シリアル番号がシールのレンズは、剥がれに注意したい
中古レンズを購入するとき、多くの人はレンズ内のカビや曇り、外装の傷、AFの動作などを確認する。
しかし、もうひとつ見落としたくないのが、シリアル番号である。
レンズによっては、シリアル番号が鏡筒に刻印されているのではなく、シールで貼られているものがある。このタイプは、長年の使用や清掃、摩擦によってシールが剥がれてしまう可能性がある。
シリアル番号はただの管理番号ではない
シリアル番号は、そのレンズ一つひとつを識別するための重要な情報である。
中古カメラ店では、商品の管理や査定、販売履歴の確認などに使われる。場合によっては、盗難品や不正に持ち込まれた商品の確認にも関係する。
そのため、シリアル番号が確認できないレンズは、店舗側にとって扱いにくい商品になってしまう。
シールがないと買取を断られることもある
シリアル番号のシールが剥がれているからといって、必ずしもレンズが使えないわけではない。
撮影自体には何の問題もない場合が多い。
しかし、売却しようとしたときに、買取を断られるケースがある。店舗によっては減額で対応することもあるが、シリアル番号が確認できないという理由で受付自体を断る場合もある。
これは店舗が意地悪をしているわけではない。
買取後に盗難品だったことが判明したり、商品の個体確認ができなかったりすれば、店舗側が大きなリスクを抱えることになる。リスクを取れない以上、買取を拒否する判断になるのは自然である。
中古で買うときにも確認したい
中古レンズを購入するときは、外観写真の中にシリアル番号が写っているか確認したい。
特にフリマアプリやオークションでは、次の点を見ておくと安心である。
シリアル番号のシールが残っているか。
番号が読める状態か。
シールの端が浮いたり、剥がれかけたりしていないか。
商品写真で確認できない場合は、出品者に質問したほうがよい。少し細かすぎる確認に見えるかもしれないが、将来の売却まで考えれば重要なポイントである。
清掃時に強くこすらない
シリアル番号シールのあるレンズは、清掃方法にも注意したい。
アルコールを含むクリーナーや強い摩擦によって、印字が薄くなったり、シール自体が剥がれたりする可能性がある。
汚れが気になっても、シール周辺は強くこすらないほうがよい。
剥がれかけている場合も、自分で接着剤を使って補修するのは避けたほうが無難である。補修跡があると、改変を疑われる可能性もあるからだ。
小さなシールが資産価値を左右する
シリアル番号のシールは、撮影中にはほとんど意識しない存在である。
しかし、売却するときには、その小さなシールが大きな意味を持つ。
レンズの価値は、写りや外観だけで決まるわけではない。正規の個体として識別できる状態が保たれていることも、中古品としての価値の一部である。
シリアル番号がシールになっているレンズを所有しているなら、剥がれや印字の消失には注意したい。
中古レンズは、レンズ面だけでなく、小さなシールまで含めて大切に扱うべきなのである。
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