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#1 「あなたがみてくれてよかった」

これは私が看護学生の頃の話。

初めて受け持ち患者がついた実習。

患者さんの情報を取って、
何が必要で、
どんなケアをするか計画する。

それを実行した初めての実習でした。

初めての血圧測定。
マンシェットを腕に巻いたら勝手に測れるやつじゃなくて、
聴診器を使って測るやつ。
学生の時しか使ってない笑

本当に緊張したことを覚えている。

計画して実施したケアは手浴。

指導担当者に見守られながら、
ぎこちないながらも無事にできた。


一週間の実習の最後の日。

患者さんに挨拶をしに行った。

すると患者さんからこんなことを言われたのだ。


「あなたがみてくれてよかった」


嬉しかった。

でも「なんで?」という驚きの方が強かった。

技術も完璧じゃない。

アセスメントもできない。

会話もちゃんとできていただろうか。


それでもそう思ってくれた。

なぜだろう。


一生懸命だった。

患者さんのことを知ろうとした。

患者さんのためにと必死だった。

患者さんに向き合っていた。


それが伝わったのだろう。


私はこの実習での学びでこう書いたのを覚えている。

「技術が完璧ではなくても、
その人のためを思って行動すると相手に伝わると学んだ」



今振り返ってみて思う。

私は「技術以上に"人として"の誠実さを大切にしたい」
という看護観、価値観に最近気づいた。

そう思っていた。

でも、
大学病院に入職して、
救急病棟から一般病棟を経て、
ちょっと寄り道して(失敗したけど実は起業してました)、
サ高住看護師になった。

いろんな経験をしてきたけど、
根っこはこの出来事だったんだ。

そして言語化できてなかっただけで
一貫してたんだ。

そう気づいた。

今だって完璧じゃない。

わからないこともたくさんある。

利用者さんを怒らせちゃうことだってある。

医師とうまくやり取りできないなと
モヤモヤすることもある。

それでも利用者さんに
「あなたが来てくれると嬉しいの」
「あかりさんは優しいから好き」と言ってもらえたり。

完璧じゃなくても
日々のちょっとした行動の積み重ねが
そうさせてくれているんだと思う。

あの日から
私が大事にしていることは変わってなかった。

間違いなく私の原点だった。

そんな今の私を形成してきた、
過去の出来事を
このマガジンでは綴っていこうと思う。



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あかり|病棟→サ高住看護師💉 いただいたチップは自己研鑽費に使わさせていただきます。