見出し画像

暗記で終わらせない。シェリー酒とマイクラに学ぶ「一生モノの知識」の身につけ方

ここ最近は資格試験などを受ける機会も減りましたが、皆さんは新しいことを学ぶ際、どのような工夫をされていますか?

学生時代の試験勉強を思い返すと、教科書の重要語句に蛍光ペンでマーカーを引いたり、単語帳を何度も見返したり、あるいはノートにひたすら書き写したり……。「試験までにどうしても覚えなければならないこと」を必死に暗記した経験は、誰しもあるのではないでしょうか。

わが家の小学生の子供たちを見ていると、まだ暗記に特化した勉強はしていませんが、漢字などは「とにかく書いて覚える」というスタイルで取り組んでいるようです。一人一台タブレットPCが配布され、デジタル教材も活用していますが、やはり「紙に書くほうが覚えやすい」とのこと。書き順が動画で確認できるのは、デジタルならではの便利さですね。

ただ、こうした短期間の詰め込みで得た記憶は、試験が終わった後も「将来に役立つ知識」として残っているのでしょうか。
なんとなく大枠は覚えている、少し見直せば思い出せる、というレベルならまだ良いのですが、きれいさっぱり忘れてしまうことも多いはず。一方で、覚える気がなかったのに、なぜか勝手に記憶に定着してしまったことはありませんか?

私の場合、今から17年ほど前、シェリー酒に興味を持ったことがきっかけでした。
詳しいマスターがいるスペインバルに通い詰め、お酒を飲みながらさまざまなお話を聞きました。当時はテストがあるわけでもないのに、気がつくとシェリー酒に関する知識がしっかりと定着していたのです。

なぜ、あんなによく覚えられたのか。振り返ってみると、3つの大きなポイントがあったことに気づきました。

  1. 強い関心と興味: シェリー酒特有の面白い歴史背景があり、それを魅力的に語ってくれる専門家が身近にいたこと。

  2. アウトプットの機会: マイナーなお酒ゆえに、他のお店で飲んでいる時に、学んだ知識を周りの人に話す機会が多かったこと。

  3. 形にする作業: 10年ほど前、詳しい方と一緒にiPhoneのシェリー酒アプリを制作したこと。

興味があることなら自然と質問も増え、学びが能動的になります。また、人に話すことは最高の復習になります。内容が曖昧だと上手く話せないため、次の機会にまた質問して知識を整理する……というサイクルが自然と回っていました。

ノートを取ったりはしませんでしたが、最後に挙げた「アプリ作り」は、知識の整理やラベル、ボデガ(蔵元)の情報を体系化するのに非常に役立ちました。

知識の定着という観点で見ると、学びのアプローチは「教室で講義を聞き、ノートに書き写してテスト前に暗記する」という学生時代の方法だけではないのだと、改めて実感します。

そういえば、わが家で「マイクラ(マインクラフト)」にハマっている子供たちも、攻略本を読み込み、YouTubeで研究し、学んだことを即座にゲーム内で実践しています。これも立派な学びのスタイルの一つと言えるでしょう。

せっかく時間を使って勉強するのなら、たとえ完璧ではなくても、何かの役に立つ「生きた学習」につなげたいものです。
「あのやり方は非効率だったな」と過去を反面教師にするのも一つの学びですが、今の自分に合った方法を模索し、定期的に振り返る時間が大切なのだと感じます。

こうした気づきも、こうして文章にして発信しなければ、なかなか形にはなりません。改めて「発信活動」というアウトプットの重要性を再認識する機会となりました。



いいなと思ったら応援しよう!