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マイクロプラスチックが、2024年までの10年間で、海水1立方mの中央値では205個も!

こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは、海にどの位、「マイクロプラスチック」が漂っていると思いますか?

「マイクロプラスチック」はプラスチックごみが5mm以下の大きさに細かくなったもので、魚などが飲み込みやすいので、生態系への影響が危惧され続けています。

また、毎年6月5日は国連が定義した「世界環境デー」です。

国連環境計画(UNEP)のトップのインガー・アンダーセン事務局長が、世界中で社会問題となっているマイクロプラスチックの汚染の阻止に向け、
海や海岸、土壌、そして、私たちの身体の中でも問題であるマイクロプラスチックを、国際社会は連帯して撲滅しなければなりません
と主張しました。

2025年8月にスイスで開催される国際会議で、「世界環境デー」の主題は「プラスチック汚染をなくそう」で、法的拘束力のある条約案の合意を掲げる意向を重ねて強調しました。

参考:UNEP “プラスチック汚染防止へ国際社会連帯を” 世界環境デー NHK NEWS WEB(2025年)

ポリ袋やペットボトルなどが波などで細かく砕かれてできる以外にも、研磨剤などにも含まれます。海洋流出が問題となっていますが、全体の状況はよく明らかではありませんでした。

その「マイクロプラスチック」がどれほど、海に漂い続けているのか、最新の研究成果が、先日発表されました!

海の生態系への影響が懸念されている「マイクロプラスチック」の分布状況に関して、過去10年間に世界各地で収集されたデータを総括して解析すると、海の中のあらゆる深さに分布していることが判明したと、海洋研究開発機構(JAMSTEC)などが明らかにしました。

海面付近だけでなく、海溝のような深海部に至るあらゆる水深で高濃度で含まれていることも判明し、生態系への影響が懸念されていて、「既に無視できない量に達している」と警鐘を鳴らしています。

2025年5月1日、この研究成果は、科学誌[ネイチャー]にて発表されました。

今回は、どれだけ「マイクロプラスチック」が海に留まり続けているのか?、最後の自分の感想の部分では、分解されたとある「マイクロプラスチック」の釣り糸についても、アナウンスします。

「マイクロプラスチック」に関する国際調査を10年間行った結果、海水1立方mでも、205個という中央値が!

JAMSTECなどの国際研究チームは、「マイクロプラスチック」の分布状況を網羅的に解析しようと、2014年から2024年に各国の研究者が大西洋や太平洋など1885ヵ所で行った調査に関して、記録を解析しました。

すると、「マイクロプラスチック」が水面付近から水深数千mの深海に至るまで海の中のあらゆる深さに分布していることが判明し、特に0.1mm未満の比較的小さなものは均一に広がる傾向が見られました。

海水1立方mに含まれていた「マイクロプラスチック」の中央値では205個で、汚染は広範囲に拡大していました。北太平洋の水深2000mで「マイクロプラスチック」の中央値では600個確認されるなどといった、深海でも高濃度な地点もありました。

傾向としては沿岸域は沖合域よりも多く水深が深いほど減っていましたが、0.1mm未満の微小な粒子は水深が深くなってもほとんど減りませんでした。海水中に長い間留まる可能性があります。

環境海洋学が専門で、解析を行ったJAMSTECのシィエ・ジャオ副主任研究員は、
「海が巨大な『マイクロプラスチック』の貯蔵庫になっていることが判明し驚きました。『マイクロプラスチック』の多さに衝撃を受けました。海は『マイクロプラスチック』の巨大な『貯蔵庫』みたいです。

様々な大きさで存在するため、『マイクロプラスチック』は沈むのに時間がかかるため長期間に渡り、あらゆる生物に影響を及ぼします。今回は違うやり方の調査データを総括して解析しましたが、近い将来、世界中の研究者と連携して、統一した手法で調査していきたいです」
と説明しました。

参考サイト

マイクロプラスチック汚染、深海部に至るあらゆる水深で高濃度…研究者「既に無視できない量に」 読売新聞(2025年)

「マイクロプラスチック」世界各地の海中のあらゆる深さに分布 NHK NEWS WEB(2025年)

海洋物理学が専門の九州大学の教授の男性は、
「『「マイクロプラスチック」』は断片的な情報しかありませんでしたが、全体像を理解する指標となる貴重な解析結果と言えます。調査方法を統一するなどして観測を進める必要があります」
と述べました。

その他の「マイクロプラスチック」のニュース

画像引用・参考:これまで分解しないとされていた市販の釣り糸が海洋で生分解することを発見――ゴーストギア(漁業系プラスチックごみ)問題解決の決定打に――  九州大学(2025年)

東京大学や愛媛大学などの研究グループは、海中では分解しないと想定されていたナイロン製の市販の釣り糸の一部が微生物などの機能で海の中で分解されることが判明したと明らかにしました。

研究グループによれば、ナイロンはこれまで生分解されないと想定され、生分解が進めばCO2と水に分解されるので、強度が高く安価な素材のため、漁網などに用途を拡大できれば、「マイクロプラスチック」のごみ対策に結び付くことに期待が持たれています。

東京大学などの研究グループは、ナイロンなどのプラスチック漁網や釣り糸の材料として活用されていますが、海中でほぼ分解せず、長い時間留まって、釣り糸が切れて、放置された漁具が海鳥やウミガメに絡まるなどのゴーストギアの被害が多く発生しています。

微生物で分解されるプラスチックも開発されていますが、コストや強度に課題があって普及は進んでいなくて、生態系への影響が危惧されています。

東京大学などの研究グループは、愛媛県の沖合で、市販の複数の釣り糸を約半年間、海の中に浸したままにする実験を実施し、釣り糸の変化を比べました。

プラスチック素材約1000種類を海に沈める実験も実施しました。すると、予想に反して市販の釣り糸の一部に分解の兆候を見せるものがありました。

その結果、「ナイロン6」と「ナイロン66」という2種類の素材を一定の割合でかけ合わせた釣り糸の表面に、「生分解」と言われている微生物などの機能で、分解の後が確認され、海の環境を再現した実験でも生分解が確認できました。

それぞれ単独では分解しませんが、かけ合わせた素材は海中で分解が進み、3ヵ月で強度が5分の1にまで下がりました。

高分子材料学が専門の、研究グループの東京大学の伊藤耕三特別教授は、
「今まで生分解されないと思われていたので、最初はありえないとも感じました。世界的な問題となっている海洋汚染の歯止めになります。生分解の仕組みが解明されると、釣り糸だけでなく漁具全般に応用できて、課題の解決に至るのではないでしょうか?」
と述べました。

参考サイト

ナイロン製の釣り糸が「海で分解」、特定の製造条件で…「海洋プラごみ問題の解決に」 読売新聞(2025年)

市販釣り糸の一部 微生物が海中で分解 東京大や愛媛大など研究 NHK NEWS WEB(2025年)

東京科学大学の名誉教授の男性は、
「ナイロンは分解しないという常識を覆す驚きの新しい発見です。用途に合わせて分解しやすさを調整するなどといった、国際的な開発競争が開始するのではないでしょうか」
と語りました。

ゴーストギアに関しては、2025年に、仕事をする自社メディアで記事を書きました。

あの時も、相当な被害に頭を抱えていましたが、本題の部分は悩む話でも、釣り糸の部分では、希望が持てました。

少しでも未来の世代に、「マイクロプラスチック」の問題を残さないためには、少しずつ解決法を、今の私たちの世代で見つけていければ、そう思っていますー。