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「終わりを思い描くこと」が生んだ理想の未来~役職定年後のワンダフルライフ~

『7つの習慣』の第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」では、理想の未来を具体的にイメージすることの重要性が語られています。そこで私も、ボードゲーム喫茶のオーナーになる夢が実現した未来の様子を、常連さんの観察眼を通して描く、という試みにチャレンジしてみました。
「こんなやり方も面白いね」と思ってもらえれば幸いです。

【地域コミュニティが生まれる場所】
気がつけば常連になっていた。この喫茶店の居心地の良さの秘密はなんだろう?

最初にこの喫茶店を訪れたのは、ある地域イベントの取材帰りだった。タウン誌のライターとして、地域の催しや地元の活動を取材することが私の仕事だ。その日も、小さな公園で行われた手作りマルシェを取材していた。賑わう人々をカメラに収め、インタビューを終えた帰り道、たまたま目に入ったのがこのボードゲーム喫茶だった。

ふらりと立ち寄った店内には、ボードゲームを囲んで楽しそうに話す学生たちと、コーヒーを片手に談笑する地元の人たちがいた。店内を見渡していると、常連らしき人たちが挨拶を交わし、自然に笑顔が広がっていくのが目に入った。まるで家族のような温かさがあり、その場にいるだけで少し心がほぐれるような感覚を覚えた。

住宅街と大学の間にひっそりと佇む小さなボードゲーム喫茶。扉を開けると、ほのかに漂うコーヒーの香りと心地よい音楽、そしてサイコロの転がる音が迎えてくれる。常連客たちは静かに本を読んでいる者もいれば、学生たちとゲームに興じる者もいる。喧騒とは無縁のこの場所には、どこか時間が緩やかに流れているような不思議な空気があった。

穏やかな笑顔が印象的なオーナー兼マスターは、いつも楽しそうに客とゲームをしている。特に「カタン」がお気に入りらしく、来る人来る人にルールを教えては、ゲームに誘っている姿をよく見かける。日焼けした顔や引き締まった身体つきから若く見えるが、実際は60歳を少し過ぎているらしい。

この喫茶店では、地元の住民と大学生が自然に交じり合っている。お互いが気軽に会話を交わし合うことで、思いがけない化学反応が生まれることも多いらしい。朝は近所の主婦がコーヒーを飲みながら世間話をし、昼になると大学生がランチを持ち込んでゲームを始める。夕方には会社帰りの常連がフラリと立ち寄り、ボードゲームの一戦を交わしていく。ここは、ただの「お店」ではなく、小さな「コミュニティ」が育まれる場のようだ。

その空間を生み出しているのが、マスターの人柄と、ちょっとした“工夫”だと知ったのは、常連になってしばらく経ってからだ。

「席の配置、気づいた?」とコーヒーを運んできたマスターが話しかけてきた。「六角形のテーブル、ちょっと変わってるだろ?これはね、AIがアイデアをくれたんだ。一人の空間も保ちつつ、隣の客との会話も成立する座席の配置を実現するには、どうしどうしたらいい?って聞いてみたんだ」
言われてみれば、確かに隣の席との距離感が絶妙だ。完全に仕切られているわけではないのに、プライバシーが保たれている。それでいて、少し話しかければすぐに会話が弾む距離感もある。

注文方法にもこだわりがあるようだ。マスターは微笑みながら続けた。「この店では、各テーブルにQRコードが置いてあって、そこからメニューを見て注文するセルフオーダー方式をとってるんだけど、これは、お客様に自分のペースで楽しんでもらいたいからなんだ。まぁ自分もゲームを楽しみたいからね。接客は最小限に、でも困っていそうな時には自然と気づいて声をかける。そういう、気軽で自由な空間を目指してるんだ。」

「BGMも、いい感じですね」私がそう言うと、マスターは笑いながら続けた。「あれ、実はAIに任せてるんだよ。音楽のセンスなんてのは、僕にはないからさ。時間帯や曜日、来店パターンを学習して、AIが最適な音楽を選んでくれるんだ。朝はジャズ、昼はローファイ、夜はアンビエント。僕はボタンを押すだけでいいんだ」「音のボリュームも微調整していて、隣の会話が聞こえすぎないけど、店全体の温かい笑い声は遠くから聞こえるようになっている」

「でもね、看板のデザインは僕が作ったんだよ」マスターは少し誇らしげに言った。「絵って、観るのは好きなんだけど、自分で描くのは全然ダメでね。でも、AIと一緒にやると、自分のイメージがそのまま形になるんだよ。ほら、看板に描かれている黒い犬、可愛いでしょ。あれは我が家の愛犬がモデルなんだ。『黒ダップー:クッキーの日常』っていうLINEスタンプも作って売ってるから、良かったら使ってみて」

そう言って窓の外を指差すマスターの目は、まるで少年のように輝いていた。知らず知らずのうちに、居心地のよい空間が作り出され、何よりマスターが心から楽しそうに店を切り盛りしているから、客はみな長居してしまうのだ。

カフェの一角には「共感のボード」という小さな黒板が設置されている。訪れた人が自由にメモを残せるそのボードには、『今日は晴れて気持ちいいですね』とか『ここのカフェオレは絶品!』といった小さな言葉が並んでいる。『一緒にマラソン走りましょう』、『週末にテニスはいかが』、『ラグビーを見に行こう』といった、この店の客層とは少し違和感のあるメモもなぜか目に付く。

ある日、私も小さなメモを書き込んでみた。『カタン、楽しそう』と。すると、隣に座っていた大学生が話しかけてきた。こうして自然に会話が生まれ、気づけば常連同士の小さなコミュニティが生まれてくるのだろう。

私も少しずつ、顔見知りが増えていった。来店するたびに、学生から「最近、新しいイベントが決まりましたよ」と教えてもらったり、主婦の方から「また来てくれたんですね」と笑顔で話しかけられるようになった。取材をきっかけに偶然訪れた場所だったのに、ここに来るのが楽しみになっている自分がいた。

そして後日、驚くべきことを知った。初めてこの店を訪れた日に取材したマルシェは、実はこの喫茶店の「共感のボード」に書かれた一言がきっかけで生まれたというのだ。『手作り品をみんなで売れたらいいな』という主婦のメモに、大学生たちが協力を申し出て、一緒に企画を立ち上げたのだという。ほんの小さなメモから、地域を巻き込んだイベントが生まれるとは思わなかった。

「この店も最初はうまくいくかどうか不安だったけど、共感のボードを設置してみたあたりから、上手く回りだした気がするね」とマスターは笑う。定年後の新たな挑戦は、彼自身も思いもよらないほど地域に根付いていったようだ。「手を挙げれば誰かが応えてくれる、それが楽しいんだよ」と、カタンの駒を並べながらマスターが言ったその表情は、とても穏やかだった。ここでは、そんな奇跡のような出来事が自然に起きているらしい。

ボードゲームをしながら笑い合い、地域の話題を交わし、時には学生たちの相談に乗る。そこには、役職定年後も会社に残る同世代のイメージとはかけ離れた、生き生きとした表情があった。

「人生、何でもやってみるもんだよね。ほんの数年前まで、デジタル音痴のオジサンだったのに、AIに出会って、一緒に文章をつくる魅力に目覚めてnoteに投稿しだしたら、ライターとして食べていけるくらいの収入が得られるようになったんだ。子供もまだ大学生だし、60歳で役職定年になっても、会社にしがみつくしかないかなって思ってたんだけど、お陰で思い切った決断が出来たんだ」
ある日マスターが、ゲームをしながら大学生に話す声が聞こえてきた。

自由と調和が見事に共存する不思議な空間。一人で気ままにコーヒーを楽しむのも良し、たまたま居合わせた客同士でゲームに興じるのも良し。自由に集まり、楽しみ、心地よい時間を共有する。こんな空間を60歳の元普通のサラリーマンが実現した。記事にしたら面白いだろうな。

最近分かったことがある。ボードゲーム喫茶のマスターというイメージとは裏腹に、マスターはかなりのスポーツ好きらしい。還暦と役職定年に合わせた退職を記念して二人の息子と一緒に走ったマラソンではサブ4を達成し、週末には仲間とテニス、地元ラグビーチームの応援にも必ず出かけているそうだ。共感のボードの「違和感メッセージ」は、実はマスター自身が貼り付けていたのだった。

「次は、ドッグラン付きのカフェか、スポーツバーをやってみたいな」
最近、マスターからはそんな言葉も聞かれるようになった。
もしかすると、この場所にいる誰もが、自分の未来に少しだけ希望を持てるようになっているのかもしれない。未来の夢を、言葉にしてみたくなるような、言葉にしたらみんなが応援してくれそうな、そんな空間。
「私も将来、コミュニティデザインをテーマにした自分の本を出したいな」

でも、当面の悩みはこっちだ。この喫茶店をめぐる素敵なストーリーを、タウン誌で多くの人に紹介したい、でもこの自分にとって居心地のいい空間を、余り有名にもしたくない。
マスターに意向を尋ねてみた。
「ご自由にどうぞ。あなたの判断にお任せしますよ。僕も迷いながら、自分で選んできたからね」
喫茶店の空気感そのままの答えが返ってきた。


長文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事は、生成AIを使った深層心理テストを受けたことも執筆のきっかけとなっています。本編のナッジ①でも触れていますが、興味のある方はぜひお試しください。自分の大切にしている価値観、行動の原動力がどんなものなのか、きっといい気づきが得られますよ。


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AiYo⭐心と行動のストーリーテラー|哲学・行動経済学・占星術 × AI共創 私の記事が少しでもお役に立てたなら嬉しいです。よろしければ応援お願いします。