マインドサーカス 中谷美紀

最近ずっと聞いている。いいお歌。
ふと浮かんだのは、遠野なぎこさんのこと。
私は特にファンだったというわけではない。バラエティに出ているのを何度か拝見したのと、出演されていた街録チャンネルで話しておられたことが彼女のことで知っているすべて。

幼少期に母親から否定されるって、本当に性格がゆがむし、絶望する。悲しいを通り越して、絶望。幼少期に絶望してしまうと、成長してもなかなか前向きになりにくい。人をちゃんと愛せなくなる。愛の表現が分からなくなるから。
遠野さんほどではないけれども、私もいくつか悲しい経験はある。面と向かって容姿をいじるのは日常だったし、大事にしていたものを投げつけられて壊されたり。
幼いころはただおびえて泣いていたけれども、中学生頃から負けないでやり返すようになった。やられたら倍にして返す。もともと一方的に殴るけるような暴力はなく、昭和のしつけの範疇のことだったので話は簡単。父親は決して怒らない、穏やかな人なのでそれも救いだった。
やり返すようになると理不尽なことはされなくなった。私とやりあっても口で負けるってことに気づいたからだろう。子どもの頃のくやしさを胸に、反抗期以降は絶対負けなかったし謝らなかった。
当時はいい子で、ずっと母親に従順だったきょうだいは、今になってやっと「母親が嫌いだ」という認識を持てるようになったようだ。忍耐も才能なら、理不尽なことに怒るのも才能。
とはいえ、親としてやるべきことはちゃんとしてもらっているので、今は関係は良好だし老後の面倒も見るつもり。だけれども人間としては好きになれない。
私のことを書きすぎてしまった。今日書こうと思ったのは、マインドサーカスを遠野さんに捧げたかったから。私の歌でもないけど、この歌を彼女に聞いてほしい。

「君の誇りを汚すものから 君を守っていたい
野蛮な街に心が負けてしまわないように
偽りだらけのこの世界で愛をまだ信じてる
少年らしさは傷口だけど君のナイフ」

坂本教授と売野雅勇さん、素敵な作品をありがとうございます。
遠野なぎこさんのご冥福をお祈りします。


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