なぜ何件も内見することになるのか?住まい探しで大切なのは「物件を見る前」の準備
【不動産営業の方必見】
お客様が何件も内見してしまう理由は、「物件を見る前」の準備にあるのかもしれません。
この記事では、住宅購入者の視点から、その理由と住まい探しで大切な考え方を紹介します。
「3件も見たのに決められなかった。」
「週末のたびに内見へ行っているけれど、なかなか購入する物件が決まらない。」
住まい探しでは、このような話をよく耳にします。
もちろん、複数の物件を比較することは大切です。しかし、「たくさん見れば、いつか理想の物件に出会える」というものでもありません。
むしろ、内見件数が増えるほど、購入を決断しにくくなることもあります。
今回は、住宅購入者の立場から「なぜ内見件数が増えてしまうのか」、そして物件を見る前に整理しておきたいことについて考えてみます。
内見件数が増えると、何が起こるのか
内見は、住まい探しの中でも貴重な時間です。
営業担当者は物件の手配や案内を行い、購入者も休日や仕事の合間を使って現地へ足を運びます。
そのため、案内件数が増えるほど、営業担当者には移動や案内にかかる時間やコストが積み重なり、購入者にとっても時間や体力の負担が大きくなります。
さらに、多くの物件を短期間で見比べることで、「どれも良かった気がする」「何が違ったのか思い出せない」と迷ってしまうことがあります。
心理学では、このように選択肢が増えることで判断が難しくなる現象を「決断疲労(Decision Fatigue)」と呼びます。
物件を見れば見るほど比較項目が増え、「もっと良い物件があるかもしれない」と考え始めてしまうことも少なくありません。
本当の原因は「内見前」にあるのかもしれない
では、なぜ内見件数が増えてしまうのでしょうか。
一つの理由として考えられるのが、「自分たちが本当に求めているもの」を整理できていないまま住まい探しを始めてしまうことです。
例えば、
「駅徒歩5分以内」
「築10年以内」
「70㎡以上」
といった条件は考えていても、
「なぜ、その条件が必要なのか」
までは整理できていないことがあります。
たとえば駅徒歩5分を希望していても、その理由が「夜遅く帰宅するので安全な道を歩きたい」ということであれば、徒歩7〜8分でも街灯が多く安心して歩ける立地の方が、自分たちに合っているかもしれません。
条件そのものではなく、その背景にある価値観を整理することが、納得できる住まい探しにつながります。
物件を見る前に整理したい3つのこと
住まい探しを始める前に、次の3つを話し合っておくと、物件選びの軸が見えやすくなります。
① 「絶対に譲れないこと」と「できれば叶えたいこと」を分ける
希望条件をすべて満たす物件は、なかなか見つかりません。
だからこそ、「絶対に必要な条件」と「あれば嬉しい条件」を分けて考えることが大切です。
② 条件の背景にある理由を考える
「なぜその条件が必要なのか」を考えると、自分でも気付いていなかった優先順位が見えてくることがあります。
表面的な条件だけではなく、その背景にある暮らし方や価値観まで整理できると、選択肢の見え方も変わってきます。
③ パートナーと価値観を共有する
住宅購入では、ご夫婦やご家族で意思決定するケースが多くあります。
「資産価値を重視したい」
「子育て環境を優先したい」
「災害リスクをできるだけ避けたい」
など、重視するポイントは人それぞれです。
事前に話し合っておくことで、内見後の「思っていたのと違う」を減らしやすくなります。
住まい探しは「物件探し」ではなく「価値観探し」
住まい探しというと、「どの物件を見るか」に意識が向きがちです。
しかし、本当に大切なのは、その前に「自分たちはどんな暮らしを望んでいるのか」を整理することではないでしょうか。
価値観が整理できていれば、営業担当者も提案しやすくなり、必要以上に多くの物件を見なくても納得できる住まいに出会える可能性が高まります。
イエカウDX Proは、不動産会社向けの営業支援サービスですが、目指していることは同じです。
営業担当者がお客様の価値観を理解し、お客様自身も自分たちの考えを整理できる状態をつくることで、より納得感のある住まい探しをサポートしたいと考えています。
物件を見る前に、自分たちの価値観を整理する。
その一歩が、後悔しない住まい選びにつながるのかもしれません。
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