【備忘録】2026年1~4月 人の映像から学びを得る

はじめに

Youtubeの再生リストに入れたは良いものの、時間が経つとどんな映像か忘れることが多かったので、メモ書きを残すためにnoteにまとめてみます。
自分が感じたことを書き留めているだけなので、あくまで参考程度に流してもらえると幸いです。

【MV】Just for X / 秘密結社holoX【 #ssholox

帯を斜めに敷くことで、レンズを歪ませる表現との親和性を高めている。 0:10~のテキストや、0:45~など。
また、0:16~ではイラストが枠の外に出ているが、水平の枠よりは自然と外に出しやすい気がする。水平の枠だともう少し圧迫感を感じるので、出すまでにエネルギーやタメが欲しくなる。中央が広がった形だからそう感じたが、個人の感覚の問題かも。

帯や枠は画面合わせで長方形で作ることが多かったので、どんな表現をするかに合わせて、自由に変えてみるのはアリ。


valknee - ぷに(PUNI)【Music Video】

カメラワークが凄すぎる。引きや寄りのカットを激しく刻み続けているのに、見辛さを全く感じない。静と動の緩急で音の取り方も心地良い。
何か規則性がないかと見返してみましたが、強いて言うなら3点ほど。

①引きの絵から始める。
各シーン全体がわかるカットからスタートしていることが多い。
誰か1人のアップではなく、最低限全員が映っているところからスタートすれば、シーンの状況把握はしやすい。

②視線や手の動きに沿ったカメラワーク
これはそういうカットもあるというだけで、割とこじつけに近いかも…。
わかりやすい箇所で言うと、1:24からカメラワークの流れは、
自撮りをする2人→スマホ→自撮りを終えたスマホを戻す
という動きの流れに沿っている。
また1:27では、女性が左側に視線を向けることで、カメラも左に寄って全体が映るようになっている。

③中央付近に「目」を映す
肌感覚だが、「目」に視線が集まっていた気がする。
中央付近に目が映る寄りのカットを定期的に挟むことで、視線が散らないようになっている印象を受けた。


TVアニメ『キルアオ』ノンクレジットオープニング映像|aespa「ATTITUDE」

アニメのOPとは思えないくらいおしゃれすぎる。こんなに自由に作ってもいいんだ…。
色彩設計を学びたいと思い、カットごとにスポイトで色を抽出して、頭を捻って法則性がないか考えてみる。

基本的に青系を基準にして、色相の近い色(青緑、水色、紫、ピンク等)から2色程度足している。彩度は全体的に高め。
青色のトーンをカットごとに変えることで、青一辺倒にならず、全体を通してカラフルな印象にする。
ノレンのカットは髪色に合わせて黄色、ピンクをメインにしている。また、他キャラに比べて色味の加工があまりされておらず、メインヒロインとして印象的に描かれている。0:54~が顕著。かわいい。

その他好きな演出
①0:21
ブラインドが目の形っぽく開いている。キャラの目の色と同じ。
②0:28
青く光ると思ってなくてビックリした。
③1:10
よく見たら拳銃がずっと切り替わってる。こういう音の取り方はめっちゃ好み。


tuki. 『零-zero-』Official Music Video

こういうテーマ設定の時点で面白い作品は大好きです。
顔の隠し方のパターンが豊富で、飽きさせずに最後までこのコンセプトで貫き通したのが本当に凄い。
2:42のように、歌詞に合わせて「火花」で顔を隠したり、曲自体も要所で活かしている。
背景やライティングの色味がバリエーション豊富なのは、あらゆる手段で顔出ししようと画策していることの暗喩?背景自体がシンプルなので、絵が単調にならないようにしているのかも。

顔を隠す演出で言うと、このMVはちょっと近いかも。
ずっと隠し続けているわけではなく、むしろ見えるようになった時のカタルシスを楽しむ作品ではある。
sumika / Beatnik -Bird-【Music Video】


TVアニメ「正反対な君と僕」オープニング映像

良すぎる!!!???
「正反対」というキーワードを、最大限まで広げて映像化しているのが大変素晴らしいです。
私事で申し訳ないのですが、実は「正反対な君と僕」の原画展のPVを作らせていただいたことがあって、その際も「正反対」をキーワードに構成を組んでいます。

