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葬送のフリーレンに学ぶ人生論 アニメ12話(前編)

世はアニメ戦国時代。週60本以上が放映される中、厳選作品のみを何度も見直し、感想を綴る「ゆっくり視聴」がお気に入りだ。

特に葬送のフリーレンは、もっと早く出会っていたら人生を変えたと思える程だ。

引用の太字は人生論や重要なセリフ等、通常はツッコミ他。コメント歓迎。

過去の記事は以下のマガジンに掲載中。

今回は12話「本物の勇者」の前編。

んっ、んっ!

クラフトと別れた後、雪の山脈を越える三人。フリーレンが寒さで寝てしまい、シュタルクは斧を背負っていても運べると言い出す。

シュタルク けどほら、手は空いてるし。
フェルン えっ…。
シュタルク んっ!
フリーレン うぅん…。
シュタルク んっ、んっ!
フェルン (フリーレンを渡さないように)私が背負います。
シュタルク えっ、なんで?
フェルン 何でもです。

「えっ」というフェルンの目が、一瞬ピクリとなっているのが笑えるし、シュタルクの手つきがなんかおかしいw
よく考えたらお姫様抱っこをするつもりか?

偽物の「勇者の剣」

フリーレンは夢の中で、魔王討伐への旅立ちを思い出す。期待していなさそうな王様がくれたのは銅貨10枚だけ。ヒンメルは「いいじゃないか。討伐依頼で稼ぐのも冒険者らしい」と剣を抜いてみせる。

ヒンメルの剣は「勇者の剣」のレプリカだった。魔物から行商人を魔物から助けたお礼に、「未来の勇者に」と、もらったものだ。

ただ、ヒンメルが勇者になったきっかけは別だった。

ヒンメル 村の孤児院に、ハイターってムカつくやつがいてね。偽物の剣しか持っていないから、偽物の勇者にしかなれないと、僕に言ったんだ。
ハイター フッ。
ヒンメル じゃあ本物になってやろうじゃないか。そう思ったんだ。僕はいつか、本物の勇者の剣を手に入れて、魔王を打ち倒す。

出発当時は、本物の勇者の剣を手に入れるつもりだったヒンメル。

しかし、時の流れは残酷だな。あんな事を言っていたハイターは、今や酒ばかり飲んでいる偽物の僧侶だ。
ハイター 本物ですよ。
アイゼン ハッハッハッ。

ヒンメルとハイターは、同じ孤児院で育った幼なじみだった。いつものやり取りにほっこり。

アイゼンも含めて笑い合う3人、フリーレンを振り返ったヒンメルの笑顔。感情に乏しかった当時のフリーレンも、かすかに笑顔をみせる。

目が覚めたフリーレンは背負われたまま、北に進んで集落を目指すよう伝える。

フェルン フリーレン様、自力で歩けますか?
フリーレン 無理。
フェルン そうですか…。
フリーレン いいにおい。
フェルン もう…。

11話のシュタルクには「置いていっていいですか?」と言っていたのに、えらい違いだなw
そして再び、シュタルクが交代を申し出る。

シュタルク さすがに運びっぱなしで疲れただろ。フェルン、代わるぜ。
んっんっんっ!

なんか「んっ」が増えてるしw
お姫様だっこの手つきにフェルンはふて腐れ、目を閉じてシュタルクの横を通り過ぎる。

フェルン えっち。
シュタルク なんでだよ。

やましい気持ちは無いだろうけど、やっぱり手つきがおかしいシュタルクw

剣の里

吹雪が落ち着いてきた頃、剣の里に到着する。

里長 お待ちしておりました。フリーレン様。

世襲の現里親は、フリーレンよりだいぶ小さい女の子で、精一杯見上げてあいさつする。

里の近くの聖域に、女神様が授けたとされる勇者の剣が刺さっており、歴史上の英雄達が抜こうとしても微動だにしなかった。しかし80年前にヒンメルが引き抜いたという。剣に関する言い伝えも残されていた。

