会社を「ベーシックインカム」とせよ。
少し過激なことを言います。
でも、これが2020年代の最も合理的なワークスタイルだと、本気で思っています。
会社員を続けながら、土日の時間を全部「自分の名前で勝負するための事業やコンテンツ」に全振りする。そして、会社をただの安定収入装置——つまり「ベーシックインカム」に格下げする。
「副業禁止の会社なんですけど」という声が聞こえてきそうです。それについては後で話します。まずは、なぜこの発想が超現代的なのかを聞いてください。
「会社の看板」は借り物である
あなたが今、仕事で成果を出しているとします。
その成果は、どこに蓄積されていますか。
会社の実績として、会社のデータベースに、会社の評判として——そうです、すべて「会社の資産」として積み上がっています。
あなたが会社を辞めた瞬間、その実績はすべて置いていくことになります。「○○株式会社の営業部長として年間売上10億円を達成した」という経歴は残りますが、その信頼関係も、顧客も、チームも、すべて会社のものです。
これが、「会社の看板に依存している状態」です。
会社の看板があるから電話に出てもらえる。会社の名刺があるから会議に呼ばれる。会社のブランドがあるから信頼される。——では、その看板がなくなったとき、あなたには何が残りますか。
「自分の名前」で勝負するとはどういうことか
「自分の名前で勝負する」とは、大げさな話ではありません。
SNSで発信を続けること。ブログやnoteで専門知識を書き続けること。YouTubeやPodcastで自分の考えを発信すること。小さくてもいいから、自分で何かを販売してみること。
これらはすべて、「自分という人間への信頼」を積み上げる行為です。
会社の看板ではなく、「○○さんが言うなら信頼できる」「○○さんが作るなら買いたい」という状態を、少しずつ作っていくことです。
この積み上げは、会社を辞めても消えません。転職しても、独立しても、リストラされても、ついてきます。
土日の使い方が、5年後の自分を決める
ここで、二人の人間を比較してみます。
Aさんは、平日は会社で働き、土日は休息とエンタメに使います。5年後、会社での経験は積み上がっていますが、「自分の名前」での実績はゼロです。
Bさんは、平日は会社で働き、土日の時間をコンテンツ発信と小さな事業構築に使います。最初の1〜2年は全く反応がありません。しかし、3年目あたりから少しずつ認知が広がり、5年後には「自分の名前」で仕事が来るようになっています。
5年後の差は、「才能の差」ではありません。「土日の使い方の差」です。
もちろん、Aさんの土日の過ごし方が悪いわけではありません。休息は必要です。しかし、「全部休息に使う」のか「少しだけ未来への投資に使う」のかで、5年後の選択肢の数が全く変わります。
「個人ブランド」は複利で育つ
ここで、少し長期的な視点を持ってほしいのです。
会社での仕事は、基本的に「線形」に積み上がります。今月頑張れば今月の評価につながる。しかし、個人の発信やコンテンツは、「複利」で積み上がります。
1年前に書いたnoteの記事が、今日も読まれている。3年前に作ったYouTube動画が、今日も再生されている。2年前に始めたXのアカウントが、今日も新しいフォロワーを獲得している。
これが、個人コンテンツの最大の強みです。「過去の自分が今日も働いてくれる」状態を作れます。
会社での仕事は、あなたが休んだ日は止まります。しかし、コンテンツはあなたが寝ている間も動き続けます。
最初の1〜2年は、この複利の効果がほとんど見えません。だから多くの人が途中でやめます。しかし、続けた人間だけが、3年目以降の「急激な加速」を体験します。
土日の数時間を、この複利の種まきに使う。それが、「超現代的ワークスタイル」の本質です。
「副業禁止」の壁をどう越えるか
「うちの会社、副業禁止なんですよね」という方へ。
まず確認してほしいのですが、「副業禁止」と「情報発信禁止」は別物です。多くの会社の就業規則で禁止されているのは、「競合他社での就業」や「会社の機密情報の漏洩」であって、個人ブログやSNSでの発信を禁止しているケースは少数です。
次に、「収益化しない発信」は副業ではありません。noteで記事を書く、Xで考えを発信する、これらは副業ではなく「個人の表現活動」です。
そして、副業禁止規定がある会社でも、「社外での活動が本業に支障をきたさない限り」という但し書きがついているケースが多い。要は、本業をちゃんとやっていれば、問題になりにくいのです。
もちろん、就業規則をきちんと確認することは必要です。しかし、「副業禁止だから何もできない」という思考停止は、一度疑ってみてください。
「会社員」という最強のリスクヘッジ
最後に、この戦略の最大のメリットを伝えます。
会社員として働きながら自分の事業を作ることの最大の強みは、失敗しても死なないことです。
フリーランスや起業家が事業で失敗すると、収入がゼロになります。しかし、会社員として安定収入を確保しながら副業・発信をしている場合、失敗しても翌月の給与は振り込まれます。
これは、圧倒的なリスクヘッジです。
会社を「ベーシックインカム」に格下げするということは、会社を馬鹿にすることではありません。会社という安全網を最大限に活用しながら、その上で自分の未来を自分で作るということです。
会社に感謝しながら、会社に依存しない。この両立が、2020年代の最も賢いワークスタイルです。
あなたの今週末の予定に、「未来への投資」は入っていますか。
会社に感謝しながら、会社に依存しない。その両立を体現する人間が、これからの時代の「本当の強者」です。
さあ、今週末から始めましょう。最初の一歩は、完璧でなくていい。雑でいい。動くことが、全てのスタートです。
それでは。
良き一日を。
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