03|AI画像を「きれい」で終わらせない。伝わるデザインに変える7つのチェック | あいりちゃん
※最後に、プロンプトと画像のプレゼントがあります。
毎回、プロンプトのプレゼントがあるので、フォローしておくといいことあるかも・・?
画像生成AIで、きれいな画像は作れるようになりました。
でも、こんなことはありませんか?
目を引くのに、何を伝えたいのか分からない
商品も文字も背景も、全部が主張している
雰囲気は良いのに、広告や投稿には使いにくい
プロンプトを長くしても、狙いに近づかない
ひらめいた!
足りないのは、装飾の言葉ではなく「何を、どの順番で見せるか」という判断かもしれません。
デザインは、ただ見た目を整えることではありません。目的、受け手、文脈に合わせて、情報の優先順位と関係性を設計することです。
この記事では、生成した画像を「それっぽい一枚」から「伝わるデザイン」へ近づける7つのチェックをまとめます。画像生成の前にも、生成後の修正にも使えるよう、プロンプトへ追加できる短い英語フレーズも添えました。
あとで画像を作るときに見返せるよう、保存して使ってください。
1.主役は、一つに絞れているか
良いデザインは、すべてを同じ強さで見せません。
商品、人物、見出し、装飾、背景。全部を目立たせると、見る側は「最初にどこを見ればいいのか」を決められなくなります。
まず決めたいのは、この画像で最初に認識してほしいものです。
たとえば化粧品広告なら、主役は「商品」なのか、「使用後の印象」なのか、「価格」なのか。同じ商品でも目的によって変わります。
プロンプトへ足す言葉:
`single focal point, clear visual hierarchy, minimal secondary elements`
生成後の確認:
「3秒だけ見たとき、最初に何が目に入る?」
答えが割れるなら、主役以外を少し弱める合図です。
2.余白は、読む順番を助けているか
余白は、何もない場所ではありません。
主役を際立たせ、別の情報との境界をつくり、視線を休ませるための場所です。要素を減らさなくても、間隔を変えるだけで情報のまとまりは見えやすくなります。
文字を後から載せる画像なら、生成時点で文字の居場所を予約しておくことも大切です。
プロンプトへ足す言葉:
`ample negative space, breathing room, clean uncluttered background, space reserved for copy`
生成後の確認:
「文字を置ける静かな場所がある?」
余白を増やすとデザインが減るのではなく、主役が見えるようになります。
3.関係する情報は、近くにまとまっているか
人は、近くにあるものを同じグループとして認識します。
商品名と商品、価格と購入条件、見出しと説明文。関係するものが離れていると、読む側は頭の中で組み合わせ直さなければなりません。
反対に、関係のない装飾が近すぎると、意味のある情報に見えてしまいます。
プロンプトへ足す言葉:
`group related elements together, clear separation between information groups`
生成後の確認:
「説明がなくても、どれとどれがセットか分かる?」
ここだけ変えると、ぐっとまとまります。
4.整列に、一本の基準線があるか
「なんとなく素人っぽい」の正体は、小さなズレであることが少なくありません。
見出し、本文、商品、ロゴの端が少しずつずれていると、視線は内容より位置の違和感に引っ張られます。
画像生成AIに整然としたレイアウトを求めても、細かな整列や文字組みは崩れることがあります。生成後にグリッドを当て、人が最終調整する前提で考えると安定します。
プロンプトへ足す言葉:
`grid-based composition, precise alignment, consistent margins`
生成後の確認:
「左端、中央、下端のどこかに、揃って見える線がある?」
5.コントラストは、役割の差になっているか
コントラストは、単に派手にする技術ではありません。
大きい/小さい、明るい/暗い、鮮やか/穏やか、太い/細い。こうした差を使って、重要度の違いを伝える技術です。
すべてを高彩度にすると、差がなくなり、結局どれも目立ちません。主役を強くするなら、背景や脇役を弱める設計も必要です。
プロンプトへ足す言葉:
`strong subject-background separation, restrained background, high contrast on the focal element`
生成後の確認:
「目立つ差が、伝えたい順番と一致している?」
文字を載せる場合は、見栄えだけでなく可読性も確認します。小さい通常文字では、WCAG 2.2が示す4.5:1以上のコントラスト比が一つの実務的な目安です。
6.視線の流れに、次の行き先があるか
読みやすい画像は、視線が迷いません。
見出しから主役へ、主役から補足へ。見る順番が自然につながっています。反対に、画面の四隅で強い要素が競うと、視線が何度も飛び、理解に時間がかかります。
配置をプロンプトで具体的に決めると、改善しやすくなります。
プロンプトへ足す言葉:
`headline area at top left, hero subject in the center, supporting element at bottom right, natural eye flow`
生成後の確認:
「1番目、2番目、3番目に見る場所を説明できる?」
説明できなければ、画像の中でも順番が曖昧な可能性があります。
7.“好き”ではなく、“目的に合う”で選べているか
