からは抜きました。
またいつか、改めて記事にしようと思います。
長文、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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