里長 勇者の剣を引き抜けるのは、この世界を滅ぼす大いなる災いを打ち払う勇者のみ。
シュタルク それだ。
フェルン その剣を引き抜いたのがヒンメル様なのですね。

有名な話の筈だが、フェルンはハイターから何も聞かされていなかった。フリーレンも沈黙。

里長 しかし困りますよ、フリーレン様。「半世紀後にまた来てもらう約束だったのに、温厚な私でもさすがにブチギレですよ」…というのが、先々代のおばあ様の遺言です。

やたらとフランクな遺言だなw

約束は定期的に湧く魔物の退治だった。フリーレンは、勇者の剣を守ってきた里なら大丈夫と信じていたが、最近は山の主が暴れていた。

あれは勇者の剣だ

翌朝、魔物の群れを次々と退治する三人。里長は拍手。フェルン達は「なぜ他の冒険者に討伐依頼を出さないのか」と疑問だ。

里長 出したいのはやまやまだったのですが…。
フリーレン ヒンメルは英雄だからね。

何か理由がある様子。シュタルクは洞窟前に集まっている魔物を見ると、飛び降りて一気に片づける。洞窟の奥に気付き、「これって」と言ったシュタルクに、山の主が襲いかかる。

フリーレン なるほど、私が知らないわけだ。新顔だね。たった80年で主面か。

フリーレンが「まだ動けるでしょ」と声をかけると、シュタルクは「人使い荒すぎるだろ!」と言いながらも、主の右腕を切断する。

左腕の攻撃をフェルンが防御魔法で止め、フリーレンがゾルトラークで瞬殺する。

シュタルクは洞窟の前に座り込んでいる。

シュタルク フリーレン。こいつはどういう事だ?あれは勇者の剣だ。
フリーレン 魔物が集まっていたのはこいつのせいだよ。

魔物は剣を破壊する衝動が抑えられず、結界があっても集まってしまうのだが、シュタルクは悲しそうな顔で「そういう事じゃなくて」とつぶやく。

フリーレンと顔を見合わせた里長は、話していいとうなずく。フリーレンは、ヒンメルが剣を抜けなかった事を明かす。

先々代の里長 今回の勇者も、本物ではありませんでしたか。
ハイター ヒンメル…。
(3人が見守る)
ヒンメル いいじゃないか、偽物の勇者で。僕は魔王を倒して、世界の平和を取り戻す。そうすれば偽物だろうが本物だろうが関係ない。

勇者が本物かどうかは、剣を抜けるかではなく、勇者として何をしたかで決まる。

フリーレン そしてヒンメルは成し遂げたんだ。あんな剣がなくたって世界を救って見せた。本物の勇者だよ。
フェルン ではなぜ、その事実を隠しているのですか。
フリーレン ヒンメルを英雄にしたがっている連中の仕業かな。勇者の剣が抜けなかっただなんて、かっこ悪いエピソードは英雄には不要でしょ。英雄というのはどうしても、後世の連中が勝手に美化していく。

三人との日々を思い出すフリーレン。

フリーレン そしてそのうち、原形すらなくなってしまうんだ。

1000年以上を生き、まさに歴史の生き証人のフリーレンだからこその重みがある。歴史は時の権力が都合のいいように書き換える事がある。本当の歴史とは何だろうか。

シュタルクは一人、洞窟の前に座ったまま勇者の剣を見て、兄・シュトルツを思い出す。

マジ感謝

里長 「フリーレン様ならやってくれると信じていました。マジ感謝」。これもおばあさまの遺言です。
シュタルク おまえのばあちゃんの遺言、どうなっているんだよ。

本当にどうなってるんだw

フリーレン じゃあまた半世紀後に。
里長 今度は遅れないでくださいよ。

今回のまとめ

  • その人の真の価値は、何を持っているかでなく、何をしたかで決まる。

  • 歴史は時に、権力者が都合のいいように書き換える。


大きなストーリーの合間の回だが、こういったエピソードも趣深い。

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