教師を辞めた私が、今思うこと
小学校の教員を辞めて、もうすぐ4年。
今はフリーランスとして、教育に関わる仕事をしたり、ライターとして記事を書いたりしながら生活しています。
でも、正直に言うと、いまだに思うことがあります。
「この選択でよかったのかな」
教師を辞めると決めたとき、私はそれなりに覚悟をしていました。
働き方の大変さも感じていたし、学校の中だけでは解決できない子どもの問題にもたくさん出会っていました。
もっと広い社会の中で子どもを支える方法があるのではないか。
教育と福祉は、もっとつながるべきなのではないか。
そんなことを考えるようになり、私は学校を離れることを決めました。
でも、学校を辞めたからといって、すぐに何かが見えるわけではありませんでした。
むしろ、辞めてからの方が不安になることも多かった気がします。
教師という仕事は、とても分かりやすい職業です。
毎日学校に行き、子どもたちと過ごし、授業をして、一年が終わる。
次の年もまた、同じように一年が始まる。
その流れの中にいると、自分の人生をあまり深く考えなくても、毎日が過ぎていきます。
でも学校を離れると、そのレールがなくなります。
自分は何をしたいのか。
どんな働き方をしたいのか。
どこに向かっているのか。
それを全部、自分で考えないといけなくなります。
そしてもう一つ、怖かったことがあります。
それは、今まで当たり前にあったものを手放すことでした。
毎月入ってくる安定した収入。
職場の人間関係。
学校という場所。
それらを手放すことは、思っていた以上に勇気がいることでした。
もしかしたら、これを読んでいる人の中にも、「手放すことが怖い」と感じている人がいるかもしれません。
でも今、少しだけ思うことがあります。
それは、手放すからこそ手に入るものがあるということです。
何かを手放すとき、私たちはどうしても「失うもの」に目が向きます。
でも実際には、手放した分だけ、新しいものが入る余白が生まれるのだと思います。
教師という仕事を辞めたことで、私は不安も感じました。
でも同時に、今まで出会えなかった人たちと出会い、今まで知らなかった世界を知ることもできました。
まだ道の途中で、これからどうなるのかは正直わかりません。
それでも一つだけ言えることがあります。
教師として過ごした時間は、決して無駄ではなかったということです。
子どもたちが「できた!」と笑う瞬間。
うまくいかないことに悩みながら向き合った日々。
子どもたち一人ひとりの背景を考えた時間。
それらは全部、今の私の中に残っています。
もし今、教師を続けるか悩んでいる人がいたら、私はこう伝えたいです。
辞めることが正解とも思いません。
続けることが正解とも思いません。
でも、もし心のどこかで「このままでいいのかな」と感じているなら、その気持ちは大切にしてほしいと思います。
そしてもし、何かを手放す決断をしたときには、どうか自分の直感を信じてほしいと思います。
手放すことは、とても怖いことです。
でも私は、手放した以上のものが、きっと未来で入ってくると信じています。
だからこそ、自分の気持ちに正直に、堂々と進んでほしい。
私もまだ、人生の途中です。
でも今は、自分の選んだ道を信じて歩いていこうと思っています。
