ヨシモトオノと遠野なぎこ
吉本ばななさんの「ヨシモトオノ」を読了。図書館でずっと予約待ちをしていた本なのだが、今作はあまり好きになれなかった。ばななさんの小説はかなり読んでいるけど、こんな感想を持ったのは初めてだ。
やたらと「育ちが良い」ことを主張する登場人物に辟易した。だから平和だ、だから幸せだと。
正直なところ、「じゃ、今度は生まれ変わって、親に虐待されて、育ちが悪い子ってなじられて生きてみたらいいのさ。」と思ってしまった。
わかっている。これは、ばななさんが悪いのでは決してないし、ましてや良い育ちで健全に生きていらっしゃる方々を非難するつもりなんてまったくない。
これは、私の中の問題なのだ。ずいぶん癒されてきたつもりだったのに、ちょっとしたきっかけで、暴発する想いがまだまだ残っていたんだな、ということに愕然としたし、むしろ今気づけて、よかったと思う。
そういう意味では、本作は二度と読みたくないけど、吉本ばななさんには大感謝なのだ。やはり、すばらしい作家先生だと思った。
なぐられてそだった父と夫からなぐられる母が親です(棒読み)
「育ちが悪い子と遊んじゃいけません」遊ぶときには産地偽装を
幸せなふりすることに疲れた夜 かぞえきれぬほど羽虫を殺した
ちょっとダークモード入っちゃったなぁ、癒されたいなぁ、と思い、ひさしぶりに遠野なぎこさんのご著書にでもふれてみようか、と図書館で調べてみたが、2冊ある蔵書は、どちらも貸し出し中だった。
あんなことがあったし、そういうことなんだな、という思いと、今私に必要な癒しはそこじゃない、ってことでもあるんだろな、と納得。
私、遠野なぎこさんのブログには本当に助けられたので、今でもさみしいし悲しいし、なんだけど、今、生きている以上は、ただただ生きていくしかないのだよな、と思っている。
図書館からの帰り道、無性に食べたくなって、サーモンのお刺身を買ってきた。それと、ビールも少々(笑)。
とりあえず今宵は、アスタキサンチン(サーモンに含まれている抗酸化成分)に癒されることにしよう。羽虫を大量虐殺するよりは、よほど人間らしくていいだろう。
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