画像生成AIは、短時間で多くの候補を作れます。
だからこそ最後に差がつくのは、生成枚数ではなく選び方です。
「一番きれい」「一番好み」だけで選ぶと、用途とのズレを見落とします。広告なら商品が認識できるか、記事なら内容を予告できるか、ブランド投稿なら色や空気感に一貫性があるか。評価軸は目的から決めます。
候補を比べるときは、次の5項目を各5点で採点すると判断しやすくなります。
主役の明確さ
読む順番の分かりやすさ
文字を載せる余白
用途・媒体との適合
ブランドらしさ
生成後の確認:
「この画像を採用する理由を、好み以外の言葉で説明できる?」
AI時代のデザインは、作る力だけでなく、選ぶ力、直す力、確かめる力に表れます。
7項目を一度に指定する実用プロンプト
下のテンプレートは、商品広告やSNS投稿のベースとして使えます。角括弧の中だけ置き換えてください。
[媒体と用途]に使用する、[主役]を中心とした[画像の種類]を作成する。目的は[受け手に起こしたい理解・印象・行動]。
主役を一つに絞り、最初に[最優先で見せる要素]、次に[補助情報]へ自然に視線が流れる構図にする。single focal point, clear visual hierarchy, minimal secondary elements.
[文字を置く位置]に十分な余白を残す。ample negative space, breathing room, clean uncluttered background, space reserved for copy.
関係する要素は近くにまとめ、情報グループ同士は明確に分ける。group related elements together, clear separation between information groups.
グリッドに基づく構成、正確な整列、統一された余白を使う。grid-based composition, precise alignment, consistent margins.
主役と背景を明確に分離し、背景は控えめにする。strong subject-background separation, restrained background, high contrast on the focal element.
配色は[主色]を中心に、[補助色]を限定的に使う。雰囲気は[求める印象]。不要な文字、ロゴ、透かし、過剰な装飾、複数の主役、散らかった背景は入れない。
アスペクト比は[比率]。後から文字を配置しやすい完成度の高い構図。長いプロンプトが強いのではありません。
大切なのは、主役、順番、余白、関係、整列、差、採用基準が決まっていることです。モデルや用途に合わせて、不要な行は削ってください。
保存用チェックリスト
画像を生成したら、最後にこの7問だけ確認します。
[ ] 最初に見せたい主役が一つに絞れている
[ ] 文字や情報を置く余白がある
[ ] 関係する情報が近くにまとまっている
[ ] 整列の基準線と余白が揃っている
[ ] コントラストが重要度の差になっている
[ ] 視線が1番目から3番目まで自然に流れる
[ ] 好みではなく、目的に合う理由で採用できる
全部を一度に直さなくても大丈夫です。
まず一つ、いちばん弱い項目だけ変えて再生成してみてください。失敗じゃなくて、次の素材です。
きれいな画像を作ることが、ゴールではありません。
誰に、何を、どの順番で伝えるか。
そこまで決めたとき、画像は「それっぽい一枚」から「目的を持ったデザイン」に変わります。
次に画像を作るとき、この7項目を一緒に試してみよっ。
プレゼント🎁

【プロンプト】
青いガラス花瓶、赤いポピー2輪、緑の洋梨を主役にした、手作り感のあるエディトリアルコラージュ。生成り色の手すき紙を背景に、切り抜いた紙の不均一な縁、ざらついた紙肌、かすれたスクリーン印刷、わずかな版ずれ、鉛筆線、薄い絵具跡を残す。左右非対称で余白を多めにし、主役同士は重ねすぎない。色は生成り、コバルトブルー、朱赤、オリーブ、木炭色。縦型2:3、文字なし、人物なし、ロゴなし、透かしなし。写真のように整えすぎず、歪みと色ムラは少量だけ残す。汚れた印象、過度な破損、光沢の強い3D表現、完璧なベクター線は避ける。
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参考資料
Nielsen Norman Group, “5 Principles of Visual Design in UX”
https://www.nngroup.com/articles/principles-visual-design/Nielsen Norman Group, “Proximity Principle in Visual Design”
https://www.nngroup.com/articles/gestalt-proximity/W3C, “Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.2”
https://www.w3.org/TR/WCAG22/Adobe, “Write effective text prompts for Adobe Firefly”
https://helpx.adobe.com/firefly/web/work-with-images/generate-images/writing-effective-text-prompts.html
※デザインの最適解は、媒体、対象読者、目的によって変わります。本記事のチェック項目は、生成結果を評価し改善するための基本的な判断軸として使用してください。