15秒の映像なので、シンプルな裏表の表現に絞って制作しましたが、このOPを見せられたらさすがに脱帽……。

「正反対」を活かした映像表現を抜粋して紹介しますが、「同じものでも、見方によって意味合いや見え方が変わる」といったニュアンスで自分は解釈しています。
・0:06~0:12
みんなでポーズをとってタイトルの文字を形作る。
・0:21~0:24
ブロックの穴あき部分を顔に見立てて、X軸回転を調整して表情のように見せる。谷くんの広角に合わせてブロックも笑顔に見える角度に調整。
・0:29~0:30
裏表で右手左手がそれぞれ貼り付けてある。高速回転させることで、両手でハートを作っているように見える。
・0:42~0:45
水を入れることで背中合わせだったのがお互い向き合う。
絵が反転する原理↓

・0:51~0:53
シュレーダーの階段図形を利用した錯視。階段を上ったはずが降りていたというもの。その手があったか…。

コップや錯視の例を見ると、いかに教養が大事であるかを身に沁みて感じます。映像の勉強だけでなく、色んなことを経験して、映像の引き出しを限界まで増やし続けるべし。


アニメ『BEASTARS FINAL SEASON』 Part2ノンクレジットED│SEVENTEEN「Tiny Light」

「BEASTARS」は漫画もアニメも拝見していないので、色々憶測で話します。間違ってたら非常に恥ずかしい。
一番目についたのが、レゴシ(狼)の向かう方向。上手(画面右側)から下手(画面左側)に向かうのが前向きな感じになっている点。
困難に立ち向かったり成長を描く場合、下手から上手に向かうのが多いはずなので、それとは逆行している印象を受けた。
「上手→下手は追い風になっている」と風の噂で聞いたので、むしろ心のつっかえが取れて、心置きなく走り出すような表現で描いているとか…?
母親?っぽい狼が出てきたり、晴れやかな表情で走り出しているから、一応筋は通らなくはなさそう。
答え合わせは「BEASTARS」を読破するまでのお楽しみとします。

※上手と下手のざっくりした関係性
上手:強者、安定
下手:弱者、不安定


初星学園 「一体いつから」Official Music Video (HATSUBOSHI GAKUEN - Ittai itsukara)

上手下手の話に関連してこの動画も紹介。
まず自分は学園アイドルマスターを嗜んでいるので、一ファンとして素晴らしいMVを見られて満足です。
ちなみに、本動画の上手下手の流れは結構わかりやすいです。

【1番】
手毬は中央から下手側に配置。体の向きも基本的に下手側で、光に背を向けており、過去のトラウマだったり状況が良くないことを描写。
しかし、1:09のプロデューサーのメモ書きから流れが変わり、差し込む光(上手方向)の方を向いて、感情も前向きに変わる。

【2番】
逆光にならず、1番よりも前向きになれている様子。
2:03から過去の弱い自分のシーンに切り替わる。下手方向へのカメラワークで、暗い過去であることを描写。

【Cメロ】
今の手毬は上手側の上半分、過去の手毬は、下手側の下半分に配置。
現状、過去の手毬を置き去りにしているので、今の手毬が下手側に向かって走り出し、「嫌いだった自分」を迎えに行き受け入れるようになる。

【ラスサビ】
観客が下手側、アイドルである手毬が上手側にいる。


Gemini / めろくる feat. 鏡音リン、鏡音レン

ゆっぴさんの制作。この方はモーションやカットの繋ぎが抜群に上手いので、参考にできそうな箇所をいくつか挙げていく。
・0:37
連続したカットの畳みかけ。なぜ見やすいのかを考えてみる。
①画面下から星が2つ登場。右の星が少し中央寄りで、目につきやすい。
②鏡音レンを右側に配置。星形で形の共通点を作る。
③手前の黄色い中央寄りに配置。
④鏡音リンを左側に配置。星形で形の共通点を作る。
形で共通点を作りながら、右から左へ自然と誘導しているのがわかる。

・1:02~1:04
背景の黄色が深い青に変わる。おそらく「空」「ら」の文字色と被らないようにするため。
また、奥に行った星が中央辺りに残って、「見つけて!」のカットに切り替わる際の繋ぎとして機能している。

・2:26~2:27
シェイプレイヤーの星から3Dモデルの星に繋げるトランジション。これ個人的に凄いと思ったのが、3Dの星に切り替わった後に、倒れる動きをつけたところ。ただの止め絵にならずに、トランジションの方向(Z軸方向)とも一致しているので違和感もない。

・2:49~2:53
2:49で上方向へのバウンドを意識づける。
2:53でカットが切り替わる際に、キャラの入った図形が若干上方向に跳ねる。デザインの違うカットを繋げる際に、動きで共通点を作り、違和感を減らす。


おわりに

長々と書き連ねましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
結構勉強になったので、出来れば毎月続けたいです。最悪暇を見つけて数か月分まとめて更新します。

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