詩「黴びた棺に眠る蛹」
黴びついたバスタブに花を浮かべて
ここがあたしの極楽浄土なんだって唄うの
羽化できなかった蛹みたいに
あたしの中では少女が燻っていて
だからバスタブを棺桶にして眠りにつこうね
ひとりっきり
朝も夜もなくなったワンルームで
きれいになれない人生まるごと愛せるような
そういう一欠片があったなら
そうならよかったって夢みてた
そうならよかったって縋ってた
溺れた蛹はもう夢を見ない
蝶でも蛾でもなんでもいいから
せめて空を飛びたかったと
最期に一言零れ落ちた
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