α7R VIが80万円台になるなら、α7C IIやα7 Vを長く使う計画はかなり合理的かもしれない
ソニーα7R VIの噂が出ている。
現時点ではあくまで噂段階だが、SonyAlphaRumorsでは、α7R VIについて「約6700万画素のフル積層型センサー」「30コマ/秒」「プリキャプチャ」「新ボディ」「新メニュー」「新バッテリー」「価格は米国で約5000ドル、欧州で5500ユーロ近辺」といった情報が掲載されている。日本語圏でもデジカメinfoなどがこの噂を取り上げている。
これが本当なら、α7R VIは単なる高画素機の更新ではない。
ボディ形状も変わる。
メニューも変わる。
バッテリーも変わる。
センサーも積層化される可能性がある。
つまり、α7R VIは「α7R Vの後継機」というより、次世代αの入口のようなモデルになるかもしれない。
しかし、そこで問題になるのが価格である。
米国価格が約5000ドル、欧州価格が5500ユーロ近辺という噂が本当なら、日本国内では70万円台後半から80万円台になっても不思議ではない。すでにα1 IIが非常に高価な領域にあることを考えると、α7Rシリーズも完全に“趣味で気軽に買い替えるカメラ”ではなくなっていく。
ここで急に、α7C IIやα7 Vの存在感が変わってくる。
α7 Vはソニーストアでボディのみ416,900円税込。しかも付属バッテリーは従来のNP-FZ100である。
α7C IIも有効約3300万画素のフルサイズ機で、コンパクトなボディに現代的なAF性能を詰め込んだ、かなり完成度の高いカメラだ。
もちろん、α7R VIのような超高画素・高速・次世代ボディには夢がある。
しかし、冷静に考えると、すべての人に6700万画素や30コマ/秒が必要なわけではない。ライブ撮影、ポートレート、日常スナップ、旅行、SNS、note用の写真、商品撮影。こうした用途なら、3300万画素クラスのα7C IIやα7 Vでも、十分すぎるほど戦える。
むしろ大事なのは、同じボディを長く使って、操作感を体に入れることだと思う。
カメラはスペック表だけで写真を撮る道具ではない。
どこにボタンがあるか。
露出補正をどの指で回すか。
AFエリアをどう動かすか。
ライブ中に、どのタイミングでシャッターを切るか。
暗い会場で、どこまでISOを上げられるか。
こういう感覚は、買い替えるたびにリセットされる。
さらに、新バッテリーが採用されるとなれば、ボディ価格だけで済まない。予備バッテリー、充電器、外出時の運用、撮影バッグの中身まで変わる可能性がある。新世代になることは魅力だが、同時に周辺コストも増える。
その意味では、今のNP-FZ100世代のα7C IIやα7 Vを長く使うという選択は、かなり現実的だ。
α7C IIなら、軽さと画質のバランスがある。
α7 Vなら、より正統派の操作性と新しい性能がある。
どちらも、今後数年の撮影を支える中核ボディとして十分に強い。
カメラ価格は、もう昔の感覚では見られない。
「新型が出たら買い替える」ではなく、
「今、自分の撮影に必要な性能を持つボディを選び、長く使う」。
これが、インフレ時代のカメラ選びになるのかもしれない。
α7R VIが80万円台になるなら、それはソニーの技術が高くなったという話でもある。
しかし同時に、α7C IIやα7 Vのような“現実的に買えて、長く使えるボディ”の価値が、逆に上がるということでもある。
最高峰を追いかける楽しさはある。
しかし、写真を撮り続けるための合理性は、別の場所にある。
これからの数年、α7C IIやα7 Vをじっくり使い込む。
それは妥協ではなく、かなり賢い選択になると思う。